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JAPAN国際コンテンツフェスティバルのロゴを佐藤可士和氏、テーマ曲は久石譲氏

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●JAPAN国際コンテンツフェスティバルの開催概要が発表

 

▲経済産業記者会、総務省記者クラブ、日本外国特派員協会など多方面の関係者が発表会に参加した。


 JAPAN国際コンテンツフェスティバル実行委員会は2007年6月12日、都内で2回目の記者会見を実施し、今秋に開催されるJAPAN国際コンテンツフェスティバル(以下、コ・フェスタ)の概要を発表した。既報のとおりコ・フェスタは、映画、アニメ、ゲーム、音楽など別々に開催されていたイベントを一定の会期中に集中させ、日本のコンテンツ力を世界に発信していくことを目的とした世界最大規模の統合コンテンツフェスティバル。9月20日〜9月23日の東京ゲームショウ2007を皮切りに、10月末の第20回東京映画祭までの40日間に、さまざまイベントが立て続けに開催される。現在のところ12のイベントが名を連ね、今後も増える可能性があるという。
 

JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)

 

期間

会場

JAPAN国際コンテンツフェスティバルオープニングイベント

9月19日

 

東京ゲームショウ2007

9月20日〜9月23日

幕張メッセ

DiGRA 2007

9月24日〜9月28日

東京大学 本郷キャンパス

CEDEC 2007

9月26日〜9月28日

東京大学 本郷キャンパス

Japan Animation Contents Meeting 2007(新設)

10月4日〜10月7日

秋葉原UDX

ASIAGRAPH 2007

10月12日〜10月14日

秋葉原UDX

TAM 東京アジアミュージックマーケット

10月15日〜10月19日

東京(恵比寿、渋谷)

第20回東京国際映画祭

10月20日〜10月28日

六本木ヒルズ、渋谷Bunkamura

TIFFCOM 2007

10月22日〜10月24日

六本木ヒルズ

秋葉原エンタまつり2007

10月20日〜10月22日

秋葉原クロスフィールド、秋葉原地区販売店

ATP賞テレビグランプリ

10月23日

六本木ハリウッドホール

第34回 「日本賞」教育番組国際コンクール

10月23日〜10月29日 

渋谷NHK放送センター

TCM 東京コンテンツマーケット

10月25日〜10月26日

六本木ヒルズ

                  

 今回はフェスティバルのシンボルマークとテーマ曲の発表が行われた。シンボルマークを手がけたのは当初の発表どおり、気鋭のアートディレクター佐藤可士和氏。テーマソングは日本を代表する作曲家久石譲氏が担当することが初めて明らかになった。「コ・フェスタは個人の姿が見える、感じられるようなイベントにしたい。そのためにはひとりのアートディレクターをたて、音楽も必要だと思った。日本からフェスティバルの新しい形を世界に発信したい」とはJAPAN国際コンテンツフェスティバルの副委員長兼エグゼクティブプロデューサーの重延浩氏。アーティスト個人を大々的にフィーチャーすることはフェスティバルとして珍しい試みだが、ビジュアルとサウンド面からもきちんとイメージ戦略を図る考えだ。

 

 

▲佐藤可士和氏はユニクロの世界進出をディレクションしたことでも有名だが、「ふつうは海外で商品をディレクションする場合、日本のアートをその地域のカラーに合わせて発表するが、ユニクロの場合はそのままでも正確に受け入れられた。日本のカルチャーはいまやクールだと思われている」と手ごたえを感じているよう。

 

 シンボルマークのコンセプトは”マルチ コンテンツ リンク”。ドットのひとつひとつがコンテンツを表し、放射状に並んだ様子は”連携”を意味している。加えて、右90度の部分に白に抜かれている部分があるが、全体的に見ると”Contents”の頭文字”C”が模られている。「僕はモノ作りをするうえで世界中のコンテンツから影響を受け、それをアウトプットしている。いろいろなコンテンツが集まって相互リンクすることでまた新しいものが生まれる、という意味を込めました」(佐藤)。さまざまな色が入ったマルチカラーのグラデーションがメインのシンボルマークとなるが、「違うカラーのマークを用意して、各イベントのシンボルマークにしてもおもしろい」(佐藤)と青系、赤系などカラーバリエーション豊かなものも公開された。今後行われるコ・フェスタ関連のイベントのブランニングも佐藤氏が手掛けていくので、どんな奇抜なアイデアが用意されているのか注目したいところ。

 

 テーマ曲については今回、久石譲氏が手掛けるという発表のみにとどまった。まだ実際に作曲活動には入っていないとのことで、テーマ曲は9月19日のコ・フェスタのオープニングセレモニーで、久石氏と90名の東京フィルハーモニー交響楽団のライブパフォーマンスで大々的に発表される。「何かが起こる予感がする。ワクワクする気持ちで僕はテーマ曲を書きます」という久石氏のメッセージが読み上げられた。

 

 さまざまな側面から国際色を強めるコ・フェスタ。もちろん東京ゲームショウも柔軟に対応していくようで、CESA(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)の専務理事、堀口大典氏は「今回からトレードショウ機能の強化を目的に、1日ビジネスデイを増やして4日間開催にしました。年々増えつつある海外からの出展社、来場者向けに多言語対応を図り、よりいっそうの出展、来場の促進を図っていきます」と展望を語る。今回はクリエーターたちの技術交流会”CEDEC 2007(CESAデベロッパーズカンファレンス)”と、ゲームを学術的に捉える国際学術会”DiGRA 2007”も東京ゲームショウのすぐあとに控えている。産官学を上げた名実ともに”世界最大”のゲームイベントとなりそうだ。

 

 なお、コ・フェスタはオフィシャルイベントのほかに、オフィシャルではないが自由度を持ったイベント”パートナーシップイベント”と、飛び込み参加者も認めていこうという”フレンドシップイベント”、そしてTBSドラマ演出出身の重延氏の熱望する”国際ドラマフェスティバル”の実施も視野に入れられている。10月1日〜10月10日は「人間のイベントで埋めたい」(重延)と、表参道の青山スパイラルホールで、パートナーシップイベントの先駆けとした”劇的3時間ショー”と題したアーティストの講演会を実施する意向も語られた。

 

 「40日間に渡ったイベントは長すぎるので、3年後には16日間に短縮し、海外からの来場者が日本のよい部分を一挙に味わえるイベントにしたい」と青写真を描く重延氏。このフェスティバルによって、日本発のコンテンツが世界にどのような影響を与えていくのか、長期的に見守っていきたい。

 

※JAPAN国際コンテンツフェスティバルの公式サイトはこちら

 

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