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少々一本道の感はあるが、遊びの幅は広く、先の展開が見えないエッジの効いたストーリー構成も魅力的。見やすくわかりやすいインターフェースデザインが秀逸で、ストレスなく楽しめるのもいい。お金をどう貯めるか、どう使うかの戦略性が味わえ、“じっくりと遊べる”深さもある。
週刊ファミ通1319号より
お金という、子どもには背伸びをさせすぎかなと感じさせるテーマながら、楽しみつつもお金を稼ぐことのたいへんさを実感できる内容が最高です。バトルは、おひねりの回収でややテンポは崩れるが、ユニークで斬新。また、全体的にタッチペンによる操作が快適なのも驚きです。
週刊ファミ通1319号より
技の使用時や防御のときなど、何をするにもお金が必要となるシステムがユニーク。バトルは、所持金や観客へのアピールを考えながら戦うのが楽しく、多彩なヒーロー着と技が登場するのもいい。主人公を始め、個性豊かなキャラが出てくるストーリーはわかりやすく、おもしろい。
週刊ファミ通1319号より
お金で戦うというテーマが斬新。試合では、技を出すためにお金を拾うか、お金を拾うために体を張るかという駆け引きもあっておもしろい。また、経営要素もあり、いかに稼ぐかを考える奥深さも。街のマップで目的地がわかりづらいときもあるけれど、チュートリアルはとても丁寧。
週刊ファミ通1319号より
良かった点
・子供向けらしい「熱血」「正義」「友情」の王道設定。
・「お金」という重くなりがちなテーマを上手に子供向けに落とし込んでいる。
・自分が作ったヒーロー着のレンタルや施設運営などお金を稼ぐ手段が豊富。
・次に何をすれば良いのか目的が分かりやすい。
・バトルの中でもお金を絡めた要素が色々と練り込まれている。
・1回の戦闘時間が20〜30秒程度とサクサク進める。
・お金さえあればバトルを強制的に優位に進めることができる。
・ボス戦前に必ずセーブを行う事ができる。
悪かった点
・マップ移動中にエンカウントする敵から逃げることができない。
・マップ間の繋がり(目的地へのルート)がわかり難い。
・部位パーツを自由に組み合わせてヒーロー着を作ることができない。
(同じヒーローのパーツ同士でしかヒーロー着が作れない)
・お金の大切さを学ぶとか教養に繋がるレベルではない。
総評
寄り道せずほとんどすっ飛ばして約10時間で本編クリア。
主人公は、友情に熱く、悪は許さないといった昔ながらの典型的なタイプ。でもだからこそプレイする子供たちに善悪が伝わりやすく、感情移入もしやすいのだと思う。
しかし古臭い訳ではなく「ネット(電脳空間)」や「ケータイ」といったデジタルな要素を街や世界観、メニュー周りに上手く使い、見た目には少々サイバーチックとなっているため、どちらかというと子供が思い描きそうな未来を感じさせてくれる。
またバトルでも「お金」が重要となり、「お金を払って技を繰り出す」、「バトルを盛り上げるほど視聴者からオヒネリが飛んでくる」、「次の技を出すためにリングに落ちたオヒネリを敵と奪い合う」といった正にお金が中心のバトルとなっている。
他にもバトルの要素として「属性」や「ガード方法(通常ガード、視聴者を盛り上げるノーガード、成功すればノーダメージだが失敗すれば大ダメージのかわす、ミニゲームで敵と競り合い、勝てば大チャンスを生むガチンコの4種類がある)」、「ヒーロー着の使用時間&衣装チェンジ」などが程好く混ざり合い、ヒーローバトルを盛り上げてくれる。
ただ、エンカウント率こそ高くないものの通常のザコ戦ですら逃げることができず、全ての戦闘が強制戦闘なのは、ピンチの時やマップを隅々まで見て回りたい時にとても不自由に感じた。正直これ以外はあまり不満は無い。
しかしこれも”強制戦闘”だからこそ、ヒーロー着の使用時間ひいては色々なヒーロー着に着替えて戦うといったこのゲームならではの要素が活きてきたのだと思う。
ほぼ同時期に妖怪ウォッチの人気に火がついた為、あまり目立った印象が無いのが残念だが、ヒーローバンクも間違いなく良作だと言える。
とくに主人公のセリフやOPの歌詞として使われている「ジャリンジャリン稼ぐぜ!」は本当に素晴らしい響きを持ったワードなので、ぜひ子供たちには「妖怪のしわざ」ではなく「ジャリンジャリン稼ぐぜ!」と言って育ってもらいたい。
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