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ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田
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第3回 駄菓子屋からゲームセンターへ
第2回 駄菓子屋のゲーム
第1回 エレメカ

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第4回 『マッピー』と"ベーマガ"
ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田

 前回は、駄菓子屋に置いてあるゲームではもの足りなく感じ始め、新作ゲームを求めてゲームセンターに通うようになった話について書きました。ゲームを"ただプレイすること"から、"攻略を意識する"ようになり、本格的にゲームに熱中していったわけです。そんななか、僕のゲーム熱に、さらに拍車をかけるできごとが起こりました。それは、あるゲームと、ある雑誌との出会いだったのです。今回は、そのことについて書きたいと思います。

 

 僕が中学生のころは、いまの"アルカディア"(旧"ゲーメスト")のようなアーケード専門誌はなかったし、業者向けの"コインジャーナル"はふつうの書店では扱っていないので、その存在すら知りませんでした(いまみたいに情報網が発達していなかったしね)。なので、当時よく読んでいた雑誌は、"ログイン"と"マイコンBASICマガジン"でした。ログインは、マイコンゲームの情報を得るために買っていました。そうそう、当時は"パソコン"ではなく"マイコン"と呼んでいたんですよね。いまでは死語だけど(笑)。今回は、あえてマイコンで統一して書いていきます。

 

 僕は、マイコンを持っていなかったので、アーケードでは遊べないマイコンのゲームをログインでチェックしていました。ゲーム紹介記事やログイン独特のノリのバカ記事を楽しく読んでいたのですが、いろいろなマイコンゲームが載っている広告ページを異様に熱心に見ていた記憶があります。さて、マイコンBASICマガジンのほうですが、こちらは本屋の立ち読みで済ませていました。だけど、ある日を境に必ず買うようになったのです。ここで、マイコンBASICマガジンとはどんな雑誌なのかを説明しておきましょう。マイコンBASICマガジンは、電波新聞社発行の月刊誌。1982年の7月に創刊され、以後"ベーマガ"の愛称で親しまれているプログラム入門誌です。雑誌のメインとなっているのがプログラムリスト集で、掲載されいている1〜2ページのプログラムを対応機種のマイコンに打ち込むと、簡単なミニゲームなどで遊ぶことができるんです。当時のマイコンは、APPLEII、PC-8001、FM-7、MSXなどの機種が流行っていて、ベーマガを見ながらプログラムを打ち込んで、ミニゲームで遊んだり、プログラムの学習をしたりする人が多かったんですね。でも、僕は前述のようにマイコンを持っていなかったので、ベーマガは広告ページをパラパラ〜ッと立ち読みするだけで済ませていたんですよ。

 

 そんなベーマガを、なぜ突然買うようになったのかというと、アーケードゲームやマイコンゲームの情報&攻略法が記載された別冊付録"マイコンスーパーソフトマガジン"が付くようになったからです。当時の僕は、毎月8日、学校の帰りに書店に寄っていました。毎月8日は、マイコン系の月刊誌が一斉に書店に並ぶ日だったんですね。で、いつもどおり発売されたばかりの新しいベーマガを手に取って立ち読みをしていたら……なんと、ナムコのアーケードゲーム『マッピー』の攻略記事が載っているではないですか! しかも、20ページにも渡って!! 前述のように、当時はアーケードゲームの専門誌どころか、アーケードゲーム自体をメインで扱っている雑誌は皆無で。マイコン雑誌の1コーナーで扱っているくらいだったんですよ。なので、ゲームの攻略法というのは、自分で編み出すか、友だちに教えてもらうか、あるいはゲームセンターでうまい人のプレイを見て覚えるしかなかったんですね。そんなときに、別冊付録でアーケードゲームの攻略法を何ページにも渡って紹介している本が登場したのです。これは、ものすごい衝撃でした。マイコンスーパーソフトマガジンは、1983年の11月号から1984年の12月号までの14冊がベーマガの別冊付録として付き、1985年の1月号からはベーマガ本誌に取り込まれて(コーナー名は変わりましたが)存続しています。

 

 そのマイコンスーパーソフトマガジンの記念すべき1回目のメイン記事は、『マッピー』大解析。ライターは、"うる星あんず"氏。当時17歳の学生ながら、アーケードゲームの同人本として知る人ぞ知る"Xevious 10000000 pts への解法"という小冊子を作ったメンバーのひとりです。そんなうる星あんず氏による『マッピー』大解析には、キャラクター紹介、ストーリー、アイテムの得点、ステージごとの攻略法、ボーナスステージのパーフェクトパターン、基本テクニックから上級テクニックまで、こと細かに記されていました。僕は夢中で立ち読みしましたね! で、本屋で1回立ち読みしたんだけれども、そのあとでこの本がすごく欲しくなってきて。もう何度も、買うか、買うまいか悩みました。本誌の価格はたった350円だったんですが、少ないおこづかいの中で、50円のゲームを7回やるか? それをガマンしてベーマガを買うか? 中学生だった僕は、1時間くらいマジで悩みました。で結局、一大決心してベーマガを手に取ってレジへ。家へ帰ってから、うる星あんず氏の記事を何度も何度も読み返しました。もう本が、ボロボロになるくらいに。

 

 いまでは『マッピー』といえば、ナムコ黄金時代の代表作のひとつとして、知らない人がいないくらい有名ですよね。超有名なゲームなので説明は簡単に済ませますが、ニャームコ屋敷を舞台に、警察官のマッピーを操作して、盗まれた品を取り返すというアクションゲームです。マッピーが、ニャームコやその子供のミューキーズに触れたり、タイムアウトでゲームオーバーになります。そんな『マッピー』ですが、アーケードで稼働して間もないころは、それほど人気のあるゲームではありませんでした。すでにナムコは、『パックマン』、『ギャラクシアン』、『ギャラガ』、『ディグダグ』といったヒット作を飛ばしていましたが、それらと比べると『マッピー』は(最初は)人気がなかったんですね。僕もベーマガを買うまえに、行きつけのゲームセンターで『マッピー』を何度か遊んだことがありました。当時の僕は、新作ゲームは絶対1回はプレイすると心に決め、それを実践していました。そのときの『マッピー』の印象はというと、かわいいキャラと軽快なBGMのちょっと変わったアクションゲームだな、くらいでしかありませんでした。そんなときに、うる星あんず氏の『マッピー』大解析を読んで、その思いはガラリと変わるのです。「こんなにもいろいろなテクニックがあったんだ!」、「なんて奥が深いゲームなんだろう!」と。実際にゲームのプレイで使うのは、主人公のマッピーを移動させるレバーと、ドアを開閉するためのボタンひとつのみ。こんなにシンプルな操作方法なのに、ボタンを押すタイミングや状況によって、じつに多彩なテクニックが使えるんです。ドアを利用したものだけでも数々のテクニックがあるという……。たとえば、閉まっているドアのノブ側に立ち、敵が近寄ってきた瞬間にボタンを押すと、ドアを開けたときの反動でマッピーが後ろに弾き飛ばされ、ボディアタックで敵を気絶させることができたり。マッピーが開いているドアを通過する直前にボタンを押すと、ドアを閉めるときの反動でマッピーが引き込まれ、ワープしたかのように前方に瞬間移動したり。ドアなんて、移動するときの障害でしかないと思っていた僕にとって、その本に記されていた数々のテクニックは驚きの連続でした。こういった数々のテクニックを発見したうる星あんず氏と、そういった奥深いゲーム性を秘めていた(あらかじめ仕込んであった)『マッピー』に、僕はめちゃくちゃ感動しました。「ゲームってスゴイ!!」って。その後僕は、『マッピー』の記事を読み返して知識を得、ゲームセンターで『マッピー』をプレイするという、そんな毎日をくり返しました。ゲームの腕がドンドン上がれば、当然のようにハイスコアを出すことができるわけで。もうゲームを攻略することが、楽しくてしかたありませんでした。ゲームセンターにいないときでも、頭の中で考えることは『マッピー』のことばかり。しばらくの間、♪ズンチャッチャチャ、チャ〜ラ〜、ズンチャッ、チャラララ〜という『マッピー』の軽快なBGMが、一日中頭の中で流れていましたね。こうして僕は、ベーマガとの出会いによって、ゲームにさらにのめりこんでいくようになっていきました。

 

マイコンBASICマガジン別冊付録マイコンスーパーソフトマガジン

▲これが、ベーマガの別冊付録マイコンスーパーソフトマガジン。僕の思い出の詰まった宝物です。

 


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