最新映像のダウンロードもできる! Xbox 360期待の『PGR3』インタビュー!
●『PGR3-プロジェクト ゴッサム レーシング 3-』の最新映像をダウンロード配信!
▲Xbox 360ユーザー期待の『PGR3-プロジェクト ゴッサム レーシング 3』。今回は、最新映像のダウンロードサービスと、キーパーソンへのインタビューをお届け! |
7月25日に開催されたXbox Summit 2005。Xbox 360の国内における戦略を明らかにすべく開かれた同イベントでは、今後に期待を抱かせるに足る数多くのゲームが紹介された。キラ星のごときタイトルラインアップのなかにあって、ひときわ印象的だったのが『PGR3-プロジェクト ゴッサム レーシング 3-』(以下『PGR3』)だ。イベントでは、同作の開発を手掛けるイギリスメーカー、ビザーレクリエイションズのデザインマネージャー、ニック・デイビス氏による説明のもと、最新映像が公開。そのハイクオリティーの映像に、来場者からは驚嘆の声が挙がった。今回、ファミ通ドットコムでは、Xbox Summit 2005で公開された『PGR3』の最新映像を特別に配信! そのクオリティーのほどを、自分の目で実際に確認してほしい。
また、映像の配信とともに、ニック・デイビス氏のインタビューも掲載! そこでは、Xbox
360に関する驚くべき事実が明らかに! 次世代の息吹を感じるためにも、ぜひご一読あれ!
※動画ファイルはwmv形式(1分48秒)。内容は3本とも同じです。
●リアルなレースゲームを体感してもらうために!
▲今回お話をうかがったのはビザーレクリエイションズのニック・デイビス氏。興味深いお話がつぎつぎと……。 |
――前作から変わった点は?
ニック 我々はゲームを手掛けるときは、最初から非常に高い野心を抱いて取り組んでいます。そして、その野心を実現すべく努力しているわけですが、『PGR3』では、まったく違った水準にまで高められるのではないかと、確信しています。
――『PGR3』を開発するまえに抱いていた野心とは?
ニック Xbox 360というプラットフォームで、最高のレースゲームを実現するということですね。グラフィックにしても、ゲーム性にしても、そしてゲームのコミュニティーを作るという意味においても、最高のものを心がけました。
――先日の発表会で公開された映像は、確かに次世代を感じさせるものでした。
ニック 前作では1台のクルマに要したのは10000ポリゴンだったのですが、『PGR3』では外装に40000ポリゴン、内装に40000ポリゴン使っています。単純にポリゴンだけ比較しても、8倍になっているわけですが、それだけプレイヤーが望む詳細なディテールが再現できるようになっているわけです。今回『PGR3』では、80車種以上のクルマが採用されているのですが、ここでセレクトされたクルマというのは、もっとも人々が求めるようなクルマであるわけですから、ユーザーの方には、あたかも自分がそのクルマを本当に買ったかのような印象を与えたいと思っているんです。
――ふつうレースゲームだと、内装にまで外装と同程度の描き込みは必要がないような気もするのですが……。
ニック クルマの内部にもカメラが設定されていて、レース中でも内装を見ることができるようになっているのですが、内装を充実させることで、あたかも自分がそのクルマを所有しているかのような感触を得ることができます。細部にわたってそのクルマのいろいろな特徴を見ることができるので、『PGR3』ではスーパーカーに乗ってレースをすることはもとより、ただ単に中に座ってクルマの感覚を味わう……というのも楽しみのひとつとなり得ると思っています。
▲外装と同程度に描きこまれた内装。まさに本物のクルマのよう。 |
――レース、シミュレーターとゲーム性の幅が広がってきたドライブゲームですが、『PGR3』において、さらに違った楽しさが加味されると?
ニック プレイヤーが自由にプレイできるということが大事だと思うのです。わざわざゲームを買っていただけるのであれば、本来ゲームを好きなように遊べていいはずです。『PGR3』では、もし好きなクルマがあった場合には、最後までそのクルマをずっと使い続けることもできます。あるいは、クルマ全部を集めて自分のものにして、それを自由に乗り分けたいということであれば、そういう選択肢も与えられるわけです。とにかく『PRG3』では、いろいろな楽しみかたが可能になるのです。
あと、楽しみかた……というところでは、『PGR3』では"聴き応え"にも注目してほしいですね。
――イベントでは、フェラーリF355とニッサン スカイライン GT-Rのエンジン音が流されて、大迫力でしたが……。
ニック エンジン音は本物を再現するということで、各自動車メーカーさんまで伺っています。そのほかクラッシュの音にも注力していますよ。何かのクラッシュが起きた場合、ヘッドライトが壊れたのか、ボンネットが壊れたのか、音だけでわかるようになっています。本物の音を再現するために、ゴミ捨て場でクルマを壊したりとか、オフィス機器からカーボンファイバーを取り出して壊したりとかして、ちゃんと音を再現したんですよ(笑)。
――クルマをぶつけた場所によって音も違う?
ニック もちろん。全部違う音が出るようになっています。あと、群集のざわめきとか雰囲気といったものもありますよね。それらも全部本物の音で再現していまして、全部で何百というサウンドサンプルが用意されているんですよ。さらに、レースには実況も入るようになっているんですが、その詳細については後日ということで……。
――群集ということで言うと、群集の動きも個々にそれぞれリアルで、次世代を感じさせられました。
ニック 『PGR3』では、本当のスポーツを楽しんでいるかのような雰囲気を味わってもらうことを目指しています。ですので、雰囲気作りのためには群衆の動きというのは必須だと思っています。もちろん、個々の群集に動きをつけるのは、たいへんな労力が伴うわけですが、Xbox 360だからこそ実現できたことだと思っています。
●東京、ニューヨーク――コースもよりリアルに!
――コースの描き込みぶりもすごいですね!
ニック 発表会のときにも言いましたが、ニューヨークのブルックリン大橋ひとつに使っているポリゴン数が、『PGR1』のひとつの街全体で使っているポリゴン数に相当します。
――そこまで再現度はアップするということですね?
ニック さきほど"実際にクルマを所有してもらう感覚"と言いましたが、そうであれば、都市にしても本物の都市で、クルマを動かすという雰囲気を味わってもらいたいですし、そういった雰囲気を出すためには、より緻密な描写が大切になってくるわけです。ひとめ見ただけで、その都市がどこなのかをすぐに判別できるようにしたい。いかに『PGR3』の世界に没入できるかということが大切なわけです。
――コースも自分で好きなようにカスタマイズできるんですよね?
ニック スタートの位置からゴールまで、自由に変更できますし、周回数も変えることができます。プレイヤーが自分自身どういう経路のレースをするかということを自由に決めることができるわけです。ひとつの都市を皆さんに与えて、そして変えるためのツールを与えるわけですから、結局は何万というコースのバリエーションというものがあり得ますね。
――では、収録される街はどれくらい?
ニック 発表会では、東京とニューヨークを発表させていただきましたが、まだまだたくさん予定していますよ。サプライズも用意していますので、ご期待ください。
▲上はニューヨークの、そして下は東京(新宿)の街。リアルな街が、さらなる没入感を約束する。 |
●さらに進化してより細分化される"クードス"というシステム
――ゲーム性について伺います。『PGR』シリーズというと、ドリフトなどをしてポイントを稼いでいく"クードス"というシステムが特徴的ですが、『PGR3』ではどうなるのでしょう?
ニック "クードス"というシステムは継続しますが、さらにそれに手を加えております。ドリフトの概念についても我々のほうでさらに進化させて、"クードス"に磨きをかけるようにしています。
――進化というと、たとえば?
ニック より細かいところまで計測している……といったところでしょうか。プレイヤーの持つ要素をいろいろと細かいところまで分析して、より"クードス"の値を細分化するようにしています。こちらも詳細は追って明らかにしたいと思っています。
▲進化したグラフィックに進化したゲーム性。そして進化したXbox Live! |
●Xbox Liveはさらに飛躍する! "ゴッサムTV"というシステム
――では、気になるXbox Liveについて教えてください。先日のイベントでは、"ゴッサムTV"というのを発表されましたが……。
ニック これは、『PGR3』の生放送番組というと、わかりやすいかもしれませんね。24時間放送のスポーツチャンネルみたいなものです。たとえば、誰かが世界記録を破ったとすれば、その結果は瞬時に世界中に流れるようになっている。また、何かのイベントを見逃してしまったとしても、"ゴッサムTV"では常時確認できます。こちらは録画放送みたいなものです。
――イベントでは、「いちばんお気に入りのフィーチャー」と発言していましたが……。
ニック 我々としては、オンラインとスタンドアローンの組み合わせということで考えているんです。ふたつは別個に分離したものではなく、たとえば自分がスタンドアローンでゲームを楽しんでいるあいだも、オンラインでのコミュニティーの状況は逐次知らされる。世界各地の状況がどういうふうになっているかという情報は、アップデートを受けられるようにしています。そして、そういう情報が流れてきたら、スタンドアローンからオンラインに切り替えて観戦することもできるし、あるいは自分でいまやっているゲームをそのまま楽しむということもできる。
インターネットというと、どうしても検索しなければならなくなってしまうのですが、"ゴッサムTV"では、賢く情報を提供できるように……ということをコンセプトとして考えています。いちいち検索するのではなく、情報は"ゴッサムTV"から与えられるような感じですね。
――たとえば、スタンドアローンでプレイをしていて、世界記録が更新されたらテロップが「○○さんが記録を更新しました」というふうに流れるとか?
ニック そういったことも可能ですね。
――"ゴッサムTV"にはいくつかチャンネルがあるとのことですが……。
ニック 現時点では、3つのチャンネルを考えています。"ヒーローチャンネル"と、"フレンドチャンネル"、そして"リプレイ"ですね。"ヒーローチャンネル"では、まさにヒーローたちの結果を知ることができるわけです。
――ヒーローとは?
ニック トッププレイヤーでもっともよいレースの結果を出している人たちとか、もっとも高い"クードス"の蓄積がある人たちを、『PGR3』のヒーローとして認定する予定です。それは、『PGR3』界のF1ドライバーみたいなものですね。『PGR3』では、本物のスポーツのようにヒーローというものを作り出したいと思っています。もちろん、そのための公式の大会なども予定しています。
――ヒーローは限られた人しかなれない?
ニック グレイトな人たちと、すぐれた人たちと、それから自分が属しているグループのランク分けなど……誰もがヒーローになれるようにします。たとえば、自分のフレンドどうしのあいだでは、自分がヒーローになれるとか……。ヒーローとは、いろいろなコミュニティーの中ではベストであるということです。いずれにしても、究極の目的は『PGR3』のナンバー1ドライバーになるということなのですが……。
――それは、グレイテストヒーロー?
ニック 究極のヒーローです。そういう究極のヒーローになると、世界中のプレイヤーから"ゴッサムTV"を通じて注目されることになります。Xbox 360では"観戦モード"といいまして、ユーザーがほかのプレイヤーのプレイを見ることができるようになっているのですが、そういったヒーローは、それだけ注目度もあがるわけです。
――観戦モードは何人くらいまで見ることができるのですか?
ニック 世界中のXbox Liveユーザーすべてです。だから、自分がどの程度視聴率を取れるかもわかるようになっているんですよ。そうなると何万人もの観衆のなかでのプレイということで、プレッシャーもかかってくる。
――まさに、本当のテレビ放送みたいですね。F1みたいに世界一決定戦が開催されるということもあり得る?
ニック 日本、アメリカ、ヨーロッパとそれぞれ地域別に生活の時間帯がありますので、基本はある程度地域別に分かれたトーナメント大会になると思います。ただ、世界一決定戦のような大会は十分可能性がありますよ。そうなると、どこかの地域では、大会を見るために早起きしないといけない……なんてこともあるかも(笑)。
――その価値は十分にあります!
ニック いずれにせよ、これまでお話してきたことは、"ゴッサムTV"のほんの一部の要素でしかありません! その全貌はいずれお話することになると思いますよ。
――ちなみに、『PGR3』では最大参加人数は何人になるのですか?
ニック 正確な数字は現時点ではお答えできないのですが、少なくとも『PGR2』の8人よりは多人数の対戦を実現したいと思っています。
――最後に気になる発売日は?
ニック 日本での発売時期の情報は、もう少しあとに出したいと思っています。ご期待ください!
▲北米では年末発売といわれている『PGR3』。その全貌が明らかになる日が楽しみだ! |
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