すべてが終わったとき花組メンバーは? 『サクラ大戦』歌謡ショウファイナルの公開稽古が実施
●最後は帝国歌劇団花組のすべてが詰めこまれた"幕の内弁当"のような作品に
▲10年目にしてファイナルを迎える『サクラ大戦』歌謡ショウ開幕に向けて猛稽古中のキャスト陣が最後のメッセージを語った。 |
セガの『サクラ大戦』の舞台、"サクラ大戦・歌謡ショウファイナル『新・愛ゆえに』"が2006年8月12日〜22日に青山劇場で行われる。その公開舞台稽古と記者会見が、2006年7月15日に都内で行われた。
10年にわたって開催されてきた歌謡ショウも今回が最後とあって、記者会見には例年にも増して多くのキャストが出席した。帝国歌劇団花組メンバーの真宮寺さくら役、横山智佐、マリア・タチバナ役の高乃麗、アイリス役の西原久美子、李紅蘭役の渕崎ゆり子、桐島カンナ役の田中真弓、レニ・ミルヒシュトラーセ役の伊倉一恵、藤枝かえで役の折笠愛、大神一郎役の陶山章央、神崎すみれ役の富沢美智恵。10年間舞台の脇を固めてきた西村ヤン太郎役の西村陽一、ベロムーチョ武田役の武田滋裕、敵役として登場するモンスター役の真矢武、暗闇博士役の三ツ矢雄二、日替ゲストの帝劇3人娘、藤井かすみ役の岡村明美、榊原由里役の増田ゆき、高村椿役の氷上恭子。そして、音楽監督を務める田中公平氏と演出の茅野イサム氏、『サクラ大戦』の生みの親であり、歌謡ショウの作・総合プロデューサーを務める広井王子氏がズラリと並んだ。
出席者たちはそれぞれ、自己紹介とともに舞台にかける意気込みを披露。マリア役の高乃が「最後だということを味わいながらやりたい」と語れば、かえで役の折笠は「これまで舞台上でサクラの花を咲かせてきた歌謡ショウですが、最後は満開になって、そして見事に散っていきたいと思います」と熱演を誓った。さくら役の横山は、「これまでいろいろな挑戦をしてきた歌謡ショウでしたが、今年のいちばんの挑戦は初めてバニーガールになることです」と、見どころ(?)をアピール。音楽監督の田中氏は、「今回は舞台で歌う曲を収録したアルバムを事前に発売せず、初日に初めて聞いていただくことになります。リピーターの方も多いと思いますので、だんだんと覚えて皆さんにいっしょに歌っていただいて、楽日に向かって盛り上がっていきたい。みんなで歌うところも作ってありますよ」と、ファンにメッセージを送った。最後にマイクを手にした広井氏は、以下のようにコメント。
▲歌謡ショウの記者会見は、毎回キャスト自らが楽しみまくって和やかな雰囲気なのだが、今回は敵の親玉、暗闇博士役の三ツ矢がはりきりテンションで爆笑を誘った。「悪の中枢らしく怖くやろうと思います!」(三ツ矢)と声を張り上げると、花組メンバーは「全然こわくなーい」。 |
▲「17日の公演には、ジェミニとエリカが来て幕間でサクラとコントやります」と、サプライズを明かした広井氏。 |
「このキャストさんたちと、10年間やれたことを誇りに思います。10年でみんな成長しましたが、いちばん成長したのは僕かもしれない。右も左もわからなかったところから、いっぱしに舞台のことがわかるようになりました。今回の舞台は、キャスト全員の見せ場を盛り込もうと思っています。本当にやりたい放題で、商業演劇でも小劇場でもなくて、帝国歌劇団花組の歌謡ショウになっています。10年目にやっと、本当に新しいものができるなと思っています。浪花節もありチャンバラもあり、ミュージカルもありの、ひとつひとつの素材が吟味された幕の内弁当のような作品になっています。ぜひ楽しんでください」(広井)
舞台公開稽古では、1幕と2幕の数シーンが演じられた。1幕の帝国歌劇団の楽屋のシーンでは、今回は出演しないソレッタ・織姫について花組メンバーが語る場面も。「織姫はどうしてイタリアに帰っちゃったの?」と聞くアイリスに、レニやカンナ、マリアらが「ずっと花組でいたいけど、みんないつまでもこうして続けてはいられない」と諭す。ファイナルを迎える歌謡ショウにふさわしい、しんみりとしたテーマが盛り込まれているようだ。2幕では、2005年に公開された『新・青い鳥』から殺陣のシーンが増えて「自分の居場所をやっと見つけた」と語っていた大神の大立ち回りが披露。演出の茅野氏から「以前は戦わない隊長だったのに、スキルアップした」と認められた腕前を存分に発揮していた。
▲今回の台本は、広井氏が力を入れすぎて4時間以上の長さになってしまったものを3回書き直しているのだとか。広井氏は「なんとか3時間半くらいに収めました」と語っていたが、ファンには見どころたっぷりの内容となりそうだ。 |
▲公開稽古のラストはもちろん、恒例の『ゲキテイ』。キャスト陣はのびのびと楽しそうに踊っていたぞ。 |
最後に、千秋楽の舞台がハネたあとどんな気持ちになっていると思うかを花組メンバーに聞いたぞ。しんみりと、あるいは花組らしく笑い飛ばしながらのコメントを一挙掲載。ハンカチを用意してじっくり読んでね。
「さびしくてぽっかり穴が空いた気持ちになると思う。あとは、打ち上げ会場で毎回下品なネタを披露するのがお約束になっているので、その最後の仕込みをしていると思います(笑)」(横山)
「考えたくないです。想像を絶するというか……」(高乃)
「大失恋をしたときのような気持ちになっていると思う。いまからおそろしいです」(西原)
「気持ちよく打ち上げを迎えたいと思います。きっと、終わって1、2週間たってから実感が湧くんだろうな」(渕崎)
「泣くもんかー、みたいな感じ(広井氏から「絶対泣くって」とのツッコミが!)」(田中)
「最後の2日間はペンライトがオーケーなので、それを舞台上から見るのが楽しみ。きっと切ない気持ちになると思うけど、いいお酒が飲めるようにがんばります」(伊倉)
「カツラや衣装を脱いで、改めてそのカツラと衣装に対面して、ありがとうのキスでもしてるんじゃないでしょうか」(折笠)
「さみしい気持ちもありますが、僕にとっては試練の10年間だったのですがすがしい気持ちになっていると思います。(周囲からの「すがすがしいのかよ」というツッコミを受けて)いや、すべての力を出し切ってですよ!」(陶山)
「きっと、矢吹丈のように真っ白に燃え尽きているんじゃないでしょうか。つぎの夏がきたときにさみしくなるような気がします」(富沢)
▲歌謡ショウファイナル『新・愛ゆえに』は、10年間の集大成。さみしい気持ちはあるけれど、花組メンバーの最後の晴れ舞台を自分の目で見届けに劇場に行こう! |
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