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ニンテンドーDSで『ゼルダの伝説』が発売
【GDC2006リポート】

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●偉い人の話には従いなさい
 

  現地時間3月23日、任天堂の岩田聡社長がGDC2006で"Disrupting Development(破壊の)"というお題で基調講演を開催。これまでのゲーム史から目先を変えて、"戦略を再検討"、"ビジネスの定義を変える"、"市場を拡大する"の3つをビジネスの柱していくことを高々と宣言した。講演の途中には、飲料水メーカーのペプシがコカ・コーラとのライバル関係に固執することなく、水やゲータレード、お茶などほかの種類のソフトドリンクに進出し、さらにはフリトス、ドリトス、チートスなどお菓子部門にも参入してコカ・コーラを追い抜いたという事例を引き合いに出し、会場の笑いを誘う場面も。
 

▲ペプシのように視点を変えてゲーム業界に挑む。

 

 「数年まえにいかにゲームユーザーの層を広げていくかという話をして、ニンテンドーDSで結果を出している。日本ではゲームボーイアドバンスを超えるゲーム史上最速で600万を達成しています。ソフト面でも発売まえから、ニンテンドーDSのテクノロジーをいかに使うかを試行錯誤していて、そのとき『脳を鍛える大人のDSトレーニング』が誕生しました」(岩田)


 当初、浅田篤役員に相談したら、「これから高齢化社会だから老人向けのゲームを作れば?」とアドバイスを受けた岩田氏。でも、密かにシニア層狙いはダメだと予測していたが、「ちょうど弊社の財務関係のトップも川島隆太教授の脳トレをやっていた」と、さっそく川島教授に打診。しかし、川島教授は忙しい人でなかなか会えずじまい。やっと会えたときが「ニンテンドーDSの発売日」だったという運命を感じるようなエピソードも披露した。

 

 最後に「ふたつのルールがあります」と神妙そうな岩田社長。もしや大発表!? と思いきや……。ひとつめは"会社のお偉いさんに従いなさい"。ふたつめは"財務のトップの言うことを聞きなさい"とまたまた会場は爆笑の渦に。基調講演は終始和やかなムードですすんでいたそのとき、最後の最後に来場者にサプライズが! 

 

 「『BRAIN AGE(『大人のDSトレーニング』の北米版)』はこちらでも気に入ってもらえると思うので、ぜひ1個もらっていってください」

 

 会場から割れんばかりの歓声があがり、1000人以上はいるであろう来場者全員にソフトが配られた。

 

●DS版『ゼルダの伝説』はE3でプレイアブル出展(写真はのちほど追加)

 

 「決して新機軸のゲームばかりでなくていい」という岩田氏が、つぎに紹介したタイトルが『メトロイドプライム ハンターズトーナメント』、『テトリスDS』と『New スーパーマリオブラザーズ』。とくに『New スーパーマリオブラザーズ』は雄たけびに近い歓声が会場を包むほどの人気ぶり。

 

 さらに岩田氏の話は続く。「あなたたち熱心なゲームファンなのでまったく新しいアドベンチャーを紹介します」とモニターに映し出されたのは、『ゼルダの伝説 phantom hourglass』。登場するリンクは、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『ゼルダの伝説 風のタクト』にそっくり。2画面でのフィールドや、タッチペンを使った謎解きのようなものまで、任天堂の看板タイトルらしいニンテンドーDSの機能をフルに使ったものになりそうだ。今作も青沼英二氏が監修を務め、今年中発売が予定されているという。5月のE3でプレイアブル出展されるとのことで、キューブ版もあわせて盛り上がるは間違いない!
 

▲この画面がぱっと出たときは当然のように大歓声が。直訳すると"幻の時計"だがいったんどんな内容か。
 

▲このうしろ姿は!?
 

▲12歳のリンク?
 

▲フィールドで剣一本で戦っている様子。弓もある?
 

▲地図にメモを書き込んで、何やら謎を解いている様子。この画面が上部モニターになっていることもあった。
 

▲火が道をふさいでいるようだが、息を吹きかけると消えそう。
 

▲タッチペンで線をつないで、魚釣りでもやりそうだが。
 

▲2画面を使ったダイナミックな戦闘も。
 

 

 

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