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本格的なゲーム研究を目的とした、日本デジタルゲーム学会(DiGRA Japan)設立!

●日本のゲームの学術的研究の立ち遅れに対する危機感が設立の背景に

▲本格的なゲーム研究を目的とした学術組織、日本デジタルゲーム学会が設立。会場には、ゲームクリエーターの遠藤雅伸信氏やコーエーの松原健二氏も顔を見せていた。


 ここ数年、大学を中心としてゲーム研究が盛んになってきているが、日本で本格的にゲームの研究をすることを目的とした学術組織、日本デジタルゲーム学会(DiGRA Japan)が設立。その設立総会が、5月19日に東京大学で行われた。会場には、学生からゲームメーカーの担当者まで多数の関係者が出席、日本デジタルゲーム学会に対する関心の高さをうかがわせた。

 設立総会は、まずは日本デジタルゲーム学会会長である、東京大学、大学院情報学環教授の馬場章氏が登壇。学会設立の経緯を説明した。

 「日本はゲーム大国と言われていますが、ゲームの学術的な研究は立ち遅れていました。それが、ここ3〜4年まえからやっと、学術的な試みが本格的にはじまってきた。それらの試みは日本各地でばらばらに始まったのですが、それぞれ交流が生まれてきて、日本全体を網羅するゲームの学会が作れるのではないか、"ゲーム学"というものが成立する可能性があるのではないか?という思いがありました。
 一方で、研究はいまだに世界に比べて立ち遅れている。日本のゲーム市場は縮小してきており、閉塞感もあります。ゲームに対して否定的なスタンスの人もいて、"ゲーム脳"に代表される反ゲーム的な世論も無視できない。
 そういった、プラスの成果とマイナスの側面を解決するために、全国をカバーするゲームの研究を目的とした学会を作ろうということになったんです」(馬場) 

 日本デジタルゲーム学会には、DiGRA Japan(ディグラジャパン)という英語名が与えられているが、これは、この学会が国際的な学術組織であるDiGRA(Digital Games Reserch Association)の日本支部も兼ねることからつけられたものであり、総会では、世界的な国際会議である"DiGRA 2007"が、東京で開催されることが明らかにされた。その国際会議の組織作りためにも、今回の学会は必要性があったようだ。

▲会長に就任した馬場章氏。


 さて、そんな日本デジタルゲーム学会の設立目的は、おもに7つ。
(1)国内のデジタルゲーム研究を推進する
(2)海外の学術団体との交流を推進する
(3)研究発表の場を確保し拡大する
(4)ゲーム研究関連の学術情報を交換する
(5)若手研究者を養成する
(6)デジタルゲームに対する社会認識の形成に寄与する
(7)ゲーム産業界の発展に貢献する 

 日本デジタルゲーム学会には、先述した会長の馬場章氏をはじめ、副会長に細井浩一氏(立命館大学政策科学部教授)、理事に坂元章氏(お茶の水女子大学文教育学部人間社会科学科教授)や岩谷徹氏(バンダイナムコゲームス新規事業室コンダクター)など、そうそうたるメンバーが名前を連ねている。 ゲーム学問の分野では圧倒的に出遅れていると言われる日本だが、ゲーム産業を下支えするという意味からも、日本デジタルゲーム学会には、活発な活動を期待したいところ。今後の具体的な活動内容としては、会誌の発行や研究会の開催などを予定しているとのことだ。

▲ここ3〜4年さまざまなプロジェクトを仕掛け、学会設立の必要性を実感していたという馬場氏。

▲副会長の立命館大学政策科学部教授である細井浩一氏は、立命館大学のゲーム・アーカイブプロジェクトなど、ここ数年のゲーム学問への取り組みを紹介。

▲重鎮であるバンダイナムコゲームスの岩谷徹氏も理事に。「みなさんの知恵とノウハウをお借りしたい」とのこと。


 また、設立総会に合わせて、"ゲームアカデミズムの世界的状況〜日本の遅れが招く危機〜"と題する設立講演が行われた。3年まえに東京大学で"東大ゲーム研究プロジェクト"を立ち上げた氏は、「いまだから話せますが、当時は"東大でゲームの授業をするとは何事だ!"と始末書を書かされました(笑)」と当時の裏話を披露したあとて、この3年間のゲーム学問に対する風向きがまるでかわったことを感慨深げに語った。「デジタルゲームは最先端の技術を盛り込んだ、知的複合体です。ゲームにも歴史が存在するようになり、"ゲームは遊ぶもの&作るもの"に加えて、"ゲームは研究するもの"が加わってきました。ゲームが人間研究の対象である以上は、ゲームは学問でもありえるのです。現時点では、わが国に確たるゲーム論は存在しないし、新しい学問を作る意義はあると思います。ゲーム研究は大学のなかだけではなく、産学連携でいくべきです」との持論を展開した。そして、最後に日本のゲーム学問の課題と展望として、「新しい創造科学としてのゲーム学の確立や連携による産学双方へのメリット」(馬場)などを挙げた。

▲馬場氏が分析するゲーム研究のフィールド。"ゲームと社会"や"ゲームと技術"など、それこそゲーム学問は多岐に渡る。今後の学術成果に期待したい。


 なお、日本デジタルゲーム学会では、学会の趣旨に賛同する入会者を募集している。興味のある方は、公式サイトをご覧あれ(→コチラ)。



※日本デジタルゲーム学会の公式サイトはこちら 


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