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第33回 2003年上半期のゲーム業界をおさらい!
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▲こちらはゲームキューブ版。リンクがナムコ作品に登場したわけです。 |
さて、2003年の幕開けにふさわしいニュースと言えば、1月15日にナムコが行った『ソウルキャリバーII』の発表会でしょうか。プレイステーション2、ニンテンドーゲームキューブ、Xboxの3ハードで3月27日に同時に発売! さらに各ハード限定のキャラクターを登場させるという驚きの発表でした。プレイステーション2版には、同社の人気格闘ゲーム『鉄拳』シリーズの"三島平八"が。ニンテンドーゲームキューブ版には、任天堂の看板キャラクターの"リンク"。そしてXbox版には、アメリカンコミックで絶大な人気を誇る"スポーン"が登場。新年早々おめでたいニュースでした。
▲華々しいXbox Liveの前夜祭。今後の展開に大いな期待を抱かせました。 |
そして、1月16日にはXbox Liveが本格的にスタート。前日の夜には、記念イベントとして"Xbox Live前夜祭"が行われましたね。βテストに参加したユーザーを招待して開催されたもので、マイクロソフトのXbox事業本部マーケティング本部長の小出雅弘氏を筆頭に、アミューズメントヴィジョンの名越稔洋氏、ソニックチームの中裕司氏、カプコン第四開発部プロデューサーの稲葉敦志氏など豪華な面々が顔を揃えました。
●2003年2月のゲーム業界
2月は携帯ゲーム機に関するニュースが目白押しでした。まずは、おもな携帯ゲーム機のニュースをまとめて表にしたのでご覧ください。
2月の携帯ゲーム機関連のニュース一覧 |
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2月4日 |
am3がゲームボーイアドバンスを使用した動画コンテンツ事業を展開することを発表。ゲームボーイアドバンスに専用"am3アダプタ"を取りつけ、動画データが収録された"am3スマートメディア"を再生できるというもの。サービス開始は2003年秋を予定。 |
2月5日 |
任天堂が"ゲームボーイアドバンスSP プレビュー"を開催。同社の岩田聡社長や宮本茂氏がゲームボーイアドバンスSPと対応タイトルをお披露目。また、ゲームボーイアドバンスSP体験コーナーでは『メイドインワリオ』が初披露されました。 |
2月6日 |
ノキアが"N-gage"を発表。欧州などで発売予定で、日本では発売予定はないそうです。セガ、タイトーなど日本のゲームメーカーが参入したことも発表されましたね。なお、N-gageは今年10月に価格299ドル(約35000円)で北米や欧州などで発売されることが決まっています。 |
2月18日 |
バンダイがスワンクリスタルを受注生産にすることを公表。同社の中期計画で明らかになりました。 |
▲スワンは受注生産になるものの、ソフトは今後も発売される予定ですよ。 |
▲注目のゲームボーイアドバンスSP発売開始。新宿ヨドバシカメラは朝から大行列! 開店まえに予約だけで完売しそうな状況でした。 |
なんといっても最大のニュースは、ゲームボーイアドバンスSPが2月14日に満を持して発売されたこと。発売日当日、僕も店頭取材に行きましたが、すごい行列でしたよ。新宿西口ヨドバシカメラ ゲーム・ミュージックに400人、池袋ビックカメラに300人、秋葉原のアソビットシティでは200人と、各店舗とも異常なまでの盛り上がりでした! ちなみに2月14日の発売から6月末までの累計販売台数は約118万台(ファミ通調べ)に達しています。
●2003年3月のゲーム業界
3月は大作ソフトの発表、発売が盛りだくさん。まずは3月10日にカプコンが行った『鬼武者3』の制作発表会。気になる主人公は『鬼武者』で主役を張った俳優の金城武でした。さらに、もうひとりの主人公としてジャン・レノが発表されたのにはビックリしました。しかも和風の『鬼武者』なのに、フランスのパリがもうひとつの舞台になっていた! これはビックリニュースでしたね。
▲発表会の"-RETURN-"というタイトルには、金城武が帰ってきたという意味合いが。 |
▲ジャン・レノは発表会には来なかったものの、ゲーム内で活躍する映像が拝めました。 |
そして忘れてはならないのが、3月13日に発売されたスクウェア・エニックス(当時はスクウェア)のプレイステーション2用ソフト『ファイナルファンタジーX-2』です。こちらの発売当日も、大いに盛り上がりました。渋谷Q-Frontで当日早朝に行われたカウントダウンイベントには、当時スクウェアの和田洋一社長と当時エニックスの本多圭司社長が、4月1日の合併をまえに応援に駆けつけました。さらに同ソフトのテーマソングを歌う倖田來未も来場。この日、都内の販売店は早朝から大いに盛り上がったのです。
▲和田社長は、「早朝なのにこれだけの人に集まっていただき、感謝しています」とコメント。本多社長は、「ユーザーの期待の表れ。ますますがんばらないと」と言っていました。 |
▲『ファイナルファンタジーX-2』は6月末現在で、累計販売本数が約190万本(ファミ通調べ)となっています。さすがですね。 |
●2003年4月のゲーム業界
▲見た目の変化はないが、中身はよりグレードアップしています。 |
4月に入ると、ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)の動きが活発に。4月14日にプレイステーション2の新型モデルを発表したのです。プレイステーション2は、2月13日に新色の"SILVER(シルバー)"を発売。2月20日には"AQUA(アクア)"と"SAKURA(サクラ)"を発売していましたが、それからわずか2ヵ月後にこの発表。驚きました。この新型プレイステーション2(型番SCPH-50000)は、DVD再生機能がグレードアップしているところが最大の特徴。DVDレコーダーやパソコンで記録、編集したDVDディスクを再生することが可能になったのです。
そしてゲームボーイアドバンスSPのポケモンセンター限定カラーの"アチャモオレンジ"が4月25日に発売されたことも注目すべきニュース。アチャモオレンジはポケモンセンター5周年を記念した限定商品。発売日には、ポケモンセンターに300人以上のファンが押し寄せて大盛況! ちなみに7月25日には、前回買えなかった人のための2回目の販売が予定されていますよ。
▲アチャモオレンジは大好評! はたしてほかのポケモンバージョンは登場するのか!? |
●2003年5月のゲーム業界
▲久多良木氏は発表会でPSPのメディアとなるUMDをマスコミに見せました。 |
そして5月には、アメリカのロサンゼルスで世界最大規模のゲームイベント"E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)"が開催されました。E3開幕直前、任天堂やマイクロソフトが発表会を行いましたが、いちばんインパクトが強かったのはSCEの発表会。携帯ゲーム機"PSP"を開発していることを明らかにしたからです。"PSP"はソニーグループ独自の"UMD"(Universal Media Disc)という光ディスクをメディアに採用。これは直径約6センチメートルのサイズながら1.8ギガバイトの容量を誇っているとのこと。SCE社長、久多良木健氏の「PSPを21世紀のウォークマン、スタンダードマシンにする」というコメントが印象的でした。なお、PSPは2004年の年末商戦期に発売される予定です。楽しみ!
▲将来、一家に一台というスタンダードマシンになるか!? |
SCE関連のニュースはさらに続きました。5月28日に、ソニーが行った2003年度の経営方針の席で、なんと新商品の存在が明らかになったのです。その商品は"PSX"。これはDVD/HDDレコーダーでありながら、SCEのプレイステーション2半導体プロセス技術やOSを搭載。これによりDVD/HDDレコーダーでもゲームが遊べてしまうのです。なお、このPSXはSCEではなくソニーから発売予定。今年の年末に店頭に並びます。その価格が今後の注目点ですね。
●2003年6月のゲーム業界
▲PlayStation2 BB Packの本体はミッドナイトブルー。PS BB Unitが内蔵されているのです。 |
上半期最後の6月。この月も目立ったのはプレイステーション2。6月12日に"PlayStation2 BB Pack"が発売。それに合わせて、"PlayStation BB Unit"や"ハードディスクドライブ"、"ネットワークアダプター"などのネットワーク関連器も店頭販売に。さらにSECの『みんなのGOLF オンライン』とコーエーの『信長の野望 Online』のオンラインソフトも発売になりました。ちなみに発売当日、都内の量販店はなかなかの盛況ぶり。今後の伸びに期待です。
また、6月21日には任天堂が、ニンテンドーゲームキューブとゲームボーイプレーヤーがセットになった"エンジョイプラスパック"を発売。この前日にはゲームボーイアドバンス用ソフト『MOTHER1+2』も登場。通常版のゲームキューブが品薄だったこともあり、こちらも好調な売れ行きとなっていますね。
▲エンジョイプラスパックはシルバー、バイオレッド、オレンジ、ブラックの4種類が発売されました。 |
●2003年上半期のゲームメーカー合併
そしてこの上半期は、大手ゲームメーカーの合併、統合に関するニュースも多かった! 2002年11月26日に合併が決議されたスクウェア・エニックスが4月1日から始動。一方、セガを巡る一連の合併話はさまざまな話題を呼びました。では、上半期に起こった合併ニュースをまとめた表をご覧ください。
2003年上半期ゲームメーカー合併の話題 |
セガ、サミー、ナムコの一連の動向 |
2月14日、セガがサミーとの事業統合に基本合意。しかし4月17日、ナムコもセガに合併を提案していたことが明らかに。セガを巡る合併、統合の動きが慌しくなる。さらに米国マイクロソフトが、株式の一部譲渡をセガに打診したという報道まで。そして5月8日、セガとサミーの両社が事業統合を見送ることを発表。同日、ナムコも合併要請を撤回することを明らかにした。なお、セガは6月27日付で小口久雄氏が代表取締役社長に就任。同社単独で事業展開していく方針を明らかにしている。 |
スクウェア・エニックスが始動! |
2002年11月26日に発表されたエニックスとスクウェアの合併。そして今年4月1日、ついにスクウェア・エニックスとして本格的な船出をした。ちなみに同社のホームページもこの日に新装オープン。6月26日には合併後初のタイトルとなるプレイステーション2用ソフト『半熟英雄 対 3D』が発売された。 |
スクウェアとエレクトロニック・アーツが合弁契約解消 |
2月19日にエレクトロニック・アーツとの合併契約を解消。これは当初の合弁目標を達成したため。これにより日本のエレクトロニック・アーツ・スクウェアは、社名をエレクトロニック・アーツに変更した。 |
ビクターインタラクティブソフトウェアが |
3月24日、マーベラスエンタテインメントがビクターインタラクティブソフトウエアを連結子会社にすることを発表。社名はマーベラスインタラクティブに変更となった。 |
タカラとアトラスが資本業務提携 |
3月27日にタカラとアトラスが資本業務提携を発表。新しいマーケットを創造していく上で、タカラが最適なパートナーであると判断したとアトラスはコメント。 |
●上半期を振り返って……
というわけで、今週のコラムは2003年上半期のゲーム業界を振り返ってみましたがいかがでしたでしょうか? 今回紹介したニュース以外にもさまざまな出来事がありましたが、とくにインパクトのあるニュースをピックアップしました。目立ったのは、プレイステーション2が多彩な商品構成でさらなるユーザー層の拡大を図ったこと。もちろんほかのハードもこれに負けじと独自の戦略を打ち出しています。上半期だけでこれだけのニュースがあったのですから、当然、下半期の動きにも期待が高まります。秋のゲームショウや年末商戦など、まだまだビックニュースの匂いがプンプンしますからね。みなさんも下半期のゲーム業界の流れに乗り遅れないようにしましょう!
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