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『ファイナルファンタジーVII アドベント チルドレン』北米版発売に先駆け上映会を開催

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 いまだ根強い人気を誇るスクウェア・エニックスのプレイステーション用ソフト『ファイナルファンタジーVII』(以下、『FFVII』)。その後日談を描く映像作品『ファイナルファンタジーVII アドベント チルドレン』(以下、『FFVII AC』)が、2006年4月25日(現地時間)にいよいよ米国に上陸する。『FFVII AC』は、日本では2005年9月14日に発売され、DVD版、UMD版合わせて現在までに100万本の出荷を達成している大作。また、欧州ではヴェネチア国際映画祭、スペインのカタルーニャ映画祭、フランスのZone05などで栄誉ある賞の数々を獲得している。そして、数々のCGアニメーションを生み出しているアメリカで、どれだけの評価が得られるのか? 発売より約3週間まえとなる4月3日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された北米版上映会で、その答えを垣間見ることができた。

▲無料配布されたチケットを握り締め、開場を待つファンたちが建物沿いにズラリ。先頭は当日の朝2時から並んでいたという。なかにはキャラクターのコスプレをしたり、ポスターを掲げている人もいた。


▲会場のアークライト・シネマは、『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』など数々の大作映画のプレミア試写の場となっていることで有名。800名を収容できる広さと最新の音響システムなど、設備は最高!


 会場を埋め尽くすファンを最初に驚かせたのは、北米で3月28日に発売されたばかりの『キングダム ハーツII』のプロモーションビデオ。印象的なイベントシーンや終盤のバトル部分など、かなりオイシイ場面を散りばめた映像にファンがワッと歓声を上げる。さらに、年内の北米版発売が決定している『ダージュ オブ ケルベロス -FFVII-』の映像が続き、期待の声や拍手が響くと場のテンションが一気に上がった。

 そして、いよいよ『FFVII AC』の上映。観客が息を潜めてスクリーンを注視するなか、物語が静かに始まった。しかし、すぐに笑いやどよめき、キャラクターの名を呼ぶ声などが飛び交い始める。こちらの映画鑑賞スタイルとしては常識だが、感情を表に出し、作品の盛り上がりに合わせてヒートアップしていくさまはまさに"熱狂的"。クラウドや仲間たちの登場シーンには歓声、セフィロスの出現には女性の嬌声、レノとルードのコミカルなやり取りには笑い、激しい戦闘シーンのあとには拍手の嵐と、すべてのシーンに驚きと期待が満ちた反応を返す北米のファンたち。それは『FFVII AC』が、エンターテイメント作品として確実に受け入れられると感じられる光景だった。
 

▲CGならではの演出、表現を目指し、誰も見たことがない映像を作り出した本作。その真骨頂である戦闘シーンをファンは固唾を飲んで見守っていた。あまりにダイナミックな演出などは「あり得ない!」と言いながらも、作品を楽しんでいる様子が窺えた。

 

▲上映会のあとには制作スタッフやボイスアクターの紹介などが行われた。また、事前に印をつけられた椅子に座ったファンに、プレイステーション・ポータブルなど豪華グッズをプレゼント! というサプライズ企画も。会場はご覧のとおりの盛り上がり。


 映像や効果音の一部に手を入れているものの、日本版からの追加要素や大幅な修正はない本作。いちばんの違いは、やはり声の吹き替えだ。北米版の声優陣は、監督を務める人気クリエーター、野村哲也氏の「エアリスなら高め、ティファなら少しだけハスキーと、声にはキャラクターごとにイメージがあります。日本版の声優さんと骨格が似ているなど、さまざまな角度から検討してキャスティングしました」というコメントからわかるとおり、その選択にはかなりのこだわりがある。日本版と比べてみると、声の似ているキャラクターが確かに多い。それだけでなく、話しかたやため息などの些細な部分に共通項が見出せるなど、『FFVII AC』のキャラクターとしてのイメージを完全に保っていた。
 

▲つい先日、子供が産まれたばかりで多忙な中、上映会に駆けつけたクラウド役のスティーブ・バートン。「ゲームは好きでよくやっていて、以前から出演してみたいと思っていた。しかもクラウドは大好きなキャラクターで、オファーがあってすぐに決めた。こんな素敵な役を演じられて光栄だ」。

 

▲ティファ役のレイチェル・リー・クックを目当てに来るファンもいた。「映像を見て、すぐに出演を決めました。この映像はアート的な部分もすばらしくて、声を演じるのはとてもいい経験になりました。このメンバーで仕事ができて最高です」。ちなみに、「日本に行ってみたいけど、物価が高そうで心配(笑)」とのこと。

 

▲映画『ドミノ』や『アメリカン・ビューティ』などで有名なミーナ・スヴァーリはエアリス役に挑戦。「アフレコは楽しかった。いままで女優としてやってきた仕事とはかなり違い、興味深いことがたくさんありました。ファンが私の演じたキャラクターを愛してくれればいいなと思っています」。

 

▲北米版が発売される『ダージュ オブ ケルベロス -FFVII-』。その主人公であるヴィンセントを『FFVII AC』で演じるのがスティーブ・ブラムだ。「日本で人気のあるキャラクターということで、とてもプレッシャーを感じます。暗く、大人のキャラクターという設定が自分とは違うところなので難しかった(笑)」。

 
 上映会が終了したあとに行われたレセプションの会場で、日本から駆けつけた開発スタッフを直撃! 各人に、北米版の発売に際しての感想や、上映会での手応えについてコメントをいただいた。
 

■野末武志(COディレクター)
「このときを待っていました。上映会はすごく盛り上がってうれしかったですね。発売されたら、どういう反応があるのか非常に楽しみです。ちなみに、修正した箇所はちょこちょことありますが、言われたらわかる程度です。何度も何度も日本版を見た人が比べたらわかるかもしれないですね」

■野村哲也(ディレクター)
「僕は1000回以上見ているので慣れてしまっているのですが(笑)、今日は集まってくれたファンのリアクションに改めて感動しました。最初に流した『キングダム ハーツII』の映像も反応がよく、発売されたばかりのこの作品も楽しんでもらえていることが窺えましたね。『FFVII AC』は少しお届けするのが遅くなってしまって、その間に日本版を見たファンの方もいるようですが、北米版として完成したものを改めて観ていただきたいと思っています」

■橋本真司(プロデューサー)
「少しお待たせしてしまいましたが、ついに北米版が発売です。今日の上映会で暖かい応援を得られて、手応えを感じました。手元に置いておけるDVD、UMDとして愛していただきたいですね。なお、欧州版にも着手しています。野村がこだわる声については、すべて現地のキャストで収録しなおしていますよ」

■野島一成(シナリオライター)
「日本で受け入れられて、欧州で賞をいただいて満足していたんですが(笑)、北米でも反応がよく安心しました。こちらが仕掛けたところで笑ってくれたり驚いてくれたりするのがダイレクトに見られて、すごくうれしかったですね。ちなみに、ヴィンセントがマントをひるがえす仕草で"携帯電話はない"という意思を伝えるシーンの意味が伝わるかが不安でしたが、翻訳でフォローされていたので安心しました(笑)」

※写真左から 


 それぞれにこだわり抜いて完成した、日本版と北米版。そして、ローカライズが進んでいる欧州版。『FFVII AC』が何度も観られるエンターテイメント作品として、世界中のファンの手元に届けられる日は近い。願わくば日本でも、さまざまな言語で鑑賞できれば……。ファンなら誰しもが思うことではないだろうか?

 

 

 

 

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