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【任天堂経営方針説明会】ゲーム業界の現状、問題点を岩田社長が語る

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●"誰もが同じスタートラインに立てる"ことを重要視
 

▲任天堂の岩田社長。同社の経営方針だけでなく、ゲーム業界全体の現状や問題点について語った。

 任天堂の経営方針説明会の続報をお届け。今回の経営方針説明会で岩田社長は、まず、ゲーム市場全体の現状について説明。以下、岩田社長の発言を流れに沿って、要約して掲載しよう。

 ゲーム市場は'97年から縮小傾向にあり、その理由として、中古問題、少子化、携帯電話の普及などが挙げられていますが、それだけで説明できる問題ではありません。ゲームはファミコン時代からすさまじい進化を遂げてきて、それに伴い、ゲームの複雑化や高性能化で、ゲームファンを満足させてきました。しかし、いまはその黄金の成功法則が通用しなくなってきています。カジュアルゲーマーと呼ばれている人たちがゲーム離れを起こしてきていますし、20年まえ、10年まえだったら高い頻度でゲームソフトを購入していた人もそうではなくなっている。任天堂は、そういう人たちをゲームの世界に呼び戻そうとしています(岩田)

    
  このように説明をした岩田社長は、任天堂の提案する具体例として、『ファミコンミニ』のロングセラーヒットを説明。さらに、ソフトの売れかたについて、以下のように言及した。
  

日本のゲーム市場では、大多数のソフトが2週間くらいしかまともに売れません。その一方で、長期的に売れるソフトも存在していて、任天堂の『ポケットモンスター』や『カービィ』、最近では『ピクミン2』などのほか、他社さんでもナムコさんの『太鼓の達人』のようなソフトがじわじわと売れています。ですから、こういった例がある以上、ゲームソフトの寿命について、中古市場だけに責任転嫁をするのは無理があると考えています。アメリカにも中古市場は存在しますが、全体的にソフトは長期間にわたって売れている。もちろん、短期間に集中して売れるソフトにも市場を活性化させるなどの意味はありますが、任天堂としては長期的にソフトを売って、販売本数を伸ばしたほうが業界にとってプラスになると考えています(岩田)

 
  さらに岩田社長は、海外市場についても詳しくコメント。具体的なデータを提示したうえで、北米市場の勢いが明らかに減速しており、ターニングポイントがきていると解説。さらに、豪華さと複雑さを競うやりかたには必ず限界があり、それが北米市場でも表面化してきているとして、任天堂が提示する解決策について述べたのだ。
  

 具体的な解決策の答えは、以前からお話しているとおり、"間口が広くて奥が深い"ゲームを提供すること。もっと具体的にお話すると、"誰もが同じスタートラインに立てる"ことです。ファミコンのときに、人々は初めて十字ボタンとA、Bボタンに触りました。でも、人はいずれ飽きてしまいます。また熟練者と初心者が存在するようになり、熟練者が求めるゲームを作ると初心者が遊べなくなり、初心者が求めるゲームを作ると、熟練者が満足できなくなった。こうして、スタートラインがまったく違うお客さんが増えてきたのです。そこで、全員が同じスタートラインに立てる方法はないかと考え、作ったのが、ニンテンドー・ディーエス(仮称)です。E3でそのポテンシャルの一端を披露して、皆様にポジティブに評価してもらえました。未体験の新しい遊び、タッチパネルや音声認識は、初心者にも熟練者にも間口の広い遊びを提供します(岩田)

  
 続けて岩田社長は、ニンテンドー・ディーエス以外の既存のハードでも"誰もが同じスタートラインに立てる"試みをしているとして、ゲームファン注目の発言を行ったのだ。これについては続報でお届けしよう。

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