HOME> ゲーム> 自由度の高い幅広い遊びかたがうれしい『ライオットアクト 2』インプレッション
●前作から10年後を舞台に、三つ巴の構造が展開
Xbox
360用ソフト『ライオットアクト 2』は、テロリストや謎のクリーチャーが昼夜を問わず暴れ、秩序を失ってしまった大都市“パシフィック
シティ”を舞台に、クローン技術で開発・改造されたスーパーエージェントとなり、平和を取り戻すために闘うのが目的のアクションゲーム。発売日の2010年7月8日を直前に控え、前作にも増してさらに自由度が増した本作のプレイインプレッションを、アクションゲームが大好きなライター、スオミ松崎がひと足早くお届けする。
舞台となるパシフィック
シティを自由に移動・探索可能なオープンワールドタイプのゲームとして製作されているため、自由度の高いアクションが楽しめるのが『ライオットアクト
2』の魅力だ。かつて平和だったこの巨大都市は、謎の人型の化け物フリークの出現により、夜間は阿鼻叫喚の地獄絵図と化してしまった。巨大都市の秩序をコントロールしていた傭兵組織のエージェンシーに所属していたエージェントは組織のゴタゴタに嫌気がさしたためか離反してしまった模様。力を失い、治安を維持できなくなったエージェンシーはフリークに対して有効な手段を見出せずにいた。そんな状況に痺れを切らした市民がつぎつぎと武装決起し、テロリスト集団のセルを結成。フリークだけでなくエージェンシーにも攻撃を仕掛けてくるように。プレイヤーは一度にふたつの勢力を相手に街の秩序を取り戻すべく戦わなければならないのだ。エージェント、フリーク、セルという三つ巴の構造が『ライオットアクト
2』の特徴になる。
とまぁ、自分なりの解釈を混ぜているが、これが大筋の物語の概要となっている。前作と同じパシフィック
シティが舞台だが、10年という年月が経過したことにより、この大都市も若干だが変化をしている。この前作との差は筆者が本作の特設ブログで紹介しているのでそちらを参照してほしい(→こちら)。
●アクション部分の核となるスキルシステムがグッド
エージェントを操作するときに核となるのが“移動”、“射撃”、“格闘”、“爆破”、“運転”の5つのスキル。これらのスキルに対応した特定の行動をすることで経験値が増え、レベルアップしていく。スキルを成長させると移動速度やジャンプ力の向上、格闘攻撃の威力アップや体型が変化していく。中でも一番重要になってくるのが移動スキルだろう。なぜかというと、スキルを成長させてしまえばクルマなどに乗らずとも高速で移動できるだけでなく、建物などもジャンプで飛び越えられるのでふつうに路上を走るよりも素早く移動できるからだ。高速で走りながらビルの屋上をジャンプで移動するさまは子供のころに憧れた忍者像そのものと言えるだろう。
その移動スキルを成長させるには“アジリティオーブ”を取得しなければならない。このアジリティオーブは看板の上や建物の屋上など、パシフィック
シティのさまざまな場所に配置されている。このオーブを集めるのが楽しくて、気付くとストーリーそっちのけで集めてしまうほどだ。ただ、やっかいなのが移動するアジリティオーブだ。エージェントが近づくと逃げるように移動し、クネクネと予測不能な動きをする。この移動するアジリティオーブは取るのが面倒で、実際のところイライラさせてくれる。高いビルの屋上なんかで見つけたときは足場に注意しながら追い回さないといけない。オーブに注意しすぎて屋上から地上へ落下し、泣きながらビルをよじ上るなんてことは日常茶飯事。本当に憎い! 憎いんだけど追いかけたくなる。なんかそんな感じで小学生の恋心のような気持ちになります(笑)。
で、肝心の戦闘部分ですが、銃撃戦に関して言うならば非常にシンプルな作りだ。移動中に敵と対峙したら、左トリガーでターゲットをロックして、右トリガーで射撃するだけ。右スティックを使えば攻撃部位を選べるので簡単にヘッドショットが出せる親切設計となっている。ただ、一度に出現する敵の数が多いので移動しながらの攻撃など立ち回りにひと工夫を加えなければ生き残れない。少しでも戦闘を有利に進めるためには“射撃”、“格闘”、“爆破”といった戦闘用のスキルを成長させなければならない。筆者自身は“爆破”スキルを上げ、グレネード砲などのダメージ範囲を広げるのをオススメしておく。ただし、範囲と威力が上がってしまうので、無抵抗な市民やピースキーパーを巻き込んでしまうことがある。戦争状態だし、必要な犠牲ってことで許してもらおう。でも、やりすぎると味方であるピースキーパーに袋叩きにされるけどね。
●協力プレイも健在! 自由気ままに遊んでしまおう
本作のさらなる特徴がオンラインプレイで、Xbox
LIVEを介せば『ライオットアクト 2』を持っているto友だちと協力して物語を進められる。たとえば、アクションゲームが苦手な人でも、力を合わせることで難度の高いミッションを攻略する……といったことが可能だ。なんて書いてみたものの、気心の知りすぎた仲間どうしで遊ぶと高確率で邪魔をしあうだけになってしまう。まあ、それも協力プレイの醍醐味ゆえか。ボイスチャットでゲラゲラと笑いながら楽しい時間を共有できるのも『ライオットアクト
2』の魅力と言えるだろう。
▲味方がプロパンガスを持ったままメニューを操作している。 |
▲とりあえず銃で引火させておいたのだけど……。 |
▲バレて投げつけられ大惨事に! と、こういった遊びも楽しめる。 |
また、協力プレイのほかにもオンラインの対戦モードが新規で追加されている。こちらは残念だがプレイする機会に恵まれなかった。がトレーラームービーなどを見る限り、かなりハチャメチャな内容となっている模様。発売日を迎えたらじっくりと遊んでみたいと思います。
●前作のファンも新規プレイヤーも納得の出来
と、ひととおり『ライオットアクト
2』をプレイしてみての感想はというと、目新しい要素は少ないものの、安定したおもしろさを提供してくれるので安心したという感じでしょうか。懐かしきパシフィック
シティに帰省する人にとっては「あー、こんな場所あったなぁ、変わってないねぇ」なんて思いながら敵をボコボコにしてみてはいかがだろうか? 前作からの繋がりはあまり濃くないので、1作目『ライオットアクト』をプレイしていないので購入にブレーキがかかっているという人でも気にせずともハチャメチャなアクションを楽しむことができる。
個人的には、ひとりでプレイするより友だちとダラダラとしゃべりながら遊べるオンライン協力プレイを推奨。わざと友だちの乗っているクルマをパンクさせたり、燃料タンクを引火させるなど、楽しみかたは無限に広がっている気がします。友だちに怒られそうだけど(笑)。
と、こんなプレイインプレッションを書いている僕ですが、まだまだ物語を終わらせていないんですよね。というわけでパシフィックシティに戻り、友人を怒らせるべく奮闘してきたいと思います。マルチプレイの体験リポートは、特設ブログのほうで紹介していきますので、お楽しみに! ではでは!(筆者/スオミ松崎)
『ライオットアクト 2』 |
■機種:Xbox
360 |
※『ライオットアクト
2』公式サイトはこちら
※『ライオットアクト 2』ファミ通.com特設サイトはこちら
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