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ニュース 東京高裁が中古ソフト販売訴訟にエニックスの主張を退ける判決
2001年3月26日
●エニックスは最高裁に上告

 3月27日、東京高裁は'99年6月にエニックスが控訴していた中古ゲームソフト販売訴訟に対して、エニックスの主張を退ける判決を下したぞ。この裁判は、ゲームソフトが"映画の著作物"に該当し、劇場用映画と同じように頒布権があるのかどうかが争われていたのだ。東京高裁は、映画とゲームソフトでは流通形態の違いや、大量の複製物(ゲームソフト)が製造されそのひとつひとつが少数のひとにしか視聴されない、などの理由からゲームソフトが"映画の著作物の複製物"にはあたらない、との判決を下したのだ。これに対しエニックスは最高裁に上告すると発表したぞ。


●テレビゲームソフトウェア流通協会(ARTS) 代表理事 新谷雄二氏のコメント

上昇金岡氏
▲上昇の金岡氏は判決を受けて「現在、経営の厳しいゲームショップには良かったと思います。小さな子供にもっとゲームになじんでほしい」とコメントしたぞ。

 「本日、東京高裁は、中古ソフト裁判の控訴審において、"ゲームソフトは頒布権の対象にならない"と、1審に続き中古売買合法の判断を示しました。

 裁判所がゲーム流通の実態を正しく把握されて適切な判断を下されたことに敬意を表します。判決で裁判所は、頒布権は著作物の複製物の流通をきわめて強力に規制することができることから、劇場映画の配給など少数の複製物のみが製造される場合に限定されるべきで、大量製造・流通されるパッケージには適用されるべきではないとの明確な判断を下しました

 また、多くのユーザーの声を踏まえ、中古ソフトが新品ソフトの需要を喚起していることも認定されました。 ここに私たちの主張が採用されたことを素直に喜び、3月29日に判決が下されます大阪高裁においても、正しい判断がなされることを期待しております」


●エニックス 代表取締役社長 本多圭司氏のコメント

エニックス本田社長
▲弁護士会館で行われた記者会見には、エニックスの本多社長も出席。最高裁に上告すると発表したのだ。

 「本日、東京高等裁判所において、いわゆる"中古ゲームソフト販売訴訟"、著作権侵害差止請求権不存在確認請求事件の判決が言い渡され、当社の主張を退けるものでありました。当社と致しましては、本日、裁判所が下した判断について、到底承服できるものでは有りませんので、直ちに最高裁へ上告いたします。

 当社は、ゲームソフトが著作権上の"映画の著作物"にあたり、"映画の著作物"に認められている頒布権がゲームソフトを制作した者にあること、つまり、消尽しない頒布権がゲームソフトにあると考えております。今回の判決によって当社の姿勢が何ら変わるものではありません。最高裁に上告し必ず勝てると確信しております。

 現状のゲームソフト市場では、新品ゲームソフトと中古ゲームソフトが競合する中で、低価格の中古ゲームソフト売買において著作者であるゲームソフト制作者への著作権に基づく正当な対価が還元されていないばかりか、ほとんど劣化のないデジタル著作物であるゲームソフトの特性から中古ゲームソフトが新品ゲームソフトの販売機会を大きく奪っているという事態を引き起こしております。このような事態が続けばゲームソフト制作者が正当に得られるはずの開発資金の回収ができないだけでなく、新作ゲームソフトの開発に大きな支障をきたします。 ユーザーの多種多様なニーズに応える新作ゲームソフトを供給していくという観点から、新作ゲームソフトが販売された際の利益を将来の開発原資として確保できる健全な市場の確立を行っていくことが最も重要な課題であります。

 当社としましては、無許諾による中古ゲームソフト販売を禁止する姿勢は今後とも一貫しております。今後につきましても、ユーザー、小売店の皆様とゲームソフトの著作権に関する共通の理解のもと、さらにゲームソフト業界が発展していくことを切に願っております。関係の皆様の更なるご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます」

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