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第10回 いきなり飛び込んだ衝撃ニュース! エニックスとスクウェアの合併劇を考える!
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合併に関するお知らせ |
株式会社エニックスと株式会社スクウェアは、平成14年11月26日に行われる取締役会で、平成15年4月1日より両社が対等の精神に基づき合併することを決定しました。新社名は"株式会社スクウェア・エニックス"を予定。 |
"スクウェア・エニックス"! 漠然と"エニウェア"とか"スクックス"とかになるもんだと思ってました! でもこのほうがシンプルでいいですね。そしてつぎに両社の合併目的が書かれていました。
合併の目的 |
コンピューター技術や通信環境の急速な進歩、普及により、事業機会、展開領域、市場がますます増大し、多様化するゲーム業界で、いかに成長を継続していくのかが、企業のもっとも重要な課題です。コンピューターゲームは創造力や技術力など、デジタルコンテンツにかかるあらゆる能力を必要とします。『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』といった世界的なゲームを生みだしてきた両社が一体となることで、収益基盤を大幅に強化できるばかりか、クリエーター、コンテンツ資産に対する確固たる求心力を最大限に活用したいと考えての合併です。世界最高品質のデジタルコンテンツ・メーカーを目指します。 |
なるほど。海外も含め、これからさらに広がるであろうゲーム市場を見越して、より質の高いゲームを作る体制を整えるための合併、というわけですね。
●今回の合併をエニックス、スクウェア両社長はどう思う?
さて、今回のエニックスとスクウェアの合併劇について、両社の代表はどのような考えを持っているのでしょうか? 会見で何を語ったのか? 両社合同の記者会見を取材してきた上司に尋ねてみると、1本のカセットテープをこめかみに投げつけられました。僕は苦痛で悶絶しながらテープを聴いてみました。
エニックス社長 本多圭司氏 |
スクウェア社長 和田洋一氏 |
今後ゲーム業界は大幅に変わります。その中で、スクウェアの技術、エニックスの外部資源を融合して、世界中のゲームファンが「すごい!」とうなるようなデジタルコンテンツを作っていきたいと思います。まえまえから和田社長とは、非常に近い考えを持っていました。この2社が協力しあえば、とんでもなくおもしろいことができるのではないか、と思っていました。こんなものがこの世にあったんだ、と思われるようなものを作り出していきたいですね。 |
今回の合併は攻めの合併です。さらにゲームユーザーの方に喜んでもらうため、また勝ち残っていくために合併を決断しました。エニックスは業界でももっとも優良な会社。スクウェアも完全に業績を回復し、まさに両社が最高の状態での合併となります。またこの2社は、理想的な補完関係にあります。『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』という大きなタイトルを持っていますが、テイストも違い、ユーザーの見かたもまったく違うタイトルです。海外展開についても補完しあっており、オンラインについても、違うタイプの展開をしています。この補完関係をうまく合併に活かし、新しいデジタルコンテンツを作り出したいと思います。 |
なるほど! 世界最高のソフトメーカーを作る!! すべてのゲームファンをうならせる作品を作る!! 両社長はこう言っているわけですね。カ〜ッコイイ!!
▲写真左から、スクウェア社長の和田氏(新会社社長就任)、エニックス会長の福嶋氏(新会社会長就任)、エニックス社長の本多氏(新会社副社長就任)。強力なタッグが誕生した瞬間だ! |
●僕なりに両社を比較してみました
ゲーム業界を代表する大手ゲームメーカー、エニックスとスクウェア。ともに『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』という強力すぎるRPGを抱えています。一般的に見れば両社は好敵手どうし。その両社が合併したのですから世間が驚くのも無理はありません。そこで合併を記念して僕が両社をいろいろ比較してみましたよ。
エニックスとスクウェアを比べる−会社編 |
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エニックス |
スクウェア |
会社設立時期 |
1980年 |
1966年 |
資本金 |
69億4000万円 |
119億4500万円 |
東証一部上場時期 |
1999年 |
2000年 |
従業員数(2002年9月末) |
140人 |
891人 |
続いてエニックスとスクウェアの看板ゲーム、『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』両シリーズの国内累計出荷本数を調べてみました。
国内累計出荷本数−『ドラゴンクエスト』編 |
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タイトル |
ハード |
発売日 |
出荷本数 |
ドラゴンクエスト |
ファミコン |
`86年5月27日 |
150万本 |
ドラゴンクエストII 悪霊の神々 |
ファミコン |
`87年1月26日 |
242万本 |
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…… |
ファミコン |
`88年2月10日 |
378万本 |
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち |
ファミコン |
`90年2月11日 |
304万本 |
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 |
スーパーファミコン |
`92年9月27日 |
280万本 |
ドラゴンクエストVI 幻の大地 |
スーパーファミコン |
`95年12月9日 |
320万本 |
ドラゴンクエストVII 〜エデンの戦士たち〜 |
プレイステーション |
2000年8月26日 |
411万本 |
※メーカー発表をもとに2002年10月末現在のデータを掲載しています |
国内累計出荷本数−『ファイナルファンタジー』編 |
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タイトル |
ハード |
発売日 |
出荷本数 |
ファイナルファンタジー |
ファミコン |
`87年12月18日 |
51万本 |
ファイナルファンタジーII |
ファミコン |
`88年12月17日 |
76万本 |
ファイナルファンタジーIII |
ファミコン |
`90年4月27日 |
140万本 |
ファイナルファンタジーIV |
スーパーファミコン |
`91年7月19日 |
133万本 |
ファイナルファンタジーV |
スーパーファミコン |
`92年12月6日 |
245万本 |
ファイナルファンタジーVI |
スーパーファミコン |
`94年4月2日 |
255万本 |
ファイナルファンタジーVII |
プレイステーション |
`97年1月31日 |
328万本 |
ファイナルファンタジーVIII |
プレイステーション |
`99年2月11日 |
364万本 |
ファイナルファンタジーIX |
プレイステーション |
2000年7月7日 |
279万本 |
ファイナルファンタジーX |
プレイステーション2 |
2001年7月19日 |
249万本 |
ファイナルファンタジーXI |
プレイステーション2 |
2002年5月16日 |
21万本 |
※メーカーの発表をもとに2002年9月30日現在のデータを掲載しています |
▲全7作品の合計出荷本数が2000万本以上を記録している『ドラクエ』シリーズ。 |
▲『FF』シリーズは全11作品をリリースして、合計出荷本数2141万本。 |
●ゲーム業界に衝撃の与えた11月26日にマスコミの反応は?
ゲーム業界を大きく揺るがせた11月28日のエニックス、スクウェアの合併劇。週刊ファミ通はもちろん、あらゆるメディアがこのニュースを新聞、雑誌で取りあげました。そこでここでは、11月26日当日の夕刊、翌日の朝刊などからこのニュースの見出しを抜粋して、各マスコミがどのように一大合併劇を受け止めたのかご覧ください。
各マスコミの"エニックスとスクウェアの合併"の記事見出し |
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ファミ通.com(11月26日) |
「"イノベーションをどのように起こしていくか、その体質を作るための合併です"」 |
朝日新聞(11月26日夕刊) |
ドラクエ ファイナルファンタジー エニクス・スクウェア合併 来年4月 |
日本経済新聞(11月26日夕刊) |
エニックス・スクウェア合併 ゲームソフト 開発力を強化 来年4月に |
読売新聞(11月26日夕刊) |
FF・ドラクエ合併 |
読売新聞(11月27日朝刊) |
生き残りへ体力強化 スクウェア エニックス 市場頭打ち、製作費高騰 |
日本経済新聞(11月27日朝刊) |
ゲーム関連株が人気 ゲームソフト再編の引き金に |
日経産業新聞(11月27日朝刊) |
強者連合 主導権狙う |
日刊工業新聞(11月27日朝刊) |
多領域利用 世界と競争 攻めの合併、規模追求 |
日本工業新聞(11月27日朝刊) |
ゲームソフト業界7位規模に |
朝日新聞(11月27日朝刊) |
"いいゲーム"へ体力強化 |
日経MJ(11月27日) |
ゲーム共存 物語第二幕 |
スポーツニッポン(11月27日) |
無敵の呪文だ 最強の魔法だ "合体" |
日刊スポーツ(11月27日) |
ゲーム業界の勝ち組ガッチリ合併 ゲーマー残念?ソフトの内容が合体しません |
週刊ファミ通12月13日号(11月29日売り号) |
衝撃のビッグニュース! エニックスとスクウェアが合併を発表! |
●この合併がゲーム業界に革命を起こすか!?
そんなワケで今回のコラムでは、いまだかつてないほどのビッグなニュースを取り上げてしまいました。いやぁ〜、驚きましたね。まさかエニックスとスクウェアが合体しちゃうなんて。いわばスライムがチョコボに乗って走り出すってことですからね(違うかな)。会見の席でエニックスの本多社長の「スクウェアとエニックス、この2社が協力しあえば、とんでもなくおもしろいことができるのではないか」という言葉。スクウェアの和田社長の「今回の合併は攻めの合併です。さらにゲームユーザーの方に喜んでもらうため、また勝ち残っていくために合併を決断しました」という言葉。この力強い両社長の言葉に感動したゲームファンも多いはず。新会社、スクウェア・エニックスの今後に注目していきましょう!
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