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第12回 NG
ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田

 一時期の僕は、ナムコのゲームに関する情報を求めて、ナムコ直営のゲームセンター"プレイシティキャロット"へよく遊びに行っていました。さまざまな目的を持って通っていたのは前回書いたとおりですが、いちばんの目的は"NG(エヌジー)"をゲットするためだったのです。今回は、そのNGについて書きたいと思います。

 

 NGとは、'83年からナムコが発行を始めたコミュニティーマガジンです。最初は季刊ペースで発行されていて、おもにナムコ直営のゲームセンターで無料で配布されていました。その後、月刊化にともない有料(150円)となり、サイズもA5からB5に変更。さらにそのあと隔月刊となり、しばらくして廃刊となりました。今回、この記事を書くにあたって部屋の中を大捜索。戸棚の奥からNGを引っ張り出してきましたよ。で、さっそく読み返してみました!

 

NG

▲上が季刊だったころのA5サイズのNG。下が月刊化されたあとのB5サイズのNGです。僕が持っているのは第3号からで、何号か抜けています。

 

 NGで思い出深いのは、やっぱり季刊号のときですね。季刊号は、入手するのがけっこうたいへんだったんですよ。季刊号のNGは、前述のようにナムコ直営のゲームセンターで無料で配布されていたのですが、配られるタイミングというのがけっこう微妙で。季刊なので基本的に3ヵ月に1回発行されるわけですが、何月何日発行、というのが明確には決まっていなくて。そろそろかな? と思ったら、プレイシティキャロットへ通いつめるわけです。僕の家のすぐ近くにはプレイシティキャロットはなかったので、土曜や日曜に電車に乗って出かけていたんですね。だいたいは、「早く最新号が読みたい!」という気持ちが強くて、「あ〜、まだ発行されてなかった……」ってなパターンが多かったのですが(笑)。でも、タイミングがバッチリだと、あるんですよ、NGが! プレイシティキャロットの店内、店員さんがいるカウンターの上に、"ご自由にお取りください"の張り紙とともにNGが積まれているんですね。見つけたら、速攻ゲットです。なんてったって、ナムコオフィシャルのマガジンです。最新ゲームの情報が載っているんです。しかも、無料です。そんなわけで、おこずかいのほとんどがゲームのプレイ料金で消えてしまう僕ら学生にとっては、NGはなんともありがたいものでした。けれどもこのNG、タダということで、すぐに無くなっちゃうんです。なので、配布されるタイミングを逃しちゃうと、入手できなかったんですよ。そんなときは、まだNGが残っているかもしれない都内のプレイシティキャロットを、躍起になって捜し回りました。やはり、新宿、高田馬場、巣鴨といった大きなお店では、NGが無くなるのが早かった。なので、穴場は小さ目のプレイシティキャロット。僕は、田町店でもらうことが多かったですね。

 

 NGの内容ですが、じつにバラエティーに富んでいました。ナムコの新作ゲームの最新情報や、日本全国のプレイシティキャロットの紹介を始め、ナムコ開発スタッフの開発秘話、オリジナルグッズの通信販売など、盛りだくさんの内容でした。しかも、ナムコから一方的に情報を提供するだけではなく、読者であるナムコファンとの交流を目指していたのが特徴でしたね。積極的に話題を振ったり、社長自らが読者の質問に答えたり、またイベントや討論会などの企画も実行されていました。

 

 僕が好きだったコーナーは、"Mr.ドットマンのキャラクター講座"でした。みなさん、"ドット絵"ってご存じですか? 最近のゲームのキャラクターはバリバリのポリゴンで、立体的な3Dで再現されていますよね。でも、当時のゲームのキャラクターは、平面的な2Dで表現されていました。ハードのスペックも高くなかったので、キャラクターは小さいサイズで、使える色数も少なかったのです。そういったキャラクターは、16個×16個のドット(点)で構成されていました。このドットで構成されたキャラクターのことを、ドット絵と呼びます。たとえば、『パックマン』や『マッピー』や『ディグダグ』などのキャラクターがそうです。これらのキャラクターは、16個×16個のドットからなるサイズで、3色で作られていたんですよ。"Mr.ドットマンのキャラクター講座"では、そんなドット絵の基礎知識から、ドット絵作りのポイントやテクニックが解説されていました。この16×16のサイズと使える色が3色という限られた条件のなかで、いかに見栄えのいいドット絵が描けるか。これが、非常に難しく、でもおもしろく、そして奥深いものなんですよね〜。ドット絵については、べつの機会に改めて詳しく描きたいと思いますが、僕は"Mr.ドットマンのキャラクター講座"のコーナーでドット絵に興味を持つようになりました。このころの僕は、NGや"ベーマガ(第4回参照)"に掲載されているゲーム画面やキャラクターのドット絵を見ながら、よく方眼紙に書き写したものです。

 

 そうそう、NGといえば、冨士宏(当時のペンネームは、冨士弘)氏のマンガ『午後の国』も忘れられないですね。氏独特の絵柄とノリで描かれた『午後の国』は、読んだあとに"言葉では表せられない何かが心に残る"ような、不思議な感覚を与えてくれるマンガでした。若いナムコファンには、『ワルキューレの冒険』や『ワルキューレの伝説』でイメージキャラクターデザインを担当した人、といったほうがわかりやすいでしょうね。

 

 あとは、今回NGを読み返してみて引っ掛かった気になるキーワードを並べてみましょう。エレメカ、ラジアメ、ロボットマッピー、ペーパークラフトモデル、VGM、ピクパク、星丸ランド、龍馬くん、がんこ職人、木村一八、ワギャナイザー、スターライト・エクスプレス……。これでNGの中盤くらいまでですが、どれくらいピンときましたか?(笑)

 

 僕は「NGからも大きな影響を与えられたなぁ」と改めて思っています。残念ながらNGはすでに廃刊となっていますが、現在ナムコからは"NOURS(ノワーズ)"という広報誌が発行されています。NGとはちょっとノリが違うのですが、ナムコの最新情報が満載。ナムコの直営店で無料配布、あるいはナムコのホームページからの電子配信で入手できます。


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