その名も『オプーナ』! コーエーがWii用新作RPG発表会を開催
●アルテピアッツァ制作の本格RPGだ!
▲会場は大勢のマスコミで埋めつくされた。ゲーム雑誌社だけでなく、新聞社なども駆けつけるなど、コーエーの発表会に多くのマスコミが注目! |
2007年3月14日、コーエーが都内でWii用新作RPG発表会を開催。『信長の野望』を始めとしたシミュレーションゲームや、『真・三國無双』などのアクションゲームを手がける同社のRPGタイトルが発表されるということで、会場には大勢の関係者と報道陣が詰め掛けた。
始めに、コーエー代表取締役社長の小松清志氏が登壇。「本日発表させていただくタイトルは、企画の段階で何回かすったもんだがありました(笑)。弊社の杉山(コーエー専務執行役の杉山芳樹氏)がどうしても作りたいと言うので、その熱意に負けてやってみたら、期待以上のすばらしいものができたようです。心が暖かくなる作品ですので、ご期待ください」と挨拶した。そして、スクリーンに注目のWii用新作タイトルのムービーが映し出され、タイトル名が『オプーナ』であることが判明。映像には、宇宙船に乗ったかわいらしいキャラクター"ティティア星人のオプーナ"が、地球に似た惑星"ランドロール星"で生活しながら冒険するシーンが流される。どうやら『オプーナ』はSF要素を盛り込んだRPGのようだ。
▲こちらが発表された『オプーナ』のイメージビジュアル。 |
映像の上映が終わると、小松社長の挨拶で名前が出た杉山芳樹氏がステージに上がり、『オプーナ』について「2005年の春から夏に開発がスタートしました。この作品はプロデューサーがアルテピアッツァの眞島さん、音楽は『ファイナルファンタジーXII』の楽曲を手がけた崎元さんと、RPGファンなら"おっ!"と思える方々に協力してもらっています」とコメント。そして、ステージでは、開発を務めるアルテピアッツァの眞島真太郎氏による『オプーナ』のゲーム紹介が行われた。
▲コーエー代表取締役社長の小松清志氏。 |
▲コーエー専務執行役の杉山芳樹氏。 |
まず眞島氏は、登場キャラクターについて解説。主人公はティティア星人の少年オプーナで、弟のコプーナ、妹のポリーナ、お父さんのダディーナ、お母さんのマミーナという家族がいることがわかった。ストーリーは、オプーナがランドロール星という未知の惑星で生活しながら成長していく過程が描かれているようだ。オプーナの敵は、ランドロール星に潜む"ダークローグ"と呼ばれる魔物。バトルシステムも紹介され、オプーナの頭上に浮かんでいる"エナジーボンボン"という球体を魔物にぶつけてやっつけるシーンが上映された。敵にエナジーボンボンを投げる操作は、Wiiのヌンチャクのスティックを使うとのこと。このほか魔法のような位置づけの"フォース"という特殊攻撃ができることも判明したぞ。
▲眞島氏は『オプーナ』の世界の中に入ってゲームを紹介した! 画面中央のキャラクターが、本作の主人公オプーナだ。そして頭上に浮かぶ球体がエナジーボンボン。 |
▲ランドロール星では、敵とのバトルだけではなく、実際に生活するためにお仕事をすることになる。また、いたるところにさまざまなアイテムが隠されているぞ。 |
▲こちらがRPGの肝ともいえる戦闘シーンだ! オプーナたちがエナジーボンボンやフォースを駆使して敵と戦っている様子が映し出された。敵キャラクターも個性的なデザインで、眞島氏曰く「エナジーボンボンをキャッチする敵もいる」とのこと。 |
ゲームの紹介が終わると、眞島氏を始め、ディレクターの杉村幸子氏、作曲家の崎元仁氏がステージで顔を揃え、それぞれつぎのようにコメントした。
「以前から子供が描く似顔絵のようなわかりやすいシンプルなキャラクターを作りたいと思っていました。ある日、夢の中にあるキャラクターが出てきたんです。寝起きでお風呂に入り、湯気で曇った鏡にさっき夢に出てきたキャラクターを指で描いてみたらオプーナでした。『オプーナ』をやさしい気持ちで力強く冒険してもらいたいですね。ヌンチャクのスティックでエナジーボンボンを投げる操作でも、遊びの原点である指で何かを動かす快感を味わってもらいたいです」(眞島)
▲「ランドロール星には人々が住む近代的なドーム施設があり、外に出ると自然が広がり敵も徘徊している」とゲームの舞台となるランドロール星について説明する眞島氏。 |
「オプーナのような子供ががんばっている様子やエナジーを、このゲームで遊んで感じてもらえたらうれしいです。エナジーボンボンは狙った敵に自動的に飛んでいくので、アクションが苦手な人でも楽しめます。それだけじゃなく、敵に向かって飛んでいくまでのボンボンの軌道をこちらで操作することもできるので、複数の敵を一気に倒す軌道を考えるといった戦略性もあります」(杉村)
「『オプーナ』にはふつうのRPGとは違った印象を受けましたね。SFのような雰囲気でかわいらしいキャラクターが活躍するゲームなので、どんな曲にしようか悩みましたが、最終的には"がんばる子供"、"愛"、"冒険"という言葉を意識して、このゲームが持つ親しみやすさを音で表現しようと思いました」(崎元)
▲ストーリーについて「眞島さんのキャラクターを見て発想した」と杉村氏。 |
▲『オプーナ』の企画書を初めて見た感想を「意表を突かれました(笑)」と語る崎元氏。 |
最後に登壇したのは、コーエー取締役名誉会長の襟川恵子氏。「昔、コーエーはシミュレーションゲームは強かったんですが、RPGでは他社さんの大作RPGに勝てない状況でした。そこで『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親である堀井雄二さんにお会いして、RPGについてご相談させていただいたことから、眞島さんや杉村さんとお仕事ができるようになったんです」と、アルテピアッツァとの出会いについて語ると、「本日は会場に堀井さんがいらっしゃっているんじゃないかしら? よかったらこちらへ」と発言! すると、ステージに堀井氏が登場するというサプライズが! いきなり呼ばれてビックリの堀井氏はつぎのようにコメントした。
「キャラクターがシンプルでビックリしました。『オプーナ』はまだプレイしていませんが、このゲームはスティックでパチパチ弾く操作がおもしろそうですね。僕はこの業界に20年くらいいるのに、襟川さんとは去年のE3で初めてお会いしたんですよ。ほら、僕は基本的にヒッキー(ひきこもり)だから(笑)。『オプーナ』は、僕と『ドラゴンクエスト』を作る仲間であるアルテピアッツァのオリジナルRPGなので、プレイする日が楽しみです」(堀井)
▲襟川氏と堀井氏の貴重なツーショット! |
気になる『オプーナ』の発売時期は、2007年夏を予定しているとのこと。コーエー、そしてアルテピアッツァが手がける本格RPGの発売が待たれる。
▲コーエーとアルテピアッツァが自信を持って開発するWii用RPG『オプーナ』。その発表会は無事に終了した。 |
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