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セガのキーマン、香山哲氏に聞く
世界ブランド再生への道筋!(完全版)〜その1〜
2001年2月9日
▲セガ・共同最高執行責任者である、香山哲氏。
●セガ再建に向けて

−− 1月31日の発表は非常に衝撃的でした。その1週間まえにドリームキャストのソフトラインナップが発表されたばかりでしたから。

香山哲(以下、香山) 今回の発表で、多くのドリームキャストユーザーや古くからのセガファンなど、応援してくれていた人たちが裏切られたような気持ちになってしまうことは重々承知しています。ですが、セガが原点に戻って再生していくためには、避けて通れない道なんです。支えてくれたすべての人のために、必ずセガは変わりますよ。

−− なぜほかのゲームマシンに勝てなかったと思いますか?

香山 セガは家庭用ゲーム機で一度も勝ったことがないですからね。アメリカでは勝ったこともあるって言う人もいますが、それはほんの一瞬のこと。20年間勝てないままでしたから、セガに関係する社内外の誰もが、「勝てる」って心の底では思ってなかったんでしょう。これまでなんとかやってこれたのは、セガファンがギリギリで支えてくれていたからなんです。もし、あともう1年、生産中止の決断が遅かったら、セガというブランドは死んでいただろうと思います。

−− そこでさまざまな再生プランが出てくるわけですが、プレイステーション2やゲームボーイアドバンスに関しては具体的なタイトルが発表されましたね。

香山 今回、他社のハードに初めてソフトを供給するんですけど、あらゆる環境をクリエーターに用意したいと考えているんです。じつは去年の11月の段階で、すべてのハードメーカーとの協議は終了しているんです。ですので、プレイステーション2とゲームボーイアドバンスだけでなく、ニンテンドーゲームキューブやXboxについても、開発機材は整っています。さらに、セガにはシステム研究開発部というライブラリーを作る専門の部署があるんですけど、彼らが完全サポートすることになっていて、プレイステーション2やXboxのライブラリーも完成済み。セガは開発環境を作り上げる能力も非常に高いので、よりよい環境を短い期間で整えられたんですよ。

−− 発表会のあとに新聞などが、「セガはソニー陣営に」といった書きかたをしていましたけど、まったくそういうことじゃないんですね。

香山 もちろんです。ほかのハードは発表されているけど、発売が遅れる場合もあるじゃないですか。いくらソフトを完成させていても、ハードが発売されないと意味がないですからね。いまの状況だけを見て「任天堂陣営」とか「マイクロソフト陣営」と言うのはナンセンスですよ。セガの再建にとって重要なのは、確実にソフトを発売することです。ハードの供給時期が決まってないのに、具体的なソフトを発表することはありませんし、セガとしてはドリームキャストもきちんと続けていきますからね。

インタビュアー/週刊ファミ通編集長・浜村弘一

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