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第40回 ファミコン:その25(『スターフォース』中編)
ゲーム人生回顧録 - 乱舞吉田

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 う〜。あっというまに時は流れ、ずいぶんと更新が遅れてしまいました。すみません……。今回は、前回に続き『スターフォース』の話。ゲームセンターでアーケード版『スターフォース』の小冊子を入手した僕は、それに記されていた" 100万点ボーナス"の謎を解明すべく、チャレンジを開始したのです。

 

 まず、 100万点ボーナスのヒントとなる謎の象形文字の話のまえに、『スターフォース』のエリア(ステージ)について、補足しておきます。このゲームは、エリアの概念が他のシューティングゲームとは、ちょっと変っていました。オーソドックスなシューティングゲームだと、一定のマップを進むとボスキャラクターが登場して、倒すとつぎのエリアへ行けますよね。でも『スターフォース』は、背景マップがずーっとつながっていて、前記の象形文字を越えたあたりで一区切りついて、あとはループとなります。そして、ボスの出現には条件が設定されていました。マップを進めるだけではボス出現しません。空中や地上の敵を倒して"撃破率"が一定数以上越えると、ボスが登場するのです。すなわち、敵をバシバシ破壊していけば早めにボスが登場し、敵を撃ち漏らしていけばマップは進むけれどもボスはなかなか登場しないというわけです。そしてボスを倒すとエリアクリアーとなり、エリアはボスの中心に描かれている文字、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、Δ(デルタ)……によって区切られていました。また、『スターフォース』では、空中の敵の出現する順番と種類があらかじめ決まっていたのも特徴のひとつです。空中の敵は編隊をなして登場し、編隊すべてを撃破するか、撃ち漏らして画面外へ消えるかすると、つぎの空中の敵が登場する仕組みとなっていました。たとえば、ゲームスタート直後は、ガリ→ティッタ→ガリ→ティッタ→エトリ→エトリ→ガリ→ガリ→ゾフ→ゾフ→フェラー→ラリオス……というように、決まった順番で出現するんですね。自動的に流れる背景マップ、出現する順番が決まっている空中の敵、撃破率によって登場するボス。これらが何を意味するのかというと、プレイヤーによって、地上のマップと出現する空中の敵の組み合わせ、そしてボスの登場する場面が微妙に変わってくるということです。言い換えれば、意図して出現のタイミングをズラすことができるということ。基本的には、ガシガシ撃破していけばより手強い、そして得点の高い空中の敵が出現してくる。でも、このゲームには前回書いたように、"ボーナス・ターゲット"や"マジッカ"、"ジムダ"を連続撃破すると高得点のボーナスがもらえる"ジムダ・ステギ"など、ハイスコアを目指すためには見逃せない地上物が存在しています。さらに、これらの地上物を撃ち倒すには、いずれもそれなりの連射が必要となるため、そのときにやっかいな空中の敵が出現すると困ってしまうわけなんです。そこで、うまいプレイヤーは、わざと空中の敵の出現パターンをコントロールして、ボーナスターゲットのときに手強い空中の敵が出現しないように調整するんですよ。とくに、ふつうにプレイしていると、"ジムダ・ステギ"と"ラリオス"が重なって、高得点を狙らうことが困難になりやすいんです。このように『スターフォース』は、一見シンプルなシステムのゲームに見えますが、じつは意外と奥の深いシューティングゲームだったりするんですね。

 

 さて、 100万点ボーナスの秘密が隠された謎の象形文字ですが、マップの後半に登場します。『ゼビウス』でシューティングゲームの基本テクニックをマスターしていた僕は、何度もこのゲームをプレイして敵の攻撃パターンや出現パターンを覚えていきました。すると、自然と少しずつ先のエリアへと進めるようになり、いつしか問題の象形文字の場所まで到達できるようになりました。でも、でもですよ。肝心の象形文字の意味が「さっぱり、わからん!」のです(笑)。象形文字自体は、前回紹介した小冊子にも画面写真として載っていました。どんなものかというと、いわゆるピラミッド内部の壁面に描かれているようなヤツ。目や鳥のカタチをした象形文字の組み合わせで文章になっているものでした。でも、それがどのような意味を表しているのか、まるでわかりません。ましてやゲーム中では、空中の敵の攻撃が激しいなか、上から下へとスクロールして消えてしまいます。さて、困った。というか、お手上げです。 100万点ボーナスの謎は解けぬまま、ふつうに『スターフォース』で遊ぶ日々が続いていきました。

 

 それからしばらくして、ついに象形文字に関する情報が出ました。情報元は、このコラムではもう何度も登場している"マイコンBASICマガジン(第4回参照)"です。その'84年12月号の別冊付録の"マイコンスーパーソフトマガジン"によると、象形文字はアルファベットで、"cleopatra t uben reswt maa kemet"と書かれている。和訳すると、"クレオパトラ、喜びが輝き、黒い土地を見る"となるらしいとのこと。これを読んだ僕は、一瞬「おおッ!」と驚きましたが、よくよく考えてみると、それでもまだ何のことやらわからない……。ゲームセンターで『スターフォース』を何度もプレイしても、結局謎は解けません。そしてしだいに『スターフォース』のプレイ回数が減っていき、僕はほかのタイトルのゲームに夢中になっていったんです。でも、それで終わりではありませんでした。いつものように、学校の帰りにゲームセンターに立ち寄ったある日のこと。見知らぬあるプレイヤーが、 100万点ボーナスを出す場面に遭遇したんですよ!

 

  100万点ボーナスが隠されていた場所は、謎の象形文字が出てくる少し前。薄い紫色をした砂漠地帯の終わりです。地上にシーラカンスのような魚が描かれていて、その右側に濃い紫色をした地面が凹んでいる跡地があるんですね。プレイヤーは、その凹んだ跡地のさらに右側部分……何もない場所へ向かって弾を猛連射したのです。すると、何もないハズなのに見えない何かに当たって、弾がそこで止まってしまうんですよ。「カン、カン、カン」と音だけが聞こえます。そこへ、さらに弾を撃ち込むプレイヤー。すると、何もなかった場所に突然"クレオパトラ"が出現。僕は驚きました。「これだ、あの小冊子に写真の出ていた 100万点ボーナスのキャラだ!!」。そのプレイヤーは"クレオパトラ"に向かって、さらに弾をひたすら撃ち込み続けます。クレオパトラに張りつくようにして。そして、ついにクレオパトラを撃破。ファンファーレ音とともに、スコアに 100万点が加算されたのでした。僕はその様子を、他人のことながらも、かなり興奮して見ていました。「よし、場所は覚えたッ! あそこなら僕も到達できる。自分も 100万点ボーナスをゲットするぜ!!」。なんか大事な秘密を盗み見てしまったかのような気分がしたのでしょうか、僕は店を変えて『スターフォース』にチャレンジしました。そして、自機を何機か失いながらも、ついに到達したんです。例の砂漠地帯に。「この場所だったよな?」と自機を画面の右側へ移動させて連射……しようとしたもの、空中の敵の攻撃が激しくて、弾を避けるので精一杯。何発かターゲットの隠されている場所に撃ち込んだものの、クレオパトラを出現させることはできませんでした……。無常にも画面はスクロールしていき、 100万点ボーナスはゲットできず。そう、場所だけ知ってても、それだけでは簡単に獲得できるようなシロモノではなかったのです。その後、何度か挑戦するもの、"クレオパトラ"を出現させるだけで精一杯。出現させた瞬間に自機がやられることが多かった。ヘタをすると、出現ポイントの直前で自機がやられてしまい、チャンスを逃してしまう始末。前記した"手強い空中の敵が出現しないように調整すること"が、 100万点ボーナスの場面でも必要だったのです。思い返して見ると、あのときのプレイヤーは、かなりの腕前を持った人だったんだなぁ、と。僕が見たときも 100万点ボーナスを初めて出したのではなく、すでに何度も出していてコツを熟知していたんだなぁ、と。結局、アーケード版の『スターフォース』では、僕はクレオパトラを出すことはできたけれども、 100万点ボーナスをゲットすることはできませんでした。その目的が叶ったのは、ファミコン版『スターフォース』でのことでした。続く……。

 

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