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PS3の真髄を見た! 『RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)』の詳細リポート!

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世界のトップクリエーター集団Factor 5の開発現場に潜入!

 

▲Factor 5のジュリアン・エッゲブレヒト社長が『RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)』について熱く語った。ちなみに同社長が乗っているBMWのナンバーは、”Fact0r5”(本来”o”の部分が数字の”0”)というユニークなものに。
 

 ドラゴンが大空をダイナミックに滑空する美麗なグラフィックと6軸検出システムを採用した独自のゲームシステムを採用した、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(以下、SCE)の『RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)』(2007年秋発売予定)。今回、同ソフトを開発しているアメリカの開発会社のFactor 5に潜入し、『RISE FROM LAIR』の開発秘話や作品へのこだわりなどを聞くことができた。Factor 5は過去に『スター・ウォーズ』を題材にしたシューティングゲームなどを手掛けた開発会社。開発スタジオはルーカススタジオの近くに位置し、その開発スタイルもハリウッド式を取り入れているという。 トップクリエーターたちを束ねるFactor 5のジュリアン・エッゲブレヒト社長は、まずつぎのように語り、プレゼンテーションを始めた。
 

 「『RISE FROM LAIR』の新しい世界を創造するために私たちがどのようなプロセスを踏み、新しいゲームシステムを考え出したのか。そして建築物やクリーチャーをどのように生み出したのかを紹介したいと思います。また、ゲームの世界を作り出すうえで非常に重要な音楽についてもお話ししたいと思います」(ジュリアン・エッゲブレヒト)


●プレイステーション3だから実現できた圧倒的なグラフィック


 まず、ゲーム全体についてエッゲブレヒト社長は、「プレイステーション3は『RISE FROM LAIR』のようなゲームに関してパーフェクトなハードだと思っています」と発言。その理由として、フルスペックハイデフに対応している唯一のハードであることと、6軸検出システムを採用したコントローラーを挙げた。とくにリアルなドラゴンのグラフィックだけでなく、それに付随するステージの奥行きや建物の細かさなどをシームレスに描けたのはプレイステーション3ならではであることを強調。プレイステーション3のグラフィックチップ”RSX”により、ダイナミックな光の表現も実現し、日の出や夕焼け、水の流れや波の動きなどが、これまでのゲームでは表現できないほどリアルなものに仕上がったとアピールした。


●6軸検出システムを使った新たなアクション


 続いて6軸検出システムについて。コントローラーを使って空中のドラゴンを操ることができることは既報のとおりだが、このほかにも6軸検出システムを利用したアクションがあるという。ゲームデザインを担当したブラッド・トスティー氏は「6軸検出システムは敵などをロックオンすることで新たなパワーを発揮します」と語り、新たなアクションについて説明した。

 

▲6軸検出システムを使って攻撃をくり出すプレゼンテーションも。ドラゴンとドラゴンの肉弾戦は迫力満点!
 

 新しいアクションとは、敵をロックオンしてコントローラーを横に振ったりすることで攻撃するというもの。たとえば、自分の前を飛んでいるドラゴンをロックオンすると、そのドラゴンに急接近し、平行飛行の状態に。その状態で、敵がいる方向にコントローラーを平行に振るとドラゴンに体当たりすることができるというわけだ。また、敵をロックオンするだけでなく、ステージ内のギミックをロックオンし、6軸検出システムを利用してアクションを起こすことも可能という。天井からぶらさがっている重りをロックオンし、コントローラーを上下に何度も動かすことで、重りを落としたりすることができるというわけだ。「6軸検出を利用するギミックは、ステージを進めるとたくさん出てくる」(トスティー)という。『RISE FROM LAIR』では6軸検出システムを空中でのドラゴンの操作や攻撃だけではないさまざまな使いかたをしているのだ。

 

 なお、敵をロックオンして攻撃するアクションは、ステージを追うごとに新たに覚えていくとのこと。また、ステージを進めると敵も強くなったり、いろいろな動きをくり出してくる。それらの敵を華麗に倒したいときは、この6軸検出システムを利用した新たなアクションを利用する必要が出てくるとも語っていた。
 

 そしてドラゴンの戦闘は空中だけではない。ステージによっては空中から地上へシームレスに移動し、敵兵などを倒す必要に迫られる。そういうときはアナログスティックを使ってドラゴンを操作し、攻撃をくり出すようなシステムになっている。エッゲブレヒト社長は「6軸検出システムを無理矢理使おうとは思っていません。あくまでこのシステムに適したシーンにおいてのみ使っています」とコメント。6軸検出システムはあくまでゲームを楽しむためのひとつの手段でしかないことを強調した。


 また、各ステージミッションをクリアーすると、プレイヤーへの評価が表示される。評価は敵に与えた総ダメージや、難易度の高いアクションをくり出すことで高くなるという。「この評価が一定以上を超えるとメダルを得ることができ、新しいアクションや攻撃を覚えることになる」(トスティー)とのこと。こういったシステムを採用することで、1度クリアーしたステージでも新たなモチベーションで再度ミッションに臨むことができるというわけだ。


●世界中の文化や建築物を研究して創造した『RISE FROM LAIR』の世界


 ゲームを象徴するキャラクターであるドラゴンを筆頭に数々のクリーチャーが登場する『RISE FROM LAIR』。その世界は現実には存在しないが、まるで実在する世界のようなリアルさを持つ。そのリアルさはクリーチャーたちだけでなく、建築物や人間たちがまとっている甲冑などにも及ぶ。いかにして『RISE FROM LAIR』の世界は誕生したのか?

 

▲CGでモデリングされたドラゴンができる様子(左上→右上→左下→右下の順)。クリーチャーの中には、実際にフィギュアを作成し、それをキャプチャーしてゲームキャラクターとして使用しているということだ。


 ハリウッドで数々の映画に携わってきた経験を持つアートディレクターのウェイン・ロー氏は、「映画『ジュラシックパーク』をリアルタイムで、というところから企画が始まりました。そこに『グラディエーター』のような中世時代のような世界も取り入れようと考えました」と語る。また、エッゲブレヒト社長は「ドラゴンは世界中でいろいろな形態のものがいる。我々は西洋と東洋のドラゴンだけでなく、実在する動物や恐竜を研究し、アメリカでも日本でも欧州でも通用するものにするため、文化的共通点などを模索した」と、ドラゴンの誕生秘話を語った。ドラゴン以外にも、さまざまなクリーチャーが登場するが、これらすべてドラゴン同様の研究を行い、生み出してきたという。
 

▲ゲーム制作まえに描かれたイメージイラストの数々。「イメージイラストを描き、そのイメージをゲームに落とし込むという作業を行った」(ロー)という。


 また、ロー氏は『ロード・オブ・ザ・リング』から受けたインスピレーションは認めつつ、「同じような作品にしたくはなかった。我々はもっとユニークでフレッシュなものを作ろうと考えたのです」と発言。ストーリーだけでなく、世界観もいちから作り上げたことを強調した。既報のとおり、『RISE FROM LAIR』では”アシリア帝国”と”モーカイ族”の争いが描かれているわけだが、それぞれの文明を構成する際も、実在する文明を研究して世界を構築していったということだ。

 

▲建物のスケッチも細部まで描き込まれている。建物の下から上にかけて徐々に時代が移り変わっていく様がわかるようになっているという。


●ハリウッドのビックネームを起用!


 エッゲブレヒト社長が「音楽はゲームの世界観を構築するうえで非常に重要な役割を持っている」と力説するように、『RISE FROM LAIR』では音楽のこだわりもスゴイ。同ソフトの音楽を手掛けたのは映画『シン・シティ』や『パッション』などの音楽を担当したハリウッドの大御所、ジョン・ダブニー氏。エッゲブレヒト社長は「ゲームはアクションシーンだけでなく、ドラマシーンもあり、多種多彩な音楽が必要。そのために、いろんなジャンルの映画を手掛けてきたダブニー氏にお願いしました」と起用の理由を説明した。ダブニー氏は全部合わせると約120分にも及ぶ曲を作曲。音楽の面でプレイステーション3がほかのハードよりも一歩先んじているということで、本格的なフルオーケストラでの収録を行ったことをアピールした。また、ダブニー氏はフルオーケストラで収録する際、中国独自の楽器などを用い、独特の世界観を構築したエピソードも披露。「ハリウッドの第一人者が本気でゲーム音楽に取り組んでくれ、非常にいい音楽ができた」(エッゲブレヒト)と自信をのぞかせた。

 

▲ハリウッドで数々の映画音楽を生み出してきたジョン・ダブニー氏がゲーム音楽に初挑戦。同氏はビデオメッセージで映画とは異なるゲーム音楽の世界について語った。


 ジョン・ダブニー氏が作曲した音楽は、Factor 5のミュージックディレクターであるクリス・ヘルスプラッド氏が編曲した。「ゲームはプレイヤーの行動によってつぎに何が起こるかわからない。それぞれのシーンに合わせるために、ふたつの音楽を同時に展開してつぎのシーンに備えるというテクニックを使いました」(ヘルスプラッド)とコメント。また、プレイステーション3は7.1チャンネルにも対応しているため、これまでのゲーム音楽よりも6倍のデータ量に。その分、質のいい音楽に仕上がっているということだ。


●プレイステーション3の”本気”が見られる『RISE FROM LAIR』


 今回Factor 5の面々が語った『RISE FROM LAIR』。グラフィック、ゲームシステム、音楽、世界観、どれを取っても一級品の雰囲気が漂う。とくに印象的だったのは、エッゲブレヒト社長ら開発陣がその都度語っていた「プレイステーション3だからこそ実現した」という言葉。プレイステーション3という高性能マシンの性能を存分に活かしきれたという自信があるからこそ、出た言葉だろう。日本では2007年秋に発売される予定の『RISE FROM LAIR』。いまから発売が楽しみだ!

 

▲ドラゴンやそのほかのクリーチャーたちの声は、サンフランシスコ動物園の動物たちの声を収録。それぞれの動物の声をミックスしたり、PCで調整したりしているという。ちなみにドラゴンの声は、ライオンを中心にコアラなどの声もミックスされているとのこと。

 

▲奥行きのある物語、世界を構築するための作り込みは半端ない! 伝統的な文様や甲冑、世界地図など、現実に存在する世界のような仮想世界が生み出されている。こういったイラストやデザインなどは無数に存在し、これらをもとにゲームを構築したという。

 

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