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プレイステーション3、北米でついに発売 平井一夫SCEAプレジデント、ソニーのハワード・ストリンガー会長も

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●北米出荷台数40万台はあっさり完売か?

 

▲SCEAの平井氏とソニーのストリンガー会長に本体を手渡された先頭の男性。

 

 現地時間11月17日、午前0時。プレイステーション3がついに北米で発売された。初回出荷台数は40万台。ロンチタイトルは日本未発売の作品も含め、13タイトル。予想どおり、少ない本体を求め、各地でゲームファンの行列が発生した。


 すでにお伝えしていたとおり、我々が向かったのは、カウントダウンイベント開催場所のニューヨークのソニープラザ。発売2日まえの夜に到着したのだが、すでに入荷数400台を超えるゲームファンが列を作っており、事実上の完売状態に。先頭の男性はなんと、発売日の4日まえに当たる13日の夜に並び始めたとのことで、「Cellチップやブルーレイディスクプレイヤーなど高機能さが魅力的であるのがわかるが、実際に触って確かめたいんです」と、いち早く駆けつけた。株トレーダーの彼は行列の最中でも、ノートPCで仕事を続ける強者。カウントダウン会場ゆえに注目度は抜群で、多くの報道陣に囲まれる場面もあった。

 

▲ソニープラザの16日、午前10時の様子。販売スタートまであと約12時間。ちょっとお疲れの様子。
 

▲各局、中継車を出動させ、LIVE中継で行列の模様を報道。
 

▲アメリカでは行列も屋根つきが常識?
 

▲CIRCUIT CITYという家電量販店にて。いちばん右の男性が12日の夕方から並び始めた。いちばん左の男性は、自分が朝刊に掲載されたことを自慢げにアピール。

 

 場所を移し、GAME STOPという有名なフランチャイズに行ってみると、「16台しか入荷されないので、店頭販売なんて無理だから」(店内スタッフ)と予約販売だけの展開。当然のことながらすでに完売していたが、話している数分のあいだにもゲームファンが引っ切りなしに店を訪れ、プレイステーション3について尋ねている。「ほらね、ぜんぜん足りないよ(笑)」とスタッフも苦笑い。大型店舗でしか店頭販売できない状態は日本と同じのようだ。
 

 CIRCUIT CITYという家電の大手量販店では、168台だけが店頭販売されるとの情報。それに対して先頭の男性は、ソニープラザの男性を上回る5日まえの12日から並んでおり、さすがに顔に疲れが見える。「ネット予約に失敗して、何が何でもいちばんで手に入れようと思った」と、彼のモチベーションを支えているのはほとんど意地のみ。プレイステーション3の購入理由については「『メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』が発売されるから」とのことだったが、ほかのユーザーに聞いても同じような意見が多かった。『メタルギア』シリーズは北米でも絶大なる人気で、こっそり影の本体牽引タイトルとなっていそうだ。
 

 一方で、日本と同じ問題も抱えている様子。「行列の3割くらいが転売目的じゃないかな? 悲しいことだけど」(先頭の男性)とあまり喜べない状況。ネットオークションでは60ギガモデルが2000ドル(日本円で約23万6000円)を超す値段もついてるとかで、日本と同様、北米でも転売が目立つ。
 

 再びリポートはソニープラザ前。現地時間11月16日、午後7時すぎ、「あと少しでカウントダウンイベント!」と思ったのは束の間、突然振り出した大雨で、ずぶ濡れになる人続出。道路が川のような状態になるほどの横殴りの雨で、現場は最悪のコンディションとなる。午後9時、やっとカウントダウンイベント会場に行列が誘導される。ここでプレイステーション3タイトル18作品が遊べたほか、食べ物や飲み物が振舞われ、ユーザーにとってはまるでオアシスのような場所に。疲れてるのにも関わらず、よほどうれしいのかDJの音楽に合わせて踊る男の子たちもいて、ほとんどの人が何かを成し遂げたような達成感と安堵の表情を浮かべていた。

 

 時計が午後11時をまわったとき、ステージ上に突然スポットライトが当たり、ララ・クロフトのモデル、カリマ・アドビブや、ラッパーのルディクラス、俳優のチャーリー・マーフィーと有名人たちが次々と飛び出してきた。行列で疲れきったユーザーにねぎらいの言葉と祝福の言葉をかけていく。いちばん歓声を浴びていたチャーリーは「1週間も並んで待ち続けて、臭う人もいるよ(笑)」と愛情のこもった言葉(?)で会場を大爆笑に誘う場面も。そして最後に登場したのが、このふたり。ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカの平井一夫プレジデントとソニーのハワード・ストリンガー会長だ。平井氏の「今日は何を買うの?」という呼びかけに、ユーザーが「PS3、PS3」とこぶしを突き上げながら連呼する場面もあり、会場のボルテージも最高潮に。
 

▲ゲームファンで埋め尽くされたカウントダウンイベント会場。
 

▲『リッジレーサー7』など18タイトルが試遊可能に。

▲右のスーツ姿の男性が、平井一夫氏。そのとなりがストリンガー会長。本体を持った男性が、チャーリー。

 

 午前0時、先頭の男性に、平井氏とストリンガー氏から本体が手渡され(冒頭の写真)、待ちに待った販売スタート! 男性は本体を持った率直な感想をひとこと、「exciting! tired……」。過酷な条件下、約80時間を待った人だけが実感できる重い重い言葉だ。今回の盛況ぶりを見る限り、初回出荷台数40万台は17日中に完売するのは確実。北米でも次回入荷は未定で、品薄状態が続きそうだ。

 

▲購入後、マスコミに囲まれる男性。「今日は(本体の)蓋も開けないで寝るよ(笑)」。

 

 プレイステーション3、続いて19日は日本に先駆けて任天堂のWiiが発売される。こちらもニューヨークのトイザらスでカウントダウンイベントが行われる予定。現地マスコミによると、北米での初回出荷台数は100万台以上と潤沢のようで、ほとんどの人が予約で購入できる模様だ。それだけにプレイステーション3ほどの行列はできないだろうが……ユーザーの期待度は互角と言っていい。カウントダウンイベントではどのような盛り上がりをみせるのか? 乞うご期待!

 

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