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私が今回レビューする作品は『星のカービィ夢の泉の物語』です。
かれこれ発売されてからもうすぐ二十年になりますが、未だにこのゲームとの出会いを私のゲーム人生の『原点』と考えています。
ゲームボーイ版の一作目にハマった私の目に飛び込んできたあるコマーシャル。
「ほら吸い込んだ、あら吸い込んだ、吸い込んだらカービィ強くなる♪」
モノクロの画面から大幅に進化したカービィは、その見た目のみならず内容も進化したものでした。中でも私が夢中になったのは「コピー能力」。数十種類に及ぶそれは個性豊か。
アクションゲームはクリアすれば飽きてしまうのが常ですが、何通りもあるコピー能力のお陰でステージの進め方に幅ができ、何度も何度も挑戦しても飽きないのです。
気に入ったコピー能力をいつまでも保持しつつ進めるスタイル、その場その場で能力を使い捨てていくスタイル、複数の敵を吸い込むミックスを利用することでそのステージでは手にはいらないはずの能力を使い進める計算的なスタイル・・・。
プレイヤーごとに多彩な攻略法があるこの作品は、アクションゲームにおいて革新的な作品だと思います。
思えば、この作品に限らずクリエイター桜井政博という人は常にゲーム業界に刺激を与え続けてきたように感じます。
皆が一方向に向いてしまった時、少し違う視点で、そのジャンルをネクストレベルへと導く。複雑化した格闘ゲームへの回答とも思える『スマッシュブラザーズ』、落ちゲーというマンネリ化したジャンルに新たな方向性を示した『メテオス』。決して斬新奇抜なだけに収まらないそのアイデアは常に我々を夢中にさせてくれました。
シンプルさと奥深さの同居は任天堂の十八番ですが、夢の泉の物語はそれを強く感じるんですよね。私がいつまでもゲームをプレイし続けているのはこういう名作に出会えるのではないかという期待からです。このゲームは私にとっての"夢の泉"なんですよ。
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