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・ニューヒロインのポリーンをさらって逃げる、ドンキーコング。ポリーンを救うべく、危険を冒して追うマリオ!懐かしのゲームのゲームボーイ版だ。今度のマリオの冒険は、頭と体のアクロバット。逆立ち・バック宙・大車輪など、新たにマリオが身につけた華麗なテクニックに加え、スイッチ操作やはしごの設置といった攻略法も盛りだくさん。パワー自慢のドンキーコングを多彩なワザで追いつめろ!(Nintendo公式ソフトページより引用)
1980年にアーケードゲームとして登場し、一大ブームを巻き起こしたアクションゲームの続編。
ジャンルとしてはアクションパズルがあてはまる。数多くの仕掛けを解きステージを進みながら、マリオらしい独特のアクションを使い分けながら友人・ポリーンを攫ったドンキーコングを倒していくというもの。
前作のドンキーコングとストーリー自体は変わらないが、多くの変更点がある。まず、数多くのアクションが追加されたのが一つ。
マリオが旧作よりも頑丈かつ、アクロバティックな動きを見せるようになっており、→←Aで後転大ジャンプや、↓AAで連続大ジャンプといった特殊な操作が可能になった事により、かなり操作性が向上している。これの他にも多くのアクションをこなせるようになっており、少ないボタン数ながら、非常に奥深いアクション性を持っている。
ステージは比較的小規模なステージで、切り替えレバーを使用しギミックを操作したり、電線などに掴まって回転ジャンプしたりなど、アクションメインのパズルゲームになっている。ステージの解き方を発見するのは難しくないため、どちらかというと、いかにしてうまく自機を操作するかに重点が置かれている。
二つ目の変更点として、ボリュームが格段に増加したことが挙げられる。前作のアーケードは3つあるステージを難易度を上げながらひたすら繰り返しスコアを稼いでいくゲームであったのに対し、こちらは9つのワールドから成り、全部で100或いはそれ以上あるステージをこなし、逃げ回るドンキーコングを追い詰めるというものになっているため、前作よりも圧倒的にやりごたえがある。
難易度は、高すぎず低すぎず、と言った感じで非常にバランスが良い。バッテリーセーブ機能を搭載しているため、4ステージごとにセーブ保存でき、プレイも手軽に可能なほか、同様に4ステージごとにステージクリアした際の残りタイムを換算し、100毎に1UP(端数切り上げ)してくれるため、残機で不足するという事もなく、荒いプレイをしなければ、ゲームオーバーを一度もせずにクリアできる。
クリアしてみての感想は単純に面白いというのが先ず第一にある。
昔ながらのドンキーコングらしいアクションステージも垣間見せながら、数々のパズルステージを、マリオを上手く操作しながら進んでいくのは快感。スーパーマリオシリーズと違いマリオの強化システムが無いかわりにこれでもかとばかりにいつものマリオの能力が大幅にアップしているため、ある種スーパーマリオシリーズよりも輝かしい動きを見せている。
ボリュームはこれでもかという程にあるが、バッテリーセーブにより手軽にプレイが可能なのもよい。グラフィックやサウンドは現在のゲームより圧倒的に劣るが、ゲームシステムはシンプルな分完成度が高く、プレイ中全く未完成な部分を感じない。
ピコピコといった歩く音や、ステージ開始時のSEなど、敢えてチープなアーケードと同様にしているのも良く、良い意味で古臭く前時代的な雰囲気がある。
現在では3DSバーチャルコンソールで400円という安価で配信されている。極めた有り触れたゲームシステムながら、マリオ、ドンキーコングというキャラクターを利用したギミックによって、上手く独自性を出し、なおかつ綺麗にまとまっていて、現在プレイする分にも全く粗さは感じない。
一昔前の面白いゲームでプレイしてみたい……という方には是非これをプレイして欲しいと思う。
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