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スケーターに見える景色を描く『Shaun White Skateboarding』のゲームデザイナーインタビュー
【E3 2010】

2010/6/21

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●日本発売は未定だけど、個人的な興味でいろいろ聞いたぜ!

 

 ユービーアイソフトが2010年秋に北米で発売を予定しているプレイステーション3、Xbox 360、Wii用ソフト『Shaun White Skateboarding』。ショーン・ホワイトと言えばスノーボードの金メダリストとして日本ではおなじみだが、じつはスケートボート界においても世界屈指のアスリートなのである。本作は、そんなショーンの名を冠したユービーアイソフト初のスケボーゲーム。現状日本での展開は未定だが、『トニー・ホーク』と『Skate』シリーズをこよなく愛するスケボーゲー脳の記者は、日本発売を願う意味も込めて『Shaun White Skateboarding』のゲームデザイナーを務めるJONATHAM GINGRAS氏にインタビューを行った。同氏は、リアルのスケートボード歴が25年以上というかなり年季の入ったスケーター。一方の記者も、学生時代に若干スケボーを嗜んでいたりする。その経験から、スケーターどうしが丁寧語で話すというのはナンセンスであると判断し、本インタビューはやや砕けた口調でお届けしようと思う。スケーターに対してあらぬ誤解を生みそうな気がしないでもないが、それもまたある意味ロックンロールということで気にせず始める。

 

▲ユービーアイソフトのカンファレンスには、ショーン本人も登場した。

 

――今回『Shaun White Skateboarding』というタイトルにつ……。

JONATHAM インタビューを始める前に、まずは俺にゲーム内容の紹介をさせてくれよ! 本当に魅力的なシステムが満載なんだからさ。


――それは逆に助かるよ! 正直言うといまいちゲームシステムが理解できていないんだ(笑)。

JONATHAM このゲームでは、世界は最初モノクロの状態なんだ。街全体がネガティブな雰囲気に飲まれてしまっている感じだね。そこをポジティブな世界に変えていくのがプレイヤーの役目なのさ。
 

▲JONATHAMはときおり飛び出す軽目のdisが小気味よい、信頼できる男。

――そのコンセプトはどこから生まれたわけ?

JONATHAM ショーンと最初に話したとき、彼はこう言った。「スケーターというのは、ふつうの人たちと違う角度で物ごとを見ている。それをゲーム中に必ず取り入れてくれ」ってね。それを実現するために、俺たちはこのコンセプトを思いついたわけさ。モノクロの世界をスケーターの視点でよりイイものに変えていくなんて、最高にファンタスティックだろ?


――具体的に世界が変わるとどうなってくるんだい?

JONATHAM まず街に色が生まれて、木に葉が生えて青々と茂ってくるだろう。そして、スケートをしやすい環境もどんどん整っていくのさ。


――ライディングで街を変えていくあたり、セガの『ジェット セット ラジオ』シリーズと少し似たところがあるね。

JONATHAM そのとおりさ、そして、あのタイトルは最高だよ! 俺は『ジェッ トセット ラジオ』から物凄いエネルギーをもらったんだ。どんなものでもライディングに使ってしまうスピリッツは、この作品にも共通しているところだね。それにしても、この作品を観てその名前が出てきたことをうれしく思うよ。アレは俺のフェイバリットゲームのひとつなんだから!
 

▲こちらがシェイピングを行っているシーン。空中にラインが生まれる感覚は間違いなく新しい。

――『Shaun White Skateboarding』ならではのシステムは、どんな内容なんだい?

JONATHAM “シェイピング”というシステムがこのゲームのキーだ。これは、ステージ内に複数あるシェイピングの始点でグラインドをすると、そこから一定時間内は上下左右どこへでも好きな方向へ進めるというもの。何もない空中にどんどん足場ができるというイメージだね。そして、シェイピングしたラインはそこに残る。これを利用すれば、ふつうに滑っているだけでは行けないポイントにも到達できるんだ。ちなみに、シェイピングしたラインが気に入らない場合はクリアーすることも可能だから、最高のラインができるまで何度でもやり直しが効くわけ。そのほか、エアーを決めるためのランプなども作ることができるだろう。


――ゲームの進行についても教えてくれるかい?

JONATHAM 俺たちはこの作品を手掛けるに当たって、既存のスケボーゲームのルールをなぞるようなことはしたくなかった。たとえば、ゲームを進めるとスポンサーが付いてビッグなセッションに参加できるようになる、という作品があるけど、それってストーリーがまったくないじゃないか。そんなんじゃなくて、俺たちはもっとワイルドでクレイジーなものを取り入れたかった。だからちゃんと作家を雇って、ストーリーを書き下ろしてもらったんだ。


――具体的にどんなクレイジーストーリーが展開されるんだい?

JONATHAM まだ詳しく話すことはできないんだけど、とりあえずショーンが誘拐される。なんだか悪い集団にね(笑)。世界を明るくするためには彼の力がどうしても必要だから、プレイヤーはそれを助けに行くのさ。だから、ゲーム中では基本的にプレイヤーは自分の分身を操作するんだけど、ときどきショーンを操作することもあるよ。
 


――ショーン以外のプロスケーターは登場するの?

JONATHAM ショーン以外のプロスケーターが出る予定はいまのところない。俺たちはスケボーゲームでありながら、アドベンチャーゲーム的要素も強い作品を作りたかった。だから、すべてをいままでにないものしなければいけなかったんだ。有名なプロスケーターが出てきて勝負するっていうのは、ほとんどのスケボーゲームがやっていることだろ? シミュレーションじゃなくてアドベンチャーなんだ、俺たちがやりたいのは。


――『トニー・ホーク』、『Skate』シリーズというスケボーゲーム界のビッグツーとは、“アドベンチャー”という部分で大きく異なるわけ?

JONATHAM その点もそうだけで、違いはそれだけじゃないよ。この作品にはさっきも言った通りしっかりとしたストーリーがある。たとえば『トニー・ホーク』や『Skate』シリーズだとプレイヤーは最初からちゃんとしたスケーターだけど、『Shaun White Skateboarding』ではスケーターになるところから描いているんだ。それと、シェイピングシステムがあるおかげでプレイヤーはいつでも自分の好きなコースを作ることができる。クリエイトパークのモードなんて必要ないわけさ!

 

――オンラインマルチプレイは搭載される?

JONATHAM もちろん! 最大8人まで参加して、対戦、協力プレイが楽しめるようにする予定だ。モードは4つか5つで、詳細は何も見せられないし話せないけど、ちゃんと搭載されているから安心してくれ。オンライン要素ではそのほかに、プレイヤーの分身となるアバターキャラのアクセサリーなどを販売する予定だ。スケボーのデザインはもちろん、トリックも用意されるだろう。ちなみに俺たちが手掛けるのはプレイステーション3、Xbox 360版だから、Wii版の内容についてはよくわからないんだ(笑)。

 

――スケボーゲームは収録される音楽もセンスが問われるけど、『Shaun White Skateboarding』ではどんなリストが楽しめるんだい?

JONATHAM ショーンはロックンロール寄りの男だから、ロック系の曲が多いね。それ以外にフォークロックも収録される予定だ。スケボーでフォークロックは新しいだろ(笑)?

 

――最後に聞きたいんだけど、『Shaun White Skateboarding』を『トニー・ホーク』、『Skate』シリーズに並ぶスケボーゲームのビッグブランドにする自信はある?

JONATHAM それに関してはスゲー自信がある! スケボーゲームファンにとって、この作品は初めての経験になるだろう。さっき言ったようなシステム、ストーリー的な違いはもちろんだけど、俺たちは何よりもこの作品の楽しさに自信を持っている。俺は25年間リアルのスケボーをやってきたが、こんなにワクワクする作品は初めてだよ。自分が作っているからじゃなくて、本当に遊んでいて楽しいんだ!

 

――日本での発売、期待してるよ!

JONATHAM もちろん、ぜひ出せたらいいと思うよ!
 

 

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