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ジャンルの垣根を飛び越えた至高の名作が大復活! 『Deus Ex』最新デモプレイリポート&インタビュー
【E3 2010】

2010/6/18

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●インタビューも敢行!

 

 2010年6月15日から17日まで、ロサンゼルス・コンベンションセンターにて世界最大のゲーム見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)が開催中。日本でも先日プレイステーション3とXbox 360での発売が決定した『Deus Ex(デウスエクス)』を早速チェックしてきた!

 海外で『Deus Ex: Human Revolutuion』と呼ばれている本作は、名ゲームクリエーターのウォーレン・スペクター氏が手掛けたPC用タイトル『Deus Ex』に始まるアクションシューティングシリーズ最新作。この2000年版『Deus Ex』は、現在でもベストゲームに挙げる人が多い名作だ。FPS(一人称視点シューティング)は、その誕生から“銃を撃って敵を倒す”という根幹が「暴力的である」と取られてきたが、なんと2000年版『Deus Ex』では、プレイ次第でたった2人しか人を殺さないでクリアーできるという独創的なゲームデザインになっているのだ! これはゲーマー版のギネスブックに記録として掲載されているほど。では、久々のシリーズ最新作となる本作ではどうだろうか?

 

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 ゲームプレイの基礎となっているのは、コンバット(戦闘)、ステルス、ソーシャル、ハッキングという4つのポイント。ある目的をクリアーするための方法はいくつもある。たとえばデモプレイでは秘密クラブ“HIVE”に潜入するシーンがあったのだが、お金を十分持っていればバウンサー(警備役)にワイロを渡して入ればいいし(ソーシャル)、腕に自信があれば正面から倒して乗り込むのもオーケー(戦闘)、金もないしドンパチは避けたければ地下からの侵入も可能(ステルス)といった具合だ。

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  プレイヤーは、ある日謎の襲撃を受けたバイオテクノロジー会社の社員アダム・ジェンセンとして、事実を探るべく奔走することになる。舞台は2027年、機械による身体強化技術が進歩した時代で、プレイヤーは自分の身体機能をアップグレードできる。これによって、必殺のキルアクションをくり出せるようになったり、重い荷物を動かして新たな道を作り出したりと、新たなクリアー方法を編み出すことができるというわけだ。プレイヤーをはじめとするキャラクターたちの高機能な義手や多脚戦車といったガジェットの数々は、まさにサイバーパンクの世界。ムービーでも、腕が変形してガトリングガンが生えてきたり、重要人物がハッキングによって自殺させられたりと、サイバーパンク好きなら思わずニヤリとしてしまうシチュエーションが美麗に描かれている。

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 プレイデモではまず、ゲームスタートから6時間後ぐらいとされる、上海での潜入ミッションを見せてもらった。ヘリポッドで横沙島(ヘンクシャー島)に降り立ったのだが、ハイテクとローテクが同居した上海は、まるで映画『ブレードランナー』か『攻殻機動隊』。市街には多くのNPCが歩いており、彼らから情報収集を行ったり、サイドクエストを受けたりすることもできる。NPCとの会話は選択肢を選んで進めていくので、ここも腕の見せどころ。選択肢のチョイスや、情報の収集具合によってクリアーまでの道のりも変わってくるからだ。また、壁などに張りつくカバーリングアクションを使って先を覗き込んだり、倒れた敵の体を引っ張って隠すといったステルス要素もここで見ることができた。敵に気づかれずに背後から接近すれば、一撃必殺のテイクダウン攻撃をカマすことができる。

 

 もうひとつ見せてもらったのは、戦闘が多めの倉庫への潜入パート。光学迷彩や、敵を串刺しにするほどの強力なボウガン、一瞬でふたりの警備員を殺害するテイクダウン攻撃など、多彩な能力をフル活用して進んでいく。しまいには、倉庫の天井を突き破って敵の中心に飛び降り、小型グレネードを周囲に射出して全員倒す! ここからは一気に激しい戦闘に突入し、透視機能などを活用してマシンガンで敵を倒していくと、今度は多脚戦車が飛び込んでくる。最後はロケットランチャーでロックオンし、物陰に隠れた状態で発射し、華麗に爆破して任務完了。装置にキーを打ち込むとカットシーンへ。爆破装置が作動し、ガラス窓を突き破って命からがら脱出すると、そこにはパワーアーマーを着込んだ屈強な敵が待ち構えており、腕を変形させたガトリングガンで狙われる……というところでプレイデモが終了。どんな展開が待ち受けているのか、いまから待ち遠しい!

 

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 開発を担当している、スクウェア・エニックス(旧アイドス)のプロデューサーDavid Anfossi氏と、ディレクターのJean-Francois Dugas氏に合同インタビューを行う機会も得たので、その内容をお届けする。

 

――HUD(画面上のステータス表示など)が今回ありませんでしたが、これは今回デモプレイだからですか、あるいはこのゲームにはHUDがないのでしょうか?

Dugas氏 デモだからですね。最終的にリリースするゲームでは表示されます。

 

――すごく高くジャンプしていましたが、それは能力をアップグレードで強化したからですか、それともジェンセンの元々の能力ですか?

Dugas氏 今回はデモ用にアップグレードによっていろいろな方法が可能になるのをお見せしたくて、能力をアップグレードしています。ジャンプ能力以外にも、ガラスから飛び降りたシーンでは、アップグレードしていないと死んでしまいます。

 

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――関係ないNPCなどを攻撃することはできますか?

Dugas氏 可能ですが、警察がすごく怒って攻撃してきます。警察はすごく強いので、きっと死んでしまうと思いますよ(笑)。重要なのは、誰でも攻撃可能にしているのはそうしてほしいからではなく、プレイヤーが選べるようにしたいからです。

 

――解決方法がいくつかあると聞きましたが、それはコンバットやソーシャルというように分かれているのでしょうか。

Dugas氏 ひとつひとつ分かれているわけではなく、マップやミッションによって異なります。たとえば、敵のテリトリーにいるときは仲間がいないのでソーシャルなオプションはありません。

 

――ウォーレン・スペクターが作った『Deus Ex』は伝説的なゲームです。今回新たに続編を作るにあたってプレッシャーはありましたか?

Dugas氏、Anfossi氏 (斜め上を見上げながら)ノー(笑)

Anfossi氏 よく言われることだけど、プレッシャーはすごい感じました。でも開発から3年経ちましたが、チームの人材が豊富だったおかげで、チャレンジは成功していると思います。ゲームプレイを見せるまで時間がかかってしまいましたが、「これは本当に『Deus Ex』のゲームだ」というクオリティーをお見せしたかったからなんです。

 

――海外のサブタイトルでは『Human Revolution』と入っていますが、この辺りを詳しく教えてください。

Dugas氏 いくつかのレベルで意味があります。まずは、トランスヒューマニズム。自分をアップグレードして人間以上になるテクノロジーのことです。ルネッサンス期に人類は人体を認識して医療などが発達しましたが、テクノロジーによりそれをさらにもう一歩進める状況になっていきます。次の段階は、その進化をよしとする人々と、神を超えることをよしとしない人々の衝突です。

 

――『Deus Ex』で表現したかったこと、プレイヤーに伝えたいことを教えてください。

Dugas氏 まずはゲームなので、やはり楽しいゲームを作りたいです。そして、奥深いゲームを作りたいです。プレイヤーには、人間は善悪でわけられず、グレーな部分もあるということを見せたいですね。いろんなキャラクターが個人個人の考えを持っていますが、なぜそのキャラクターはそう考えて生きているのかを、体験して理解してほしいです。テクノロジーに関しても、危険な部分、すばらしい部分を両方見せているので、皆さんに判断してもらいたいです。

 

――VisualWorks(スクウェア・エニックスの映像制作部門)と作業することになっていかがでしたか?

Anfossi氏 やりかたと考えが違うので、簡単ではなかったです。コラボレーションでいろんなことを学びました。お互いのことを学び、ムービーを見ていただければこのコラボレーションが成功したことを見ていただけると思います。今後のコラボレーションはスムーズになると思います。

 

――今作に新たに追加された部分はなんでしょう?

Dugas氏 開発を始めたときに、ふたつある『Deus Ex』の過去作品をプレイしました。遊んで、研究して、オリジナルの大切な部分を保とうと決めました。新しい部分はアップグレードの強化部分と、敵を倒す方法などがあります。それと会話を重視しています。“ソーシャルボスファイト”と呼んでいるのですが、キャラクターがなにを求めているのか、どう話せばクリアーできるのかを考えないといけないよ。そういったいろいろな部分が一緒になっているので、すごくユニークでエレガントなゲームになっていると思います。本作で『Deus Ex』というフランチャイズを再開して、いまの『Deus Ex』を知らない新しい世代にも紹介したいと思います。


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▲左がAnfossi氏で、右がDugas氏。

 

※『Deus Ex』のティザーサイトはこちら

 

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