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【AOGC 2005】中国のゲームユーザーを徹底解剖!

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●中国のゲームユーザーの80パーセントがハッキングのやり方を知っている!?
 

▲ネットイースの黄氏。中国で成功をおさめるには「中国政府との良好な関係を築くことも重要」とコメント。
 

 アジアのオンラインゲームをテーマにした会議"アジア オンラインゲーム カンファレンス 2005(AOGC 2005)"の2日目。中国のゲームメーカー"ネットイース"の黄華氏による基調講演が行われた。


 ネットイースは中国を代表する大手ゲームメーカー。看板タイトルの『大話西遊U』は2002年8月から正式スタートし、登録ユーザーは5000万人、同時アクセス数は最大35万人を数える。このほかも同時アクセス数30万人を超えるオンラインゲームを擁しており、名実ともに中国のゲーム市場を席巻しているトップメーカーのひとつだ。 

 

 今回のお題は"中国オンラインゲームにおける顧客管理-オンラインイベント企画を中心に-"。中国のゲーム市場の現状を分析するとともに、同国のゲームユーザーの実態に迫る内容となった。
 

 中国のオンライン市場は破竹の勢いで成長を遂げてきたが、2004年に入り、その成長速度も鈍化傾向にあるという。黄氏は「市場が縮小することはないが、これからはゆっくりと成長していくのではないか」と分析する。また、これまで韓国産のオンラインゲームが同国のゲーム市場を支えてきたが、2004年に入り、中国のゲームメーカーが多数設立。すでに100社以上のゲームメーカーが200以上のコンテンツを運営している状態という。

 

 中国では政府が中心となってゲーム産業の発展に力を入れており、2008年までに100種の国産オンラインゲームを作るという国家プロジェクトを発足。すでに200以上のゲームがリリースされていることから、どれだけ同国政府がゲーム産業に力を入れているかがわかる。
 

 ただ、問題点として、そのうち利潤を出している会社は10パーセント、損益分岐点を上下している会社が10パーセント、そのほかはすべて赤字の状態。さらに、新規タイトルが低迷しており、2004年中に100種類以上のソフトがリリースされ、30タイトルが正式スタートしたが、そのうち人気トップ10にランクインしたのはネットイースの『夢幻西遊』だけだったという。息の長いオンラインならではの現象だが、中国ゲーム市場では、1、2年まえにサービスしたソフトがまだまだ主流で、新規タイトルが入り込みにくいという実態があるようだ。
 

 黄氏は中国人ゲームユーザーの実態についても言及。ゲームユーザーの特徴をひと言で、"矛盾と共存、他人(流行)に従う心理が強い人が多い"と表現していたが、細かく以下のように分析していた。
 

(1)無料ゲームが好きだが、同時に有料ゲームにも大量にお金を使う
【説明】βテストなどの無料期間のときはこぞってゲームをプレイするが、課金が始めると(正式スタート)、ユーザー数は50パーセント以下に下がるという。だが、ゲームユーザー全体の85パーセントの人が1ヵ月に50元以上(約800円)かけており、気に入ったゲームにはお金は惜しまないようだ。


(2)ハッキングツールを使える人が使えない人よりも多い
【説明】ゲームユーザーの80パーセント以上が、ハッキングツールを現在でも使っている、もしくは過去に使ったことがあるという。中国ゲームユーザーはオンラインゲームに"公平性"を求めているが、ハッキングが蔓延しているのが現状。"目には目を歯には歯を"の精神で、違法行為に手を出してしまう人が多いようだ。


(3)情感交流が目的だがPKも好き
【説明】ゲームユーザーの50パーセント以上が、友だちを捜すためにオンラインゲームをプレイし、60パーセントが友だちが推薦したゲームをプレイしている。オンラインゲームを出会いの場、社交場と考えており、コミュニケーション要素を重要視している人が多い。一方で、ゲーム中のPK(プレイヤーどうし殺し合いすること)があるからこそ、オンラインゲームの人気が上がったという見方も根強い。


(4)多種のゲームを同時にプレイするが、長くプレイした元のゲームも捨てない
【説明】(2)に類似する内容だが、中国のゲームユーザーの大半が2〜3種類のオンラインゲームを楽しんでいるが、それはβテスト版の作品が含まれる数字。80パーセント以上のユーザーが1種類のゲームを1年以上持続して遊んでいるという。


 以上が中国人ゲームユーザーの大きな特徴。ネットイースでは、これらの特徴を考慮し、とくにゲームユーザーがもっとも重視している"公平性"を保つべく、ハッキングを厳しく取り締まっているとこのこと。また、中国でオンラインゲームをうまく運営するには、「定期的にユーザー懇親会などを開催したり、週7日、24時間、365日の年中無休でカスタマーサポートを運営するなど、誠意を持ってユーザーに接することがいちばん大事です」(黄氏)という。とくに懇親会は重要なようで、運営と言っても日本のようにオンラインゲーム中のイベントだけでなく、美人コンテストやコンサートなど、さまざまな催しが開催されている。

 

▲中国ではさまざまなイベントが開催される。各イベントに数千人が来場するという。

 

 確かに、中国最大のゲームショウChina Joyでも、ゲーム体験コーナーは本当に少なく、絶え間なくイベントが行われている状態だった。中国のゲームユーザーが望んでいるのは、ゲームだけでなく、そこから派生するエンターテインメント。ゲームメーカーの"ユーザーに対する誠意"がすぐさま反映される市場のようだ。

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