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『ソニック フリーライダーズ』と『ソニック カラーズ』に見る、世界的人気シリーズの可能性はさらに広がる
【E3 2010】

2010/6/18

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●Kinectならではの楽しさを! Xbox 360用ソフト『ソニック フリーライダーズ』

 『VANQUISH(ヴァンキッシュ)』や『龍が如く4 伝説を継ぐもの』(英語タイトルは『Yakuza 4』)など豊富なタイトルラインアップでE3会場を賑わせていたセガブースだが、やはり圧倒的な存在感を放っていたのは、セガの看板キャラクター、ソニック。会場では、Wii、ニンテンドーDS用『ソニックカラーズ』、Xbox 360用『ソニック フリーライダーズ』、Wiiウェア、PlayStation Store、Xbox LIVEアーケード用『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI』、PlayStation Store、Xbox LIVEアーケード用『ソニックアドベンチャー』という4 タイトルもの『ソニック』関連のタイトルが出展され、北米におけるソニック人気の高さとも相まって大人気を集めていた。

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 中でもひときわ注目度が高かったのが、マイクロソフトの新デバイスKinect専用タイトルとして発表された『ソニック フリーライダーズ』。こちらは残念ながらプレイアブルの出展とはならなかったものの、デモプレイが披露されていた透明なクローズドブースの前には、ゲームプレイに注目する来場者の姿が絶えなかった。『ソニック フリーライダーズ』は、『ソニック ライダーズ』の流れを汲むタイトルで、“エクストリームギア”と呼ばれる浮遊ボートを使用して競争するレースゲーム。右足を蹴ることでダッシュをするなど、まさにKinectならではのアクションが楽しめる。会場では、同作のプロデュースを務めるセガ 第二CS研究開発部 企画セクション リードプランナー 森本兼次郎氏にお話を伺うことができた。

 

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――開発の経緯を教えてください。

森本 昨年のE3でKinectを見たときに(当時はProject Natalと言っていたのですが)、革新的なデバイスということで、とても魅力に感じたんですね。セガとしては、『ソニック』シリーズをやっていかなければならないだろうなということで、新しい遊びをいろいろと考えたのですが、“直感的に操作できる”という点がキーワードになると思ったんですね。で、『ソニック』シリーズにはちょうど『ソニック ライダーズ』というゲームがあって、これならばユーザーの方にもわかりやすいし、『ソニック』の持つスピード感や臨場感が高いのではないか……ということで開発を進めることにしました。『ソニック フリーライダーズ』は日本のソニックチームで開発しています。

――Kinect専用タイトルということで、初めての取り組みも多かったと思いますが……。
森本 そうですね。最初の段階でいかにこのデバイスをユーザーのみなさんに直感的に使わせるかということで、いろいろと検証はしたのですが、「こういう形でいくのがいいだろう」といろいろと試行錯誤をしましたこれは、想像すれば誰もがわかるとおり、KinectではAボタンを押して何かをするというわけではないので、すべてをジェスチャーで行わないといけない。ジェスチャーもプレイヤーにわからないものを作っても仕方ない。とはいえ、人それぞれの表現方法があるわけで……。そこは“直感”ということをコンセプトにわかりやすい操作方法を心がけています。“エクストリームギア”のダッシュとか、左右の横乗りとかすべてが直感的に遊べることを意識しています。

――Kinectの感度の精度はどのように感じましたか?
森本
 ものすごくいいですね。高い技術力を感じます。あまり詳しいことは言えないのですが、人間の動きをものすごくよく感知してくれます。ただ、プレイスタイルは人それぞれになって、必ずしもこちらの想定している動きをしてくれるとは限らない。あと、たとえば“ボールを投げる”という動作でも、人間は投げたあとに余計な動きをしたりする。未来予測ということをシステム的にはわりと行っています。「このアクションをユーザーさんは取りたいだろう」ということを想定して、認識度を上げていますね。

――ああ、人間の心理などを考慮してソフトを作らないといけないということですね?
森本 そうです。すべてのゲームにはそういう傾向がありますが、Kinectはとくにその傾向が強いですね。ユーザーがどういう動きを求めているのかを早めに伝える必要があります。

――『ソニック フリーライダーズ』はKinect“専用”のタイトルなんですよね? あえてコントローラ対応にはしない?
森本
 そうです。もちろん、コントローラで遊ばせようと思えば遊ばせることはできるんです。ただ、このゲームはKinect用にチューニングしているゲームなので、Kinectで遊んでほしいですね。絶対にコントローラでは味わえない楽しさがKinectにはあるので。それは、“体感”と呼ばれるものですね。実際のところ、Kinectの本当の楽しさは、ひとりで遊ぶことではなくて、マルチプレイにあると思うんですね。こうやってふたりで対戦していると、本当に対戦している気持ちになる。これはいままでのデバイスにはなかったものです。

――いまマルチプレイとおっしゃいましたが、オンラインのマルチプレイへの対応はある?
森本
 詳細に関しては、いまは言えないです(笑)。マルチプレイに関しては私たちも意識していまして、E3のデモでお見せしている画面を二分割しての対戦のほかにも、Kinectならではの遊びというものを考えています。そのへんは、今後少しずつお見せしていきたいですね。

――ゲームのボリュームはどれくらいに?
森本
 あまり詳しい数字はこの場ではお出しできないのですが、これは『ソニックライダーズ』の新しいシリーズなので、前作と同じようなボリュームは考えています。今回はシングルプレイではもちろんですが、マルチプレイでこそ長く遊んでいただきたいと思っていて、そのへんの新しいフィーチャーは盛り込んでいます。

――マルチプレイが楽しみですね。
森本
 詳しい話はいずれ(笑)。ちょっとだけヒントをお出しすると、たとえばお互いにふたりがこの場をシェアしているのに、お互いが離れているだけではもったいないですよね? ここから先はあまり詳しいことは言えないのですが、遊びかたを工夫させることで、もっとたくさんの人たちに遊んでいただけるのではないかと思っています。

――お話を伺うに、クリエイターのみなさんにとっては、Kinectは相当魅力的なデバイスのようですね。
森本
 もちろんです! 昨年のE3では大いに衝撃を受けました。

――現状ライトユーザー向けのタイトルが多いように思うのですが、コアユーザーに訴求するタイトルは作り得るものなのですか?
森本
 もちろんです。コアユーザーの方は、遊びかたがかわっていくとその形に慣れていく。そのうえで新しいものを求めていく方々だと思っています。デバイスが変わると遊びかたも変わると思うんですよ。そこに求めるゲーム性の基本はひとつ。Kinectだからできないということはなくて、すべては我々の作りかたひとつだと思います。

――Kinectはクリエイターの発想をどんどん広げてくれる?
森本
 そうですね。我々の業界的にはある種革命に近いものですし、これからのゲームのライフスタイルはKinectによってどんどん変わっていくと思いますね。実際のところ、我々もKinect向けのタイトルを作るのはとても楽しいです。ものすごくやれることの幅が広くて、「いままでにこんなゲームはなかった」といったものが作れる。そういった意味では、Kinect向けゲームのアイデアがものすごい出てきますよ。いまは『ソニック フリーライダーズ』の開発が忙しいので、なかなか着手にまでは至りませんが(笑)。『ソニック フリーライダーズ』は誰も楽しめるタイトルを目指していますので、ぜひみなさんもKinectといっしょに楽しんでみてください。

 『ソニック フリーライダーズ』はKinectとの同時発売を目指して開発が進められているとのことだ。


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●シリーズに新しいアクションを追加した『ソニック カラーズ』


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 “ソニックの育ての親”とも言われるセガの飯塚隆氏がプレゼンをしてくれたのは、みずからがプロデュースを手掛けるWii用ソフト『ソニック カラーズ』2010年冬に発売を予定している同作は、ドクター・エッグマンが宇宙から集めてきた小惑星で強制的に作った巨大なテーマパークを舞台にした、爽快なアクションだ。その特徴はさまざまな“カラーパワー”をモチーフにしたアクションが楽しめる点。ソニックがフィールドに散らばる“ウィスプ”(ドクター・エッグマンに捕まった惑星の住人たち)を助けると、ブーストゲームが貯まり、“レーザー”や“ドリル”といったアクションを使えるようになる。“カラーパワー”は右手に持ったWiiリモコンを振ることで発動する。たとえば、“シオンウィスプ”を集めてブーストパワーを貯めると“レーザー”が使え、敵を一網打尽にできる。“イエローウィスプ”を集めると“ドリル”を駆使できるといった具合だ。“ドリル”では、ソニックは地中に潜れるようになる。「今度のソニックは、地上だけでなく地中も駆けまわります」(飯塚)とのこと。

 とはいえそこは『ソニック』シリーズのこと、基本はハイスピードアクションが展開され、“レーザー“や“ドリル”がアンロックされると、さらにそのステージを深く掘り下げて探索して遊べるようになるという。“カラーパワー”は強制的に使用されるものではなく、ユーザーが「ここで使ってみたらどうなるだろう?」という新しい発見を促す内容になっている。“カラーパワー”を使ったギミックはフィールドの随所に用意されており、ゲームに深みをもたらすことになる。本作ではWi‐Fiランキングや一度のプレイでは入手できない“スペシャルリング”の存在といったやり込み要素も充実しており、何度でも遊べるようになっている。

 また、本作では『ソニック』シリーズ初となる、アメリカ人によるシナリオライターを起用されているとのこと。これにより、アメリカ人にもユニークに感じられるストーリー展開になっている。舞台設定もとびきりユニークで、たとえば今回のプレゼンで見ることができたステージ2の“スウィートマウンテン”は、お菓子の惑星をモチーフにしており、そこをDr.エッグマンがお菓子の工場に変えてしまったという設定だ。

 なお、今回のプレゼンはWii版の紹介に留まったが、『ソニック カラーズ』はニンテンドーDS版の開発も同時に進められている。こちらは『ソニックラッシュ』のエンジンを使っており、ニンテンドーDSならではの2画面でのアクションが楽しめる。WiiやニンテンドーDSのみの“カラーパワー”も用意されているとのことだ。

 最後の質疑応答では、「2Dの『ソニック』と3Dの『ソニック』はどちらが主流なのか?」との海外記者からの質問も飛び出した。実際のところセガでは、2D版『ソニック』シリーズ最新作の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードI』2010年に配信予定だ。同作のプロデューサーも務める飯塚氏は「『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4』は従来の2D の流れを汲んだクラシックスタイルの延長としてあります。『ソニック カラーズ』は3Dの最新作になります。お互いは共存関係にあります。クラシックスタイルのよさを3Dに盛り込もうとすると2D のよさがなくなってしまう。3Dが純粋にスピード感溢れるダイナミックな演出が楽しめるのに対して、2D のサイドスクロールだと、わかりやすいアクションが提供できる。共存できない部分をふたつの違うシリーズとして展開したいと思っています」(飯塚)とのことだ。

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 最後に飯塚氏にファミ通.comの読者に向けてのメッセージをお願いしたところ「今回子どもたちから大人たちまで楽しめる内容になっています。いままで走るだけだったソニックが、こんなこともできるんだ!という新しいアクションがありますので、楽しみに待っていてください」とのコメントをいただいた。実際ブースで出展されている『ソニック カラーズ』をプレイしてみると、“ドリル”による地中に潜るアクションが従来までのシリーズにないゲーム性を加味しており、とても楽しい。となると、どれだけ“カラーパワー”が用意されるのが気になるところだが、「『ソニック カラーズ』のロゴは“カラーパワー”をモチーフにしていますので、それくらいの数はありますよ」(飯塚)なのだとか。

 1991年の登場以降、ゲームファンからの大きな支持を集める『ソニック』シリーズ。『ソニック フリーライダーズ』や『ソニック カラーズ』などを中心に、さらなる広がりを見せるシリーズの今後に注目したい。
 

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