だまし合いや裏切りをモチーフとしたストーリーと、フローチャートを使った仕掛けが巧みで、つい引き込まれ遊び続けてしまう。各種ショートカットも便利で、プレイしやすい。画面が鮮明なため、謎解きのシーンでは、画面上の情報からヒントを得やすく、かなり没頭できてよかった。
週刊ファミ通1210号より
ルートによって関連はありつつも、異なる物語が展開するので、くり返し遊ぶ意欲が湧きやすい。前作より向上した早送り機能と、謎解きの難易度が選べるようになったのも◎。プレイステーション Vita版は、画面の大きさとビジュアルのよさで、手がかりなどが見やすく良印象。
週刊ファミ通1210号より
ある意味、古くからあるタイプのアドベンチャーゲームですが、演出やインターフェース、そして物語は現在ならではのもの。幅広い層が楽しめる作品です。ゲーム中に難度が下げられる機能も、間口をうまく広げています。グラフィックは、細かい表情もよくわかるPS Vita版が上です。
週刊ファミ通1210号より
閉じ込められた施設から脱出する物語はドキドキするし、魅力的。脱出パートの謎解きは、難易度を下げればヒントがもらえるので、初心者でも何とかなる。既読テキストのスキップやフローチャートなど便利機能も○。ただ、移動時の演出は見ているだけなので、なくてもよかったかも。
週刊ファミ通1210号より
良かった点
・ストーリーの面白さ
前作である程度仕組みがネタばらしされているようなものなので、どういったストーリーにしてくるのかと思っていたのですが予想を良い意味で裏切る展開でどんどん引き込まれ、とても楽しめました。
序盤は謎がサッパリですが中盤から後半の盛り上げはさすがといった感じで、特に終盤の伏線回収は素晴らしかったです。
ただし思いっきり「次回作あります!」という終わり方なので、スッキリしない方もいるかも。
・前作で微妙だった所を改善してきている
前作の脱出ゲームを何度もやらされる部分をきちんと改善してきていてとても好印象。
今作は脱出ゲーム部分はルートでかぶったりしないので、同じ脱出ゲームをやらされる事がなく前作プレイヤーとしてはそこがかなり嬉しかったです。
既読スキップ、ボイス付き部分でのオート台詞再生はこの手のゲームではほぼ必須だと思うのですが、そこもちゃんとあります。
前作では最初からしかプレイできなかったので、フローチャートで任意の部分から開始できるのも良い点でした。
悪かった点
・グラフィックが残念
3DSと同時発売だったので仕方ないのかもしれませんが3DグラフィックはVitaのレベルでは無いと感じました。
でもそれを差し引いてもせっかくのキャラデザインのイラストの良さを3Dのポリゴンで表現しきれていない感じがしました。
ここは前作と同じでイラストでよかったんじゃないかと思います。
クリア後に設定画集を購入したのでキャラデザインのラフイラストを見たのですが、3Dグラフィックよりもとてもいきいきとしていると感じました。ストーリーが面白かっただけに本当にもったいないです。
あとメニュー画面等のデザインが全体的にダサいと感じました。
・やや脱出ゲーム部分の操作がやりづらい
脱出ゲーム部分のタッチがややVitaだとやりづらいかも?と感じました。主にカメラ移動。
あとアイテムを組み合わせるのも選ぶのがやり辛いと感じました。一つずつスライドして選ぶのではなくて、一覧で表示してワンタッチで選べるようにした方が良かったんではと思います。
・Vitaの節電機能でイベント中に画面が暗くなる(2014年4月プレイ時点)
これ本当に、どうにかしてほしかったんですが…。Vitaの本体設定を確認しまくってしまいました。
Vitaの問題かとも思ったんですがならないゲームもあるのでこのソフトのせいなのかどうかはわかりませんでしたが、とにかく画面がオート台詞再生でイベントを見ている間にもすぐに暗くなるので、オート再生なのに何らかのボタンを時々押しているという本末転倒な感じになっていました。(これ、自分の設定のせいだったらすみません)
総評
難易度HARD・総プレイ時間約38時間・トロフィー100%での感想です。
前作「9時間9人9の扉」をプレイしていてかつ楽しめた方はとても楽しめる作品かと思います。
逆に、999の世界観が合わないと思った人には向いてません。
とりあえず前作のネタバレがさらっとあるので前作からやるのをオススメします。
前作はDS版での入手はやや困難ですが、シナリオのみのスマホverが配信されています。
うーんなんというか、グラフィックが本当におしい! という感じ。
アートワークスの設定イラスト見るとよけいにそう感じるんですよね。
動いてるのはまだそうでもないんですけど…
次回作に繋げる終わり方をしていますが、現在次回作の情報が全くないので少し不安です。
良かった点
前作を凌ぐボリューム。
全フローチャートで被らないパズル。
難解ながらも引き込まれるストーリー展開。
悪かった点
バックボーンが難解でSF好きじゃないと着いていけなくなりそう。
時々挿入される人を選ぶノリのダジャレ。
二種のパスワードが進行の仕方によっては入力出来なくなる仕様。
総評
フローチャートが表示され、ストーリー分岐が視認出来るようになりました。
フローチャートはポイント単位にジャンプ出来るので快適になりました。
全てのストーリー分岐においてパズルが被らないようになりました。
以上の改善でストーリーに没頭しやすくなりました。
パズルがかなり難易度が高く(イージーモードがありますが、未プレイ)心が折れそうになりました。
ストーリーは難解でしたがとても面白かったです。