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【見習い記者の取材日記】
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第15回 ゲームボーイアドバンスSP発表記念! ゲームボーイの系譜を辿る!
【見習い記者の取材日記】

●新年早々いきなりの大ニュースが飛び込んだ!

 

 こんにちは。新人記者Iです。2003年もこのコラム続くのかなぁ〜とこぼし終了した昨年の最後のコラム。先週の週末に記事が載っていなかったから、みなさんはこのコラムが終了したと思ったことでしょう。僕もそう思っていました。でも、そんなに甘くはなかったです。もうしばらく続くそうです。先週は、僕があまりにも仕事が遅いため、コラムを書いているどころじゃないと上司が判断。後ろ向きな理由で1回お休みとなったわけです。ということで今週からコラム再会です! 今週は、1月7日に任天堂が電撃的に発表した"ゲームボーイアドバンスSP"について書いてみます。また、ゲームボーイのこれまでの進化を辿っていこうとも思っております。「なんだ、まだ続くの」ってお思いの読者のみなさん。もう少し辛抱して広い心で見守ってください。今年もおつきあいのほど、よろしくお願いします!

 

●ゲームボーイの系譜を辿る!

 

 ハードは年を追うごとに進化していきます。ニンテンドーゲームキューブだって、さかのぼるとファミコン→スーパーファミコン→ニンテンドウ64と長い歴史を経てきたわけです。当然、ゲームボーイシリーズにも同じことが言えるわけですよね。というわけで、まずは下の表をご覧ください。

 

ゲームボーイの発売日と当時の価格

ゲームボーイ

1989年4月21日

12500円

ゲームボーイポケット

1996年7月21日

6800円

ゲームボーイライト

1998年4月14日

6800円

ゲームボーイカラー

1998年10月21日

8900円

ゲームボーイアドバンス

2001年3月21日

9800円

ゲームボーイアドバンスSP

2003年2月14日

12500円

 

 現在のゲームボーイアドバンス、そして最新機種のゲームボーイアドバンスSPにいたるまで、ゲームボーイはこれだけのバージョンアップを重ねきたわけです。ゲームボーイが発売されてから、今年でもう14年ですよ。このほかにもスーパーファミコンでゲームボーイのゲームが楽しめる"スーパーゲームボーイ"やさまざまな限定モデルも登場しました。

 

●ハードの歴史 〜ゲームボーイ〜

 

 当時、携帯ゲーム機と言えばゲーム&ウォッチが主流でした。そこに任天堂が投入したマシンが'89年に発売されたゲームボーイだったのです。ゲーム&ウォッチでは最初から内蔵されている1種類のゲームしか遊べませんでしたが、ゲームボーイはカートリッジを交換することでさまざまなゲームを遊ぶことが可能。いまとなっては当たり前のことですが、これがゲームボーイの画期的な特徴でした。そして、ご存じのとおり、ゲームボーイは数多くの名作ゲームを輩出。『テトリス』(出荷本数423万本)や『スーパーマリオランド』(出荷本数415万本)が大ヒットしたわけです。ちなみにゲームボーイは単3電池4本を使用。サイズもいま考えると大きなものでした。それでもゲームボーイは全世界で1億台以上の出荷台数を記録。まさに怪物ハードだったんですね。それから'94年11月21日には、カラーバリエーションを増やしたゲームボーイブロスも登場しました。

 余談ですが僕が初めて買った携帯型ゲーム機も、このゲームボーイでした。同時に購入したソフトは『忍者じゃじゃ丸くん』だったかな。いや〜、懐かしい思い出です。

 

●ハードの歴史 〜ゲームボーイポケット〜

 

 '96年には、ポケットにスッポリ入ってしまうほどコンパクトな"ゲームボーイポケット"が発売されました。性能はゲームボーイと同じで、小さく、薄く、軽い点が特徴でした。また、本体が小さくなっても液晶の大きさはそのまま。さらに画面はよりクリアーになっていました。カラーバリエーションもグレー、レッド、イエロー、グリーン、ブラックの5種類が登場。さらに金と銀、ピンク、クリアパープルも追加されました。

 

●ハードの歴史 〜ゲームボーイライト〜

 

 '98年には、ゲームボーイポケットにバックライト機能が追加された"ゲームボーイライト"が登場しました。本体のサイズこそゲームボーイポケットより若干大きくなりましたが、バックライト効果で液晶画面はより明るくなったのです。また、バックライトは自由に消すことも可能で電池の節約もできましたね。ちなみに色は金と銀の2色がありました。

 

●ハードの歴史 〜ゲームボーイカラー〜

 

 そして'98年10月には、ついにゲームボーイがカラーで楽しめるようになりました。このハードが登場したことで、ゲームボーイ用ソフトにカラー専用カートリッジが登場したんです。もちろん従来のカートリッジもカラー表示(4〜10色)ができて、"ゲームボーイカラー"で遊べました。液晶は反射型TFTカラー液晶を使用。シャープで鮮やかなカラー表示が可能で、残像も少ないのでアクションゲームもはっきり表示されていました。まだ持っている人も多いのではないでしょうか?

 

●ハードの歴史 〜ゲームボーイアドバンス〜

 

 そしてゲームボーイシリーズは、現役バリバリのゲームボーイアドバンスで劇的な進化を遂げました。それまで8ビットのパフォーマンスが限界だったゲームボーイが、32ビットCPUに大幅な飛躍をしたのです。モニターサイズは従来のゲームボーイより若干横長で、32000色を同時に発色させることが可能。また、いままでのゲームボーイ用ソフトも遊べるほか、周辺機器を利用してソフトによっては4人同時対戦もできちゃいます。ちなみに同ハードの2002年の年間販売台数は336万6723台。累計の販売台数は756万7038台となっています(週刊ファミ通調べ)。いやはや、すごい売れ行きです。もちろんソフトも豊富で、任天堂の『ポケットモンスター ルビー・サファイア』や『星のカービィ 夢の泉デラックス』などのヒット作品が多数。魅力あるソフトがあるだけに、これだけ売れているんでしょうね。

 

ゴールド

▲ゲームボーイにはなかったLとRのボタンがプレイの幅を広げたのだ。現在ゴールドとシルバーがいちばん新しいカラーだぞ。

 

●そして新たなゲームボーイが始動する!

 

 さて、ここからが本題です。お正月気分が抜けない1月7日、任天堂が今年最初のビックニュースを投下してきました。そうです。ゲームボーイアドバンスの発売から約2年のスパンを置いて、ついに新型機の発表に踏み切ったのです。その名も"ゲームボーイアドバンスSP"! 発売日は2月14日で、価格は12500円。CPUや表示能力は従来のゲームボーイアドバンスと同じですが、やはり"SP"っていうくらいだから注目すべき点はいっぱいありますよ!

 

●注目点〜フロントライト機能を搭載〜

 

 フロントライト機能の搭載によって、画面が明るく見やすくなっている。それがゲームボーイアドバンスSPの最大の特徴です。本体の中央上部のボタンを押すことでライトのオン、オフの切り替えができるのです。これなら若干暗いところでも、問題なくプレイができますね。ちなみにライトは、モニターの下の部分から発光しています。さらに”導光板”という技術が採用されていて、ライトが画面全体を均等に照らすようになっているそうです。ふむふむ、ライトひとつにしても奥が深いですね〜。

 

ゲームボーイアドバンスSP

▲液晶モニターのサイズはゲームボーイアドバンスと同じ。

 

●注目点〜本体は折りたたみ型〜

 

 みなさんご存じのとおり、このゲームボーイアドバンスSPは折りたたみ型になっています。いままでのゲームボーイと比較して、外見から大きく変わっているわけです。折りたたむと正四角形に近い形になり、ポケットや小さなバックにもスッポリと入るため、いままで以上に持ち運びがしやすくなったというわけです。それから折りたたむと液晶が隠れた状態になるので、液晶画面を保護できるというメリットもありますね。ちなみに折りたたんだ状態のサイズは、縦84.6ミリメートル×横82ミリメートル×厚さ24.3ミリメートルになります。

 

折り畳み上空

サイドから見る

▲折りたたんだ状態で比べると、横長のゲームボーイアドバンスよりも明らかにスリム。

▲横から覗き込んで薄さをチェック! どうやら薄さはほぼ同じようです。

 

L・Rボタン

▲本体の角にL・Rボタンが。また、ふたつのコネクタには、専用ACアダプタや専用ヘッドホンケーブル(別売)を接続できますよ。

 

●注目点〜充電池の内蔵で乾電池が不要に!〜

 

 ゲームボーイアドバンスSPは、携帯ゲーム機で初めての充電方式を採用しています。本体にリチウムイオン充電池が内蔵されており、専用のACアダプタを使って充電を行うわけです。このメリットは、やはり乾電池がいらないこと。みなさん、夜中にゲームボーイで遊んでいて、乾電池が切れて困ったことはありませんか? 僕はあります! でも、これからは真夜中のコンビニにダッシュする必要もなくなるってわけです。これはうれしいですよね。

 

専用ACアダプタ

▲内蔵電池が空の状態から、約3時間で充電が完了する。ライトオン状態なら10時間、ライトオフ状態なら18時間もプレイできます。

 

●実際にゲームボーイアドバンスSPに触れた人に聞く!

 

 まさに魅力満載のゲームボーイアドバンスSPですが、この最新ハードを先輩記者が実際に任天堂で体験してきたそうです。抜け駆けなんてひどい! 僕はいてもたってもいられず、先輩を思わず詰問してしまいました。以下、ずるい先輩の触ってみた感想です。

 

先輩Hのプレイした感想

諸先輩H

折りたたみ型だけあって、十字ボタンとA、Bボタンがかなり薄くなってましたね。でもポチポチと押した感覚がしっかりとあって、さすが任天堂、と思いました。L、Rボタンも小さくなっていたけど、意外と押しやすかったかな。とにかく操作感覚は良好でした。違和感なし。重さは、ゲームボーイアドバンスとほとんど同じ(3グラム違い)。でも単3電池がなくなった分、ゲームしてるときは新型機種のほうが断然軽かった。フロントライトは暗い場所で使用すると絶大なる効果が。行儀は悪いけど仰向けになってもゲームができちゃいますよ。とにかく、これは買い。個人的なお薦めはシルバー!

 

●ゲームボーイアドバンスSPの今後は?

 さて、今回はゲームボーイアドバンスSPの詳細をゲームボーイの歴史とともにお送りしましたが、いかがでしたか? ゲームボーイアドバンスはいまでも右肩上がりで売れているハード。そこにゲームボーイアドバンスSPを投入するわけですから、任天堂の自信が伺えますよね。みなさんのゲームボーイアドバンスSPの印象はどうでしょうか? おそらく多くのユーザーは、フロントライト機能、リチウムイオン充電地内蔵などを歓迎していると思います。気になるのは操作感覚ですが、まぁ、こればっかりは買ってみないとなんとも言えません。先輩記者が言うには「まったく問題ナシ!」だそうですが。シックで大人向けのデザインなので、ゲームボーイアドバンスを持っていても購入したくなりますよね。なお、任天堂によると、ゲームボーイアドバンスSPは今年の3月末までに全世界で200万台の出荷を予定しているとか。ゲームボーイアドバンスがまだまだ現役で動いているこの時期に、上位機種として投入されるゲームボーイアドバンスSPは、ゲーム市場をどれだけ盛り上げてくれるのか? ともかく、発売日が待ち遠しいです。では、また来週〜!


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