良かった点
カジュアルモードなら快適に移動出来るのが良い。
QTEの操作が難しくなく、失敗してもそのまま進んだりするので気負ったプレイをしなくて良い。
後半に行くにつれてのストーリーへの没入感が良く楽しめた。
悪かった点
コアゲーマーモードでの画面の揺れがひどく3D酔いする人にはお勧めできない。
序盤がつまらなすぎる。
総評
霊の世界や戦争などの残虐的な表現が多く、サイコサスペンスな感じや性的表現も多く、子どもにはお勧めできない良い意味で大人のゲームだと思います。
チュートリアルも兼ねていて出来ることも少ない序盤は退屈でした。
ただ後半に行くにつれて引き込まれるストーリーとあまり複雑ではない操作で没入感は高かったです。
コアゲーマーモードは揺れの表現がひどく3D酔いしない私も気持が悪くなるほどでした。
今回、試さなかったのですが2人プレイも出来るので大人で、ゲームや映画の好きな方にはお薦め出来るタイトルだと思います。
良かった点
○リアリティのあるグラフィック。まさに映画そのもの。
海外ドラマの主人公になり、臨場感たっぷりに物語を楽しむことができます。
特にキャラクターのグラフィックが素晴らしく、肌の質感などはもちろん、心の機微が表情によく現れており、俳優の演技を見事に再現していると感じました。
○このゲームでしか味わえないQTEが新鮮。
よく見られる「何でボタンを押さなきゃいけないの?」的なものは一切なく、主人公になりきって直感的にボタンを押すことが、ゲームの重要な役割を担っています。
ただ、アクションシーンでは、どのボタンを押せばよいかよくわからないことも多く、操作しにくい感覚もあります。
しかし「一度のQTE失敗で即ゲームオーバー」にはならないので、いつまでも先に進めないといったイライラはありません。
○マルチエンディングで何度も周回プレイできる。
エンディングが複数あり、全てを見るためにはかなりの時間を要します。
基本的には一本道ながら、行動の仕方によって細かい部分で展開の違いがあるため、周回プレイ中の楽しみになりそうです。
周回プレイのために用意された隠しトロフィーもありますので、ハマった人はエンディングを埋めながら、長い間楽しめます。
悪かった点
△物語の時系列をバラバラにする手法は一長一短?
今作では、主人公ジョディの8歳から23歳までの人生を追いますが、プレイヤーは時系列がバラバラの状態でそれを体験することになります。
そうした手法であるのは、制作者側の演出的意図でもあり、設定上の理由も(一応)あるのですが、何度も違う時間を行き交うので、プレイヤーは混乱しがちだと思います。
目の前のジョディと自分(プレイヤー)の間で経験したことが違うので、出来事の前後関係が分かりづらいのに加えて、感情移入できない原因の一つになっているのかなと思いました。
△沢山の選択肢があっても、結局は一本道に引き戻されるのが苦痛。
物語中、プレイヤーには会話、探索、アクションなどの場面で沢山の選択肢が与えられます。
しかし、経由する手段が変わっているだけで、同じところに戻ってきます。それも選んだ選択肢によっては、流れが不自然になってしまっていたりと、少し残念でした。
ジョディの行動をトレースしたコマンドを実行し、すっかりジョディと一体化した気になっていましたが、結局はジョディの強い意思や運命(物語上の都合)には逆らえないんだとわかり、なんだかモヤモヤとした気分に……。
△ゲームオーバーがなく、緊張感や使命感に欠ける。
どんなに酷い選択をしても、何度QTEでミスをしても、ゲームオーバーになることがありません。
ゲームオーバーがないというのは、プレイヤーの思い通りに物語が進むようでいて面白くもあるのですが、一方で行動の一つ一つに緊張感がなくなり、自分がジョディを救わねばという使命感も感じなくなりました。
総評
映像の質は高いので、海外ドラマの雰囲気をゲームでも楽しみたい人にはオススメです。映画のようなシーンをQTEで体験するのは、新鮮でした。独特の操作性に難を感じることもありましたが、長時間足止めされるようなことはなく、スムーズに遊べます。
個人的には、シナリオがかなり散漫だと思いました。SF、アクション、サスペンス、ヒューマンドラマ、恋愛、心霊など、チャプターによってテイストが変わりますが、どれも中途半端になっていて、魅力を感じません。
それぞれの試みは面白く、よく出来ているはずなのに、何だかうまく噛み合わない“惜しい”ゲームという印象が残りました。