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3Dアニメや新作タイトルなど、生誕30周年を迎えた『パックマン』はさらに飛躍する

2010/7/8

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●『パックマン』はバンダイナムコゲームスにとって極めて重要なコンテンツ

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 2010年7月8日にバンダイナムコゲームスの本社にて行われた“スモールカンファレンス”は、今年で生誕30周年を迎える『パックマン』の新たな展開を紹介するために実施されたもの。6月のE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2010の会期中に開催された“パックマン カンファレンス”を受けてのもので、日本の報道関係者などを対象に、改めて『パックマン』30周年プロジェクトの概要が説明された。

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 “スモールカンファレンス”では、まずはバンダイナムコホールディングス 代表取締役、石川祝男氏が登壇。「『パックマン』も今年で30周年を迎えました。グループにとっての重要なコンテンツであり、ここからさらに30年、50年と『パックマン』を盛り上げていこうということで、30周年プロジェクトを企画しました」と説明した。
 

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 おつぎに登壇したのが、“パックマンの生みの親”として知られる岩谷徹氏。現在は東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科の教授を務める岩谷氏だが、「1977年にナムコ(当時)に入社以降、30年に渡ってゲーム開発に携わってきました。わがままながらも、自由にじっくりと納得のいくモノ作りができた30年間でした」と当時の開発状況を振り返った。そして、岩谷氏の話は自然と『パックマン』開発当時の思い出に。開発がスタートした1979年当時は、ゲームで遊ぶと言えば“ゲーム場”(いまでいうゲームセンター)しか考えられなかったが、ゲーム場に集まるのはむさくるしい男たちばかりで、「汚い、臭いといった状況だった」(岩谷)という。「このままではゲーム場に人が来なくなる!」と心配した岩谷氏がターゲットに据えたのがカップル、とくに女性ユーザーだ。女性に好まれるゲームを作ることで、ゲーム場を清潔で安心できるものに変えられるのではないかと考えたのだ。そこでキーワードとして浮かんだのが“食べる”。女性は食べることが好きだから抵抗がないだろうとの判断だ。


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「そんなことを考えていたときに、ちょうどお昼にピザを食べたんです。一片を取ったピザを見たら“この形だ!”とピンときました。あとは芋づる式にゲームができていきましたね」(岩谷)

 まさに、『パックマン』誕生の瞬間だ。ロケテストが開始されたのが1980年5月だが、女性が飛びついて楽しそうにプレイしている様子を見て、岩谷氏は「まさに狙い通りにいった」と手応えを感じたという。以降30年に渡って世界中のファンに愛され続けている『パックマン』だが、その理由を岩谷氏は、(1)ゲームがシンプルでぱっと見ただけですぐに遊べる、(2)敵ながら憎めないキャラクターがユーザーに響いた、(3)ゲームの設定いたれりつくせり。「追われてばかりいるとイヤだろうな」というユーザーの心理を先読みして、おもてなしの“いたれりつくせり”の精神で開発した、という3点にあると分析した。とくに岩谷氏が強調したのが“いたれりつくせり”で、これが今後の日本のゲーム作りのキーワードになると明言。資金力などの違いから、欧米に比べて開発力の立ち遅れが指摘される日本のゲーム産業だが、「新しいものを丁寧に作るのが日本の開発。いたれりつくせりの作りかたが大切になる」と説明した。『パックマン』には今後の日本ゲーム産業のカギが隠されている……といったところだろうか。

 最後に岩谷氏は「『パックマン』を末永くよろしくお願いします。何か結婚式のスピーチみたいですが(笑)、私にとって『パックマン』は息子のようなものです。今後とも飛躍していってほしいです」とコメントした。

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 引き続き登壇したのが“チーフパックマンオフィサー”にして、バンダイナムコゲームス 代表取締役副社長、鵜之澤伸氏。ここ最近の調査によると、全米で97%以上の人が『パックマン』のことを知っていて、70数%の人が遊んだことがあるというデータを披露した鵜之澤氏は、30周年をスタート地点として、“PAC IS BACK!”(『パックマン』が帰ってきた!)をテーマに、Wii用ソフト『パックマン パーティ』や、プレイステーション3、Xbox 360用配信タイトル『PAC-MAN Championship Edition DX (パックマン チャンピオンシップ エディション DX)』、アーケード用『PAC-MAN BATTLE ROYALE(パックマン バトルロワイヤル)』など、続々と『パックマン』関連のタイトルをリリースする予定であることを明らかにした。その詳細は以下のとおり。

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▲今年5月には先端30周年を記念してgoogleのトップページが『パックマン』に。ソースなどはわたしておらず、すべてグーグルのエンジニアがいちから制作したものだとか。バグなどもしっっかりと再現してあったという。


【『パックマン』30周年プロジェクト・現在計画中のおもなタイトル&サービス】

2010年4月:『PAC-MAN for iPad』(iPad)ワールドワイド

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2010年6月:『PAC-Match Party』(iPhone)ワールドワイド

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2010年7月:『PAC-CHAIN for iPad』(iPad)ワールドワイド

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2010年9月:『PAC-ATTACK』(iPhone/iPod touch)ワールドワイド
        『PAC-MAN REBORN』(国内3キャリア、iPhone/iPod touch)ワールドワイド

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秋以降:『PAC-MAN BATTLE ROYALE』(アーケード)北米

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    『パックマン パーティ』(Wii)ワールドワイド
    『PAC-MAN Championship Edition DX』(プレイステーション3、Xbox 360)ワールドワイド
時期未定:『パックマン&ギャラガ(仮題)』(ニンテンドー3DS)

2012年:『パックマン TVアニメ』(ワールドワイド)

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 とくに鵜之澤氏が力を入れて紹介したのが、『パックマン TVアニメ』。全編3D映像となる同作のプロデュースを担当するのは、『スパイダーマン』や『X-MEN』シリーズのプロデューサーとしてもおなじみのハリウッドの大物、アヴィ・アラッド氏。今回の会見にあわせて来日を果たしたアラッド氏は、数年前にナムコの創業者である中村雅哉氏(現・バンダイナムコゲームス 相談役)と知り合ったことが今回プロジェクトに参画するきっかけになったと説明。「自分は“ブランド”というものに興味があります。消費者や流通関係者にとって“ブランド”というのは非常に重要です。短期間で終わる“ブランド”もありますが、バンダイナムコゲームスには長い間保持し続けてきた人気ブランドがたくさんある。『パックマン』もそのひとつで、もはやひとつの現象と言ってもいいくらいです。私自身はおもちゃや映像、ゲームなどのビジネスを手がけていますが、それを一手に体現しているバンダイナムコゲームスにはとても近しいものを感じています。『パックマン TVアニメ』ではストーリーに力を入れるつもりでいます。知られざる『パックマン』像を明らかにしていきたいですね」とコメントした。のちの質疑応答での鵜之澤氏のコメントによると、『パックマン TVアニメ』はまだテレビ局との交渉の前段階で、放送は2012年。構想では全26話を予定しているとのこと。制作はCG映画『ファイナルファンタジー』などを手がけたスタッフの集まるスプライトアニメーションスタジオが担当しているとのことだ。そして、「もちろん、アニメ版のゲームも発売します!」(鵜之澤)とのことだ。

 バンダイナムコゲームスの重役陣が多数出席し、いかに『パックマン』が同社にとって大切なブランドであるかを再認識させた“スモールカンファレンス”。それは、質疑応答での石川社長の「『パックマン』はバンダイナムコゲームスの中では、『機動戦士ガンダム』にも匹敵する重要なコンテンツです」というコメントを紹介するまでもなく明らか。「バンダイナムコゲームスはすべてにわたって力を抜くことはありません。『パックマン』もしっかりとチャレンジしていきます」(石川)とのことだが、30周年を迎えて盛り上がる『パックマン』の今後の展開がますます楽しみだ。

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▲当日は『パックマン』を支える方々が集結。左から岩谷徹氏、石川祝男氏、アヴィ・アラッド氏。“パックマンファーザー”として慕われる中村雅哉氏、そして鵜之澤伸氏。もちろん、中央に構えるはおなじみパックマン!


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▲イベントのあとは関連製品が展示された。なかでも注目を集めたのはアーケード用『PAC-MAN BATTLE ROYALE(パックマン バトルロワイヤル)』。その名のとおり、プレイヤーどうしが戦いあうといういままでとは違った『パックマン』に。正直、燃える! 現時点では2010年秋に北米でのみリリース予定だが、日本でも遊んでみたい。

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▲当日は、『パックマン TVアニメ』の3分あまりのパイロット版が展示。飛び出るパックマンを堪能できた(左)。国内での発売が決まったWii用ソフト『パックマン パーティ』も試遊可能だった。

 

※[関連記事]『パックマン』が3Dアニメに――30周年を祝う“パックマン カンファレンス”
※[関連記事]シリーズ生誕30周年を記念してのWii用ソフト『パックマン パーティ』が国内正式発表

 

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