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【CEATEC JAPAN 2005】会場では“Cell”のデモンストレーションも実施

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 2005年10月4日、千葉県の幕張メッセにてアジア最大級のITとエレクトロニクスの見本市“CEATEC JAPAN 2005”が開幕。国内外の電機メーカー788社が参加し、各社が誇る新商品の数々や、最新技術が披露されている。開催期間は、10月8日(土)まで。入場料は一般が1000円、学生が500円。

 

 今年は標準規格を争っている次世代DVD「ブルーレイディスク(BD)」「HD DVD」両陣営の動きに注目が集まっているほか、薄型液晶テレビの出展が充実。これらについては多くのメディアが語るところだと思われるので、ここでは“ユニークな出展”をテーマに紹介していくことにしよう。

 

 

●プレイステーション3にも搭載される“Cell”の実力を披露

 

 東芝ブースでは、同社、IBM、ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が共同開発した高性能プロセッサ“Cell”の実力を紹介するいくつかのデモンストレーションが行われていた。

 

 来場者の注目を浴びていたのは、“digital mirror”と呼ばれる、3Dグラフィック処理のシミュレーションマシン。これは画面上に映った自分の顔に、CGを使ってメイクや髪型を合成して表示してくれるというものだ。モデルが表情を変えたり首を左右に動かしても、メイクや髪型はそれに応じてリアルタイムで追従・表示されており、Cellの処理能力の高さを示していた。

 

▲シミュレーター自体は椅子とモニターだけで構成されたシンプルなもの。

 

▲モデルさんが座ります。これから何が始まるのか…。

 

 シミュレーターは、まず基本的な顔のかたちを500個の“点”によって3次元の座標として記憶。その座標に合わせて、メイクや髪型のグラフィックを上から重ねて表示する。座標の読み込みは1秒間に100回以上行われており、どのような変化があったかを常に認識し、それに合わせたグラフィックを表示させる。グラフィックはいつでも差し替えることが可能で、モデルがいろいろと表情を変えるなかで、多彩なバリエーションのメイクや髪型が披露された。

 

 

▲デモは“顔”のみをターゲットにして行われたが、この技術は人間のすべての動きに対応させることが可能。ブース内で流されていた映像では、モデルそのものをリアルタイムでCGとして表示させる様子も紹介されていた。

 

▲リアルな自分と、バーチャルな自分が完全にリンク。ゲームで応用できたら楽しそう!

 

▲Cellのデモンストレーションのひとつとして、MPEG2形式の動画を48本同時にストリーム再生している様子。処理能力の高さをアピールしていた。この他に、デジタル放送3チャンネルとアナログ放送1チャンネルを同時に表示する演出も。

 

▲もうひとつ東芝ブースで気になったのが、こちらの3Dディスプレイ。裸眼で立体映像を楽しむことができる。ディスプレイ自体は平らだが、さまざまな角度から立体的に見えるように特殊な工夫が施されている。写真はディスプレイ上に実際に置かれた筒のなかを、ボールが反射して動き回る様子。ボールそのものは2Dグラフィックの映像なのだが、非常に立体的に見えた。


 

●デジタルペン『Penit』 〜“手で書く”という入力の原点

 

 マクセルブースには、ペンと紙で書いたアナログ情報をデジタル情報に変換し、PCに転送することができるデジタルペン『Penit』が出展。導入例として、病院のカルテ、申込用紙、手書きブログなどが紹介されていた。

 

 

 専用紙は一見、厚さ・質感ともに普通の紙と変わりないが、虫眼鏡などでよく見てみると“アノトパターン”と呼ばれる特殊な配列のドットが印刷されている。この紙にデジタルペンで記入すると、ペンの先に内蔵された小型カメラがドットのパターンを撮影(1秒間に75回)し、そのパターンを処理して座標が計算される。座標以外にも、時刻、速度といった情報が記憶されているとのこと。データの転送は、BluetoothやUSB経由で行われる。Bluetoothは、プレイステーション3、レボリューション(任天堂)のコントローラーにも採用されている通信技術だ。

 

▲データ入力開始時、終了時には振動で知らせてくれる。書いているときの感覚はいたって普通のボールペン。やや大きめですが。

 

▲用紙を虫眼鏡で覗き込むと細かいドットが大量にちりばめられている。細かすぎてお見せできないのが残念。

 

▲PCにデータを送信。もっと気の利いたことを書くべきでした…。

 

▲手書きでブログを作るデモンストレーション。簡単なイラストなんか載せたいときにはよさそうです。

 

●『電子ペーパー』 〜デジタル情報を“紙”にして持ち歩こう


 富士通ブースには『電子ペーパー』が出展。これは、専用紙の上にデジタル情報を表示させるというもの。微弱な電波だけで画像全体を瞬時に書き換えることができ、紙を曲げても指で押しても、処理を施さない限り画像は半永久的に消えない。

 

 この技術は、例えばポイントや金額の残高が表示されるプリペイドカード、電子新聞、雑誌、電車の広告など、さまざまな場面での応用が考えられる。データの保存・書き換えが可能なため、ペーパーそのものを捨てる必要がなく、かさばらない。また、消去した場合はデータが残らないので、ビジネスで使う際のセキュリティ強化にもつながるだろう。テレビで紹介された情報をデータ化して、身近な場所に貼り付けておく、といったこともできるようになるかもしれない。

 

▲黒と緑のモノクロ版。折り曲げても問題なし。

 

▲こちらがカラー版。もちろん撮影許可はいただいてます。

 

 

●企業も注目!? 各大学が研究の成果をお披露目

 

 会場には企業だけでなく、大学もブースを出展。日々の研究の成果が披露されていた。会場では学生と企業関係者らが技術について語り合う場面もちらほら。このなかで目を惹かれたのは、筑波大学が出展していた“HAL(Hybrid Assistive Limb)”と、桐蔭横浜大学が出展していたヒューマノイドロボットだった。

 

 筑波大学の“HAL”は、人間の身体に装着し、腕力や脚力などの身体能力をアップさせるロボットスーツ。人間の意思で動作させる「随意的制御機能」と、プログラムによってロボット自らが動作する「自律制御機能」という2つの機構が備わっている。全重量は約20kg。2時間以上稼動させることができ、バッテリーの交換で連続使用も可能。2005年3月25日〜9月25日まで開催された“愛・地球博”にも出展されていた。

 

 

▲テレビやウェブサイトでも多く取り上げられてきた“HAL”。ここでは全身に装着することはできず。残念。

 

 桐蔭横浜大学のヒューマノイドロボットは、ダンスのデモンストレーションを実施。音楽に合わせて軽快な動きを披露した。こちらの研究室では、さまざまなロボットコンテストを通じて実用的なロボットの開発を行っており、国際大会“ロボカップ”で2連覇を果たすなど多くの実績を持つ。

 

 “CEATEC JAPAN 2005”初日の来場者数は3万3619名。会期中は、20万人の来場者数を目標としている。10月8日(土)まで開催されているので、機会のある人は足を運んでみてはいかがだろうか。

 

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