HOME> ゲーム> ファミ通Xbox 360 100号記念イベント開催、新情報もつぎつぎと飛び出した
●板垣伴信氏や志倉千代丸氏など、本誌ゆかりのクリエイターがゲスト出演
▲司会を担当したファミ通Xbox 360編集長の松井ムネタツ。ちなみに“ポコン!”は実績が解除されるときの音。どう聞こえるかで編集部でも物議をかもしたらしい。 |
エンターブレインから刊行中のファミ通Xbox
360が通巻100号を達成! 日頃のご愛顧を感謝してのイベント、“ポコン! ファミ通Xbox
360 100号実績解除 大感謝祭!”が、2010年7月31日にエンターブレイン本社のイベントスペース“WinPa(ウィンパ)”で開催された。当日は、ファミ通Xbox
360の誌上などの事前募集から選ばれた200人が参加。ファミ通Xbox 360の100号達成を祝った。ファミ通Xbox
360の人気連載コーナーの出張版などをメインに、“大感謝祭”は以下の4部構成で行われた。ここでは、その模様をリポートする。ちなみに、イベントの詳細に関しては、2010年8月30日発売のファミ通Xbox
360 10月号でお届けする予定となっているので、そちらも要チェックです。
第1部:ファミ通Xbox
歴代編集長が総登場 100号分の表紙を振り返る
第2部:Valhalla Freaks Special
板垣伴信×三上真司
第3部:Highスペックマシン;Lowスペックマン Special
志倉千代丸×浅田誠
第4部:編集長日記 360 Special
▲イベントには100号分の雑誌がずらりと展示。「なつかしいー」との声も。100号全部購入してくれている読者の方もいたようで、本当に感謝です! |
■第1部:ファミ通Xbox
歴代編集長が総登場 100号分の表紙を振り返る
▲歴代編集長(といってもふたりですが)が集結。100号分の表紙を語る。 |
こちらはコーナー名そのままに、歴代ファミ通Xboxの編集長が100号分の表紙を振り返るというもの(“歴代”と言っても初代編集長の相沢浩仁と現編集長の松井ムネタツのふたりになるわけですが……)。表紙と言えばやはり雑誌の顔。過去の表紙を見てふたりの編集長は制作当時の記憶が蘇ってきたようで、思い出話に花を咲かせていた。「予算を毎年達成できるかドキドキしていた」(相沢)、「Xbox
360が発売される前に等身大Xbox 360のペーパークラフトを付録につけたが、あまりの反響のなさにがっくりした」(松井)といった裏話も。初代Xboxでは、当時人気の『デッド
オア アライブ エクストリーム ビーチバレー』のクリアファイルを当初は4号連続の付録で予定していたものを、あまりの好評ぶりにちゃっかり延長してしまった……といったエピソードも。「読者やゲームメーカーの皆さんのおかげでここまでくることができました」との相沢の言葉に実感がこもっていた。
▲初代Xboxが出る前の、東京ゲームショウ2001春に配布された準備号の表紙も紹介(左)。さまざまな付録も紹介された(中央・右)。Xbox 360等身大のペーパークラフトは松井編集長が期待したほどの反響はなかったようで……。 |
■第2部:Valhalla
Freaks Special 板垣伴信×三上真司
▲和気あいあいとしたトークを展開する板垣伴信氏(右)と三上真司氏(左)。 |
ファミ通Xbox 360の人気連載“Valhalla
Freaks”のスペシャル版。誌面ではヴァルハラゲームスタジオ 代表取締役 最高技術責任者(CTO)兼ゲームデザインリードの板垣伴信氏が、自身のゲーム哲学などを語り大好評を博しているが、今回はスペシャル版ということで、『VANQUISH(ヴァンキッシュ)』の発売を控えたTangoの三上真司氏との対談が実現。お互いが現在作っているタイトルやゲーム業界の今後について語りあった。E3でばったり出くわしたこともあり、最近仲よくするようになったというふたり。つい先日も焼肉を食べながら6時間(!)語り合ったそうで、ゲーム作りに関してはお互い共感する部分が多い模様。お互いの印象を聞かれたときは、「(三上氏の作品は)遊びはシンプルだけど、1本芯がとおっている」(板垣)、「ゲーム業界にこんなに好青年がいるとは思わなかった」(三上)といったコメントが聞けた。板垣氏がE3でプレイした『VANQUISH(ヴァンキッシュ)』を「小気味いい」と評価すると、三上氏が「それはうれしいですね」と返答するといったひと幕も見られた。
三上氏は『VANQUISH(ヴァンキッシュ)』で、板垣氏は『Devil’s
Third』で、それぞれ“シューター”というジャンルに初挑戦することでもふたりは共通しているが、「簡単に言うとたいへんでした」(三上)、「新しいことをやるのは楽しいです」(板垣)とのことだ。また、欧米に比べて日本のゲーム開発力が立ち遅れ気味な点に危機感を抱いているのもふたりが共通している点。板垣氏が「技術力を追い求める時代は終わった。これからは、コンテンツのおもしろさを追求すべき」との海外のクリエイターの言葉を引用して、海外のクリエイターがいかに開発環境をオープンにして、技術共有に務めているかを紹介。「日本のクリエイターももっと技術交流をするべき」と発言すると、三上氏も大いに賛同していた。
▲聞きごたえ十分だったおふたりのトーク。司会進行役は、“Valhalla Freaks”の担当でもファミ通Xbox 360の鈴木ノリックが務めた(左端)。 |
■第3部:Highスペックマシン;Lowスペックマン
Special 志倉千代丸×浅田誠
▲志倉千代丸氏(右)と浅田誠氏(左)。それにしても志倉氏はトークがお上手。 |
『シュタインズ・ゲート』や『カオスヘッド』など、良質なアドベンチャーがXbox
360ファンの心をがっちりと掴んでいる5pb.。同社の代表取締役社長である志倉千代丸氏の連載コーナーが“Highスペックマシン;Lowスペックマン”だ。イベントでは、ケイブ
ゲーム開発/部長 プロデューサー、浅田誠氏との対談が実現。志倉千代丸氏の軽快なトークが炸裂した聞きどころ満点の対談となった。志倉氏のアドベンチャー愛溢れる対談の詳細は、ファミ通Xbox
360 2010年10月号(2010年8月30日発売予定)をご覧いただくとして、ファンにとって興味深かったのは、対談で飛び出した新情報の数々。まずはケイブ浅田誠氏の口から、アドベンチャーが制作中であることが明らかに! 気になるその内容はというと、‘80年〜’90年代に発売された探偵ものをモチーフにしており、主人公は40代の男性。ただし、「大人の事情で女の子に変わっているかもしれません(笑)」とのことだ。また、2010年8月14日行われる“恐怖!ケケケのケイブ屋敷”で、何らかの発表があることも明言。
一方で、志倉氏からは、5pb.で作っているシューティングのことが話題に。5pb.がオリジナルでシューティングを開発中なのは、2010年2月に開催された“Xbox
360シューティングフェスタ! 2010”で明らかにされているが、浅田氏の鋭い追求により、そのタイトルはどうやら縦スクロールシューティングで、3Dのように見える2Dであることが判明した。さらに、“科学”シリーズの新作については、「バリバリ作っています」(志倉)とひと言。こちらは『シュタインズ・ゲート』のアニメ化が決まっているので、「そのタイミングにあわせて何らかの情報が出せるのでは」(志倉)とのことだ。
▲トークのテーマは“Xbox 360”や“いっしょにゲームを作るとしたら“など多岐に渡った。「Kinectでアドベンチャーを作りませんか?」との浅田氏の問いかけに、「検討します」(志倉)とのことでした。 |
■第4部:編集長日記
360 Special
▲坂口城治氏の人となりを知ることができた松井編集長とのトーク。 |
松井ムネタツ編集長のXbox 360との日々を綴る“編集長日記
360”。イベントでは、マイクロソフトのホーム&エンターテイメント事業本部 Xbox
360マーケティング本部長、坂口城治氏がゲスト出演。マイクロソフトに入社する前に務めていたという、アドビシステムズやマクロメディア時代の話から、2003年にマイクロソフトに入社してからの苦労話まで、通常のインタビューではなかなか伺う機会のない貴重な話が飛び出した。初代Xboxの代に「日本のお客さんが欲しがっているコンテンツを出せない苦しみがありました。ただ、作品のクオリティーとオンラインサービスはすごいと思っていました」、「新しいハードの名前がXbox
360と聞いて、これほど驚いたことはありませんでした」といった率直なトークが展開された。ちなみに、“Xbox”というブランドは大切にしたいので、Xbox
360以降のハードにも“Xbox”という名称は付くだろうとのことだ。
また、9月に幕張メッセで開催される東京ゲームショウ
2010では、過去最大となるスペースを確保しているとのこと。目玉はもちろんKinect(キネクト)で、試遊などが楽しめるようだ。さらに、Kinect対応タイトル以外でも、昨年並の100台の試遊台を用意しているという。しかも試遊台は、大きなモニターの新型が投入されるのだとか。東京ゲームショウ
2010がますます楽しみになってきた。
▲ここで一端イベントは締め。大歓声のなかゲスト陣の出番は終了。 |
■そして……
▲ファミ通Xbox 360編集部員による大抽選大会が開催。 |
100号記念の感謝祭の模様は、当日インターネットでライブ配信されていたのだが、番組の放送はここまで。来場者にはさらなるおもてなしが! ファミ通Xbox
360全編集部員が参加しての、大プレゼント大会が開催されたのだ。中には本誌の付録セットやなつかしのタイトルのフェースプレートなど、「これは、編集部に転がっている余りものをプレゼントにしただけなのでは?」と疑わしいものもあったが、編集部員の私物の投入などもあり、おおむね好評だった様子。わけても目玉となったのが新型Xbox
360のプレゼント。しかも、本日登壇したクリエイターらのサイン入り! これにはさすがに大きな歓声が上がっていた。
▲抽選会では、鈴木ノリックの私物というかすみちゃんブルー(板垣氏のサイン入り!)や、ゲストのサインが入ったXbox 360 250GBも。 |
そして、来場者にはさらなるプレゼントが! マイクロソフトさんの粋な計らいで、Kinectのデモプレイが披露されたのだ。デモンストレーションされたタイトルは、『Kinect
Adventures(キネクト アドベンチャー)』。ほかのプレイヤーが遊んでいるのを見るだけでも楽しいKinectだが、来場者は松井編集長のデモプレイの模様を熱心に見つめていた。
▲松井編集長と坂口氏が『Kinect Adventures(キネクト アドベンチャー)』を披露。見ているだけでも楽しいのがKinect。 |
と、駆け足でイベントの模様をリポートしてきたが、4時間30分にも及ぶイベントはあっという間に幕を閉じた。たくさんのファンの温かい声に感謝しつつ、各編集部員は200号に向けて、なお一層がんばる決意を新たにしたようです。
▲最後はお土産をお渡しして、終了。200号への思いを新たにした編集部員でしたが、アラフォー世代のファミ通Xbox 360編集部員。「8年後はどうなっているんだろう……」とつぶやいておりました。ちなみに松井編集長の目標は360号とのことで、となると編集部員は還暦に! |
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