ファミ通.comゲームニュース>PCゲームイベントに養老孟司教授
■NEWS 2003/6/15


古代オリエント博物館で『ライズ オブ ネイション 〜民族の興亡〜』カウントダウンイベント

●自他共に認めるゲームフリーク、養老孟司教授登場

▲『ライズ オブ ネイション』の発売で、「また忙しくなる」と笑う養老氏。自身のプレイスタイルは「完ぺき主義」だとか。
 

 マイクロソフトはPC用リアルタイムストラテジーゲーム『ライズ オブ ネイション〜民族の興亡〜』日本語版の発売を前に、東京・池袋の古代オリエント博物館でカウントダウンイベントを開催した。

 今回のイベントは、『ライズ オブ ネイション』のメールマガジンに登録し、かつ同ゲームを予約したユーザーのなかから抽選で100名を招待して行ったもの。当初6月13日であった発売日に合わせたスペシャル発売イベントとして催す予定だったが、発売日が7月11日に延期されたこともあり、急きょカウントダウンイベントとして実施する形となった。会場は、招待されたユーザーの半数以上が開場30分以上前から列を作る盛況ぶり。マイクロソフトの担当によると、北は北海道から西は兵庫まではるか遠方からのユーザーも駆けつけたのことで、博物館の一角を使ったイベント会場は、発売を今か今かと待ち望むファンによる熱気に包まれた。

 イベントは二部構成となっており、一部のメインイベントは、脳の研究で知られる大学教授、養老孟司氏を招いてのトークショー。自らを「かつての喫茶店でコインを入れてプレイする『平安京エイリアン』の時代からゲームが好きで、『マリオ』がはやった頃は、やり過ぎで離婚の危機になった」と冗談まじりに語る養老氏が、自らのゲーム観を次々に展開していった。

▲二部に登場し、白熱したデモプレイを行ったzyatou氏(左)とHALEN氏(中)。右端は解説の野島正弘氏。一部のゲストとしてもステージに。野島氏はかつて『月刊アスキー』のPCゲームページ担当編集者。ストラテジーゲームには造詣が深い。現在はNHKエンタープライズ21チーフプロデューサー。
 

 養老氏は、最近のPCゲームのハイスペック化に合わせてパソコンを買い換えたほどのゲームフリーク。毎日1〜2時間はゲームと格闘し、徹夜で6〜7時間プレイすることもあるという。「ゲームをやろうとすると寿命が足りない」と笑う養老氏は、「ゲームはファンタジー。嘘だとわかっているから楽しい」と自らの理論を展開。養老氏によると、「最近はゲームと実際の人生を切り離せなくなっている」と危機感を募らせているとのことで、先のイラク戦争について「ブッシュは現実の世界でテレビゲームをやっている」と世界情勢を嘆く一幕も。ゲームがプレイヤーの精神状態に与える影響が社会問題になっていることについても「ゲームをどう利用するかがポイント。実際の人生はシミュレーションどおりになったら面白くないんだと気づき、分けることができれば問題ではない」と語った。

▲写真上:デモプレイでのzyatou氏(左端)とHALEN氏(右端)。いずれも30分のプレイで文明を中世まで進化させた。写真下:戦況を見つめる来場者たち。
 

 二部では、『エイジ オブ エンパイア II 拡張パック:覇者たちの光陰』の世界大会である"World Cyber Games 2002"で日本人として初めてチャンピオンになったHALEN(ハレン)氏と、『エイジ オブ ミソロジー』の日本公式コンテストのチャンピオンであり、同ゲームのアジアチャンピオンを争う"Age of Mythology Asia Contest - The Age man in Asia"の日本代表選手でもあるzyatou(ジャトウ)氏が登場し、30分にわたり『ライズ オブ ネイション』の攻防を繰り広げるデモプレイを行った。日本民族率いるHALEN氏と中国民族率いるzyatou氏の一進一退の攻防を映し出したスクリーンに、会場を訪れたユーザーたちの目は釘付けとなった。

▲会場にはデモ機も設置。
 

 途中、軽食をとりながらの歓談タイムを交え、和気あいあいとした雰囲気の中で進行して行ったイベントは、2時間弱で盛況のうちに終了。招待されたユーザーたちは、おみやげのオリジナルバッグを手に満足げに会場を後にして行った。

 発売日まで1ヵ月を切った『ライズ オブ ネイション』。マイクロソフトのプロダクトマネージャーの風間彩氏によると、北米版の修正版を組み込んだクオリティアップ版は、7月11日の発売日に向けた最終調整段階に入っているとのこと。また、発売後、冬休みをメドに公式大会を開催していくことも計画しているそうだ。


※『ライズ オブ ネイション 〜民族の興亡〜』公式サイトはこちら 




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