良かった点
・陽気で明るい世界観
・上級者でも歯ごたえあるアクション
・耳馴染みのある名曲たちを再び聴ける
悪かった点
・レア社のスーパードンキーコングの雰囲気とは違う
・やや難しいすぎると感じるところも
総評
はっきり言って、スーファミの超名作『スーパードンキーコング』とは別ゲーです。そこに評価がわかれるかも?と感じました。昔の『スーパードンキーコング』の独特のグラフィックの味はなくなっています。その代わり、立体感ある仕掛けが盛りだくさんで、これはこれでいいかも思えました。
トゲトゲの岩球のトラップや、トロッコのスピード感、大砲の迫力、ローリングの気持ちよさ・・・結構印象的なシーンが多くありましたね。
ニューモードの存在も良い味付けだと思います。ただ、やっぱり全体的に難しい。思うに、スタッフ側はドンキーシリーズの特徴を歯ごたえある難易度と思っているのかなと感じました。
スーパーファミコン版の一作目が出た時、あまりの難しさに投げ出した人も多いでしょう(難易度調整が間に合わなかったと聞いた覚えがあります)。かなり辛口のアクションを、ドンキーシリーズの主たる部分と捉えているのかなと。
思うに、スーファミのドンキーの良さは、当時最高級のグラフィックと、アクション、モーションの美麗さ、さらにはレスポンスの小気味よさが全て奇跡のようにかみ合わさった作品だと思うのです。むしろ高難易度自体は邪魔だったような。中盤の洞窟ステージ、ストップ&ゴーステーションが超絶に難しかった記憶。
今回の『ドンキーコング リターンズ3D』は、あの頃評判だった味を再現しようとしている任天堂というシェフが、辛口カレーを出している印象なんです。当時みんなが好きだったのは、辛口だったからじゃないんだよ~。カレー自体はとても美味しい。中辛でも甘口でも十分美味しいんだよ!とシェフに言ってあげたくなるんです。
とは言え、最後までプレイしたのも事実。次回作にも期待しています。