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【CEDEC 2006】モバイルと家庭用ゲームの連動、その可能性と今後が語られた
【CEDEC 2006】

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●"テイルズ オブ モバイル"を例に郷田氏、樋口氏が解説

 

 CEDEC 2006開幕初日の2006年8月30日、バンダイナムコゲームスでモバイル事業を手がける郷田努氏、『テイルズ オブ』シリーズの開発に携わる樋口義人氏を講師に迎え、"モバイルと家庭用ゲーム機との連動とその先の可能性について"と題した講演が行われた。

 

▲(写真左から)樋口氏と郷田氏が"テイルズ オブ モバイル"と家庭用ゲーム機との連動について、その考えを明らかにした。

 

 今回の講演では、バンダイナムコゲームスの看板タイトル『テイルズ オブ』シリーズのケータイサイト"テイルズ オブ モバイル"を例に挙げ、モバイルと家庭用ゲームの連動について語られた。郷田氏は「同サイトは2004年に初の情報料金500円サイトとして誕生し、単に家庭用の移植ではなく、『テイルズ オブ』シリーズを題材にしたケータイならではのオリジナルコンテンツを作ろうと思った」と、"テイルズ オブ モバイル"立ち上げの経緯についてコメント。ファンサイト的な意味合いを持たせるために、着メロや待ち受け画像のダウンロード、家庭用ゲームの最新情報ページ、ユーザー投稿型の企画などを導入したと説明した。もちろん開発サイドからも家庭用との連動を考え、ケータイサイトに寄せられたユーザーの意見を、家庭用ゲーム開発チームに情報として提供し、よりよい『テイルズ オブ』シリーズを目指したという。また、"テイルズ オブ モバイル"を立ち上げる際に、「対応機種がFOMAの最新機種で情報料が500円では、ターゲット層である中高生が手を出しにくいのでは?」という声も上がったそうだが、初期の『テイルズ オブ』シリーズで遊んでいた20代、30代を巻き込むことでビジネスが成り立つはず、という思いも強く、その意見を押し通して"テイルズ オブ モバイル"が誕生したと語った。

 

▲"テイルズ オブ モバイル"のオリジナルアプリについてスクリーンを使って説明した郷田氏。

 

 "テイルズ オブ モバイル"には、ユーザーから"クリアータイムランキングの導入"や"アプリでプレイしたことを家庭用に反映させる"、"ケータイで登場したオリジナルキャラクターを家庭用に登場させる"といった意見が寄せられていたという。そこでモバイルと家庭用の連動がユーザーから求められていると感じ、樋口氏は"データベース"、"単独アプリ"、"ランキング"というキーワードのもと、プレイステーション2用ソフト『テイルズ オブ ジ アビス』に登場するミュウをケータイで活かすことに! そうして誕生したのが配信中の『ミュウの大冒険』(プレイして集めたアイテムが『ジ アビス』で使える)、『ミュウのフォニック語辞典』(『ジ アビス』の世界にある謎の文字を解読する)、『ミュウのじっけんしつ?』(アイテム合成や料理の実験)で、現在も多くのファンがダウンロードしているそうだ。

 

 モバイルと家庭用ゲーム機の今後について、両氏は次世代ゲーム機との連動、家庭用のネットワーク機能との連動、PCポータルサイトとの連動を挙げた。また、"テイルズ オブ モバイル"も、他メディアへの展開、アプリを家庭用へ移植、WEBとの連携、3DRPG、家庭用の完全移植を目標に掲げていた。

 

※"テイルズ オブ モバイル"の情報はこちら

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