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第13回 ゲーム&ウォッチ(前編)
ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田

 しばらくナムコ関連の話が続いていましたが、今回は違います。任天堂のゲーム&ウォッチについて書きたいと思います。

 

 ゲーム&ウォッチは、"ゲーム&ウォッチ"と表記して"ゲームウォッチ"と発音する、携帯用液晶ゲーム機です。ゲーム&ウォッチが初めて発売されたのは'80年。僕が、小学生低学年のときです。当時は、ゲームボーイや携帯電話なんてものはありませんでしたし、まず携帯ゲーム機というモノ自体が存在しませんでした。そんなときに、ポケットに入る大きさで、時計にもなる携帯ゲーム機が発売されたのです。これが爆発的なヒットとなりました。ゲーム&ウォッチはつぎつぎにシリーズ化されて、多くのタイトルが発売されました。

 

『ファイア』

▲ワイドスクリーンシリーズの『ファイア』。シルバーシリーズよりも画面のサイズが大きくなり、ゲームのスコアの加算のテンポもよくなっています。 

 

 ゲーム&ウォッチは、さまざまなシリーズに分けられています。まず最初に発売されたのが、シルバーシリーズと呼ばれる5タイトル。お手玉ゲームの『ボール』、旗揚げゲームの『フラッグマン』、もぐら叩きゲームの『バーミン』、火災現場から飛び下りた人をトランポリンで救急車へ運ぶ『ファイア』、表示された数字の大小で叩いたり避けたりする『ジャッジ』です。当時は、シルバーシリーズとは呼んでいなかったのですが、のちにゴールドシリーズが発売され、それと区別するためにシルバーシリーズと呼ばれるようになりました。

 

 ゲーム&ウォッチの発売当初は、大人向けというか、サラリーマンがターゲットだったようです。デザインも子供向けのカラフルなものではなく、シルバーを貴重としたシンプルながらもカッコイイものでした。値段のほうも、当時としては高めの5800円という価格設定でした。任天堂のテレビコマーシャルも大人をターゲットにした作りで、サラリーマンが屋外でいきなり胸ポケットからゲーム&ウォッチを取り出してゲームを始めるという内容でしたね。で、そのとき流れる歌が、「どっこで〜もゲームウォッチ、いっつで〜もゲームウォッチ、ゲ〜ムウォ〜ッチ!」とかだったと思います(うろ覚え)。しかしゲーム&ウォッチは、予想に反して子供たちのあいだで人気が出ました。5800円という値段は、子供が自分のお小遣いで買える価格設定ではありませんでした。当時の子供たちは、誕生日かクリスマスのプレゼントとして、親にねだって買ってもらっていたんですね。というわけで、ゲーム&ウォッチは持っているだけで、子供たちのなかではひとつのステータスだったんですよ。僕は、その年のクリスマスに銀座の高島屋で、親に初めてゲーム&ウォッチを買ってもらいました。でも買ってもらえるのはひとつだけです。さて、5種類の中からどれを選ぶか? 子供心に、ものすごく悩んだのを覚えています。デパートのオモチャ売り場では、各タイトルごとにひとつ、試遊できる状態でゲーム&ウォッチが展示されていました。クリスマスシーズンなので、オモチャ売り場は大混雑です。試遊できるゲーム&ウォッチの前には、子供が列を作って並んでいました。僕は、あらかじめ『ボール』か『バーミン』か『ファイア』の3つに絞って、列に並んでそれぞれをプレイ。で、結局『ファイア』を選んで買ってもらいました。のちに、親戚や友だちの持っている『ファイア』以外のゲーム&ウォッチを遊ばせてもらいましたが、『ファイア』を選んでおいて大正解だったと思いましたね。5種類のなかでは、いちばんおもしろかったわけです。もう、遊びまくりましたよ。当然、スコアがカウンターストップするまで。

 

 シルバーシリーズに続いて、'81年から発売されたのがゴールドシリーズです。ゲーム機本体の銀色部分が金色になり、3タイトルが発売されました。歩いてくる人が穴に落ちないようにマンホールのフタを操作する『マンホール』、上から落ちてくるモノを避けながら家へ入る『ヘルメット』、檻から逃げ出そうとするライオンを押し戻す『ライオン』です。ゴールドシリーズでは、新たに"アラーム機能"が搭載され、あらかじめ設定しておいた時間が来ると、画面の端にアラームキャラクターと呼ばれるベルを持ったキャラクターが登場して知らせてくれます。また、スコアが200点と500点になると、それまでのミスが取り消される"ミスクリアー制"も導入されました。ゴールドシリーズの中で僕が持っていたのは『マンホール』。友だちが『ヘルメット』を持っていたので、このふたつはかなり遊びましたね。実際、どちらもゲームのアイデア、バランスともに優れている名作でした。『ライオン』はデパートのオモチャ売り場でプレイしたところ、あまりおもしろく感じなかったので、それ以来遊んでいません。

 

 ゲーム&ウォッチが大ヒットとなったため、新作がドカドカ発売されました。'81年はゴールドシリーズに続いて、画面サイズを大きくしたワイドスクリーンシリーズも登場。画面の拡大にともない、表示されるキャラクターも増え、ゲーム性がアップしました。値段も5800円から6000円にアップです。ワイドスクリーンシリーズは、9タイトルが発売されました。空から下りてくるダイバーを救命ボートでキャッチする『パラシュート』、巨大ダコの足をかいくぐりながら財宝を取ってくる『オクトパス』、オリーブの投げるモノをポパイでキャッチする『ポパイ』、料理を落とさないようにフライパンで跳ね上げる『シェフ』、ミッキーマウスを操作してニワトリの産む卵を受け止める『ミッキーハウス』、シルバーシリーズの『ファイア』をリメイクした『ファイア』、探検隊を海へ落とさないように亀の背中で支える『タートルブリッジ』、ネイティブアメリカンの攻撃から砦を守る『ファイアアタック』、スヌーピーのテニスゲーム『スヌーピーテニス』です。この中で僕が持っていたのは、『パラシュート』、『オクトパス』、『ファイア』の3本でした。『パラシュート』は『ファイア』の上級バージョンといった内容じでしたね。『オクトパス』は文句ナシの名作です。『ファイア』はシルバータイプがボロボロになってしまっていたので買い換えました。

 

『オクトパス』

▲ゲーム&ウォッチの名作のひとつ『オクトパス』。ただ財宝をひとつ取って戻るだけでなく、欲張ってかき集められるのがおもしろかった。 

 

 ちょうどワイドスクリーンシリーズのころが、携帯用液晶ゲーム機ブームの絶頂でしたね。携帯用液晶ゲーム機の先駆けとして発売されたゲーム&ウォッチですが、他社からもゲーム&ウォッチに続けとばかりにさまざまな液晶ゲームが発売されました。ゲーム&ウォッチ自体も早いペースで新作が発売されて、市場は飽和状態に陥ります。そんな製品たちの中には(ゲーム&ウォッチも含めて)、ゲーム内容が洗練されていない、すぐに飽きてしまうものも多くありました。そんな状態でしたので、必然的にゲーム&ウォッチを始めとする携帯用液晶ゲーム機の売上が落ちてきました。携帯用液晶ゲーム機ブームも終了か? と思われたそのとき、任天堂がゲーム&ウォッチのつぎのシリーズを発売。それで起死回生に成功するのです。この続きは、次回にて。

 

ワイドスクリーンシリーズに続く新シリーズ

▲これが、ワイドスクリーンシリーズに続く新シリーズ。詳しくは次回で……って、みんな持っていたよね(笑)。 

 


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