【任天堂経営方針説明会リポート4】PSPに対する見解は?
●PSPは目指しているものが異なる商品
図らずもつい先日、ソニー・コンピュータエンタテインメントが新型携帯ゲーム機、PSPのスペックを発表。この経営方針説明会では、任天堂の岩田社長のPSPに対するコメントにも注目が集まった。岩田社長はPSPについて、「ゲームもできる新しい携帯ハード、というのは我々が目指す路線とまったく異なるもの。影響はほとんど受けないと考えている」とし、ゲームボーイアドバンスとは方向性が異なるため、売れ行きに影響はないとの考えを改めて明確にした。
また、これに関連して、任天堂が今後携帯ゲーム機で光ディスクを採用する可能性についての質問が飛んだ。これに対しては、マシンを持ち歩くことで壊れやすくなることやその大きさ、本体の高価格化などが問題になると発言。もちろん任天堂は、あらゆる選択肢をつねに考えているとのこと。しかし光ディスクの採用には、これらの問題の解決が必須であるとの認識を示したのだ。また岩田社長は、光ディスクとマスクROMを比較しても、コストや製造日数面での差はほとんどなくなってきているとコメント。前述した問題点が払拭されない限り、携帯ゲーム機において、光ディスクならではの優位性がそれほどあるわけではないとした。
●月額課金制のオンラインゲームに興味はない
そのほか説明会では、オンラインゲームに対する任天堂のスタンスも表明。岩田社長は「ネットワークは任天堂ならではの方法で活用していく。ただ、月額課金制のオンラインゲームには興味がない。確かに国内のADSLは以前と比較して普及してきている。しかし、任天堂はワールドワイドに展開している企業で、世界中のインフラの整備を待つこともない」とコメント。月額課金制のビジネスが任天堂のビジネスの本流になることは決してなく、いまのシステムにはまだ議論が足りていないとして、オンラインゲームへの参入を否定したのだ。
なお、オンラインゲームに対する任天堂の姿勢はここ数年一貫している。任天堂はネットワークの魅力を十分に知っていて、これに対する研究も継続して行っている。しかし現状のビジネスモデルやインフラから、オンラインゲームに参入する必要性を感じていないのだ。はたして今後、任天堂はどのようにしてネットワークを有効活用していくのか? この点も楽しみにしよう。
また、任天堂の経営方針説明会のリポート記事は、週刊ファミ通9月5日号(8月22日発売予定)で掲載予定。こちらもお見逃しなく!
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