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第11回 プレイシティキャロット
ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田

 ナムコ関連の話は、まだ続きます(笑)。今回は、ナムコ直営のゲームセンター"プレイシティキャロット"について書きたいと思います。

 

 このコラムでず〜っと書いてきたように、"ナムコ黄金時代"のころの僕は、ナムコのゲームにとにかく夢中でした。ハマっていました。ハァハァでした(笑)。ナムコのゲームは単純にプレイしておもしろいだけでなく、その先にもプレイヤーを魅了する要素……詳細なストーリーやキャラクターの裏設定、思いもよらなかったテクニックや隠しキャラクターなどがありました。そしてそれをナムコは、うまいタイミングでファンに提供してきたんですよね。ナムコのゲームが好きになればなるほど、ハマればハマるほど、よりいっそうナムコのゲームに魅了されていくという感じで。そういった部分では、やはり他のアーケードゲームメーカーとは一線を画していましたね、ナムコは。なので僕は、ゲームをプレイしまくるのはもちろんのこと、「ナムコのゲームに関する情報なら、もう何でも知りたい!」という状態になっていました。当時は、以前(第4回)にも書いたように、アーケードゲームの専門誌はなく、現在のようにインターネットや携帯電話もありませんでしたから、情報は自分の足で集めるしかなかったのです。当然のことながら、僕もさらなるナムコゲームの情報を求めて、行動範囲を広げていきました。

 

 ゲームをプレイする拠点は地元のゲームセンターだったのですが、土曜や日曜はよく遠征に出かけるようになりました。それが、ナムコ直営のゲームセンター"プレイシティキャロット"だったのです。ナムコは、プレイシティキャロット○○店(○○にはその土地の名前が入る)という感じで、全国に直営のゲームセンターを展開していました。プレイシティキャロットのほかにも、キャロットハウスやビッグキャロット、ゲームブティックなどがありましたね。

 

 プレイシティキャロットに通うようになった理由はたくさんあるのですが、まずは"お店の雰囲気のよさ"ですね。いまでこそ『UFOキャッチャー』や『プリクラ』のヒットを境にしてゲームセンターのイメージが変わり、デートの合間にカップルが立ち寄るようになって、オシャレに"アミューズメントスポット"なんて呼ぶようになりましたが。当時のゲームセンターといえば、不良のたまり場というイメージが強かったんですよ。実際に、不良が多かったですし。筐体には灰皿がつきもので、店内はタバコの煙で霧がかかっていたりして。そんな店も多かったですからね。基本的に学生の立ち入りは学校で禁止されていましたし、親といっしょでなければ巡回に来た補導員に補導されることもありました。風営法なんて、まだ施行されていなかった時代です。夜遅くまで営業している店が多かったので、必然的に社会からはマイナスイメージの場所として見られていました。実際に"かつあげ"を始めとする犯罪も多かったですし……。とまあ、巷のゲームセンターはそんな感じの店が多かったんですけれども、ナムコ直営店の"プレイシティキャロット"は、そういった店とはかなり違っていたんですね。いまのアミューズメントスポットを先取りしていたというか、明るくて清潔な店だったんですよ。

 

 プレイシティキャロットのいい点は、お店の雰囲気だけではありませんでした。直営店なのであたりまえですが、ナムコのゲームが新旧揃っていました。それと、コンパネがよく整備されていましたね。これもいまではあたりまえなことなんですけれども、当時のゲームセンターではボタンを押しても反応しない、レバーを入れたらニュートラルに戻らずに入りっぱなし、なんてことは日常茶飯事でしたから。そんな台に"当っちゃった"場合は、"捨てゲー"といって1プレイ無駄にするしかなかったんですね。そのころのゲームセンターの店員は、筐体のメンテナンスができる人なんて皆無で。どちらかというとゲームセンターの管理人+両替係みたいな役割でしたから。なので、月に1回くらいの割合で訪れるオペレーターのメンテナンスまで、そのままの状態で放っておく店も多くありました。店員に文句言っても、怪訝な表情+つっけんどんな態度で対応されたり、よくても無愛想な表情でクレジットを1回ぶん入れてくれるだけでしたね。そんなお店が多い中、プレイシティキャロットでは、店員さんの小まめなメンテナンスが徹底していて、気持ちよくゲームがプレイできました。ただし、その代わりというかプレイ料金は高めで、たいてい100円の設定となっていたのですが(苦笑)。客層も、あまりお金を持っていない不良や子供は少なく、ちょっとリッチなサラリーマンが多かったですね。あとプレイシティキャロットでは、ナムコのグッズやポスターを販売したり、配っていたりしていました。僕も、『ディグダグ』の豆本や(第8回参照)、『リブルラブル』のバシシマーカー(第9回参照)などを、プレイシティキャロットでもらいました。ナムコは、その当時からファンを大事にしていましたんですね。そうそう、よく発売まえの新作タイトルのロケテストもしていました。

 

 僕が当時よく通っていたのは、プレイシティキャロット新宿店、プレイシティキャロット一番街店、プレイシティキャロット巣鴨店、ゲームブティック高田馬場店、プレイシティキャロット田町店あたりでした。プレイシティキャロット新宿店は、いまはもうなくなってしまいましたが、新作ゲームをチェックするためによく足を運びました。『モトス』や『スカイキッド』、『トイポップ』、『源平討魔伝』、『妖怪道中記』、『スプラッターハウス』などは、この店のロケテストで初めて見たゲームでした。なかでも『源平討魔伝』のロケテストバージョンは、難易度やステージの順番が、製品版とはずいぶんと違っていたのを覚えています。プレイシティキャロット一番街店は、新宿の歌舞伎町にあった店です。こちらもだいぶ昔に閉店してしまいましたが、この店には新宿店へ行ったついでに立ち寄るという感じでした。この店で思い出深いのが、『バブルス(BUBBLES)』というゲームをプレイしたことですね。このゲーム、Williamsという海外メーカーから'83年に発売された海外のゲームなんですけれども、日本ではほとんど出回らなかったらしく、たまたまナムコの直営店の一部に一定期間だけ置かれていたようです。当時のナムコはATARIと提携していて、『マーブルマッドネス』、『ピーターパックラット』、『スターウォーズ』、『ペーパーボーイ』、『ガントレット』などが置かれていました。たぶんその流れで、このゲームもプレイシティキャロット一番街店に入ったのでしょう。で、その『バブルス(BUBBLES)』がどんなゲームかというと、画面はキッチンの流しを上から見下ろしたような感じです。画面上部に水道の蛇口があり、画面の中央に排水溝があります。プレイヤーは、機関車トーマスみたいな表情のシャボン玉を操作して、画面内に落ちているゴミをすべて広い集めればステージクリアーとなります。画面内にはゴミのほかに、カミソリの刃が落ちていたり、虫が動いていたりして、それに触るとミスとなりました。このゲーム、知り合いのゲーム仲間に話をしてみても、みんな「知らない」って言うんですよ。唯一知っていたのは、週刊ファミ通のもと編集者の柴田(怪獣ひでごんす)さんだけでした。この話をしたら、「ガハハ、ふつ〜の人は、そんなゲーム知ってるわけね〜よ」って笑っていました。プレイシティキャロット一番街店では、そんなレアなゲームを体験できたりもしたんですね〜。プレイシティキャロット巣鴨店とゲームブティック高田馬場店は、全国からうまいプレイヤーが集まるゲームセンターとして有名で、そんな人の達人プレイを見に行きました。プレイシティキャロット田町店は、高校の帰りに友だちとよく立ち寄りましたね。ん〜、プレイシティキャロットに通った日々、懐かしいなぁ〜。

 

 そうそう、いままでに書いた以外に、僕がプレイシティキャロットに通っていたいちばん大きな理由があるのですが、それについては次回に書きたいと思います。

 

 


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