HOME> ゲーム> Xbox 360版『MHF』クローズドベータテストプレイ・インプレッション!
●序盤も序盤のことしか書けないけど……
Text by 大塚角満
カプコンのXbox 360用ソフト『モンスターハンター フロンティア オンライン』のクローズドベータテストが、2010年5月13日〜27日の期間に実施された。さっそくワタクシめも、サーバーがオープンした直後にXbox 360を起動し、じつにひさびさとなるメゼポルタ広場を訪問(かつてPC版の『MHF』はハンターランク100くらいまで遊んでいたのだ)。ハンターランク1の新米ハンターとなって序盤のクエストにチャレンジした。ここでは簡単に、Xbox 360版『モンスターハンター フロンティア オンライン』を遊んでみた感想を書いてみたい。
しかし先に宣言してしまうが、クローズドベータテストはあくまでもクローズドベータテストなのでそれほど突っ込んだことはできないし、書くこともできない(実際、記事にできる範囲は“ハンターランク3まで”、“クエストの種類は「はじめてのクエスト」のみ”、“対象モンスターはドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス、ドスファンゴ”という取り決めがある)。なので本当に、序盤をプレイしたときの雑感のみになってしまうと思うが、その点はご容赦いただければと思う。
「クローズドベータテスト用だからテキトーでいいや^^」と言って始めたキャラクター作成に1時間以上もの時間を費やし、試行錯誤しまくったが、最終的にほぼデフォルトと変わらない見た目の男性ハンターで決定ボタンを押してログイン。ワールドの選択画面を見ると、早くも数万人規模のユーザーがメゼポルタに降り立っているのがわかった。それもそのはずで、クローズドベータテスト開始からわずか7時間後の午後11時の段階でプレイ人数(同時接続者数)は21595人。累計参加者数は51455人を数えていたというのだから、メゼポルタ広場の混雑っぷりにもナットクというものである。
そんな、多くのハンターで賑わうメゼポルタ広場のひとつに入ってみた。するとすぐに、『MHF』初心者にこの世界での立ち回りかた(?)を伝授してくれるチュートリアルモードが始まる。パパっとこれらをこなして、我が分身は“狩人キャンプ”へ。ハンターランク10までの新米が入ることができるチュートリアルモードの続きのような施設で、武器の使いかたを学べるクエストや、前述の“はじめてのクエスト”も受注できる(メゼポルタでも受けられるけど)。さっそくいくつかのクエストをこなしながら、Xbox 360版『MHF』の“感触”を確かめてみた。
“はじめてのクエスト”はいくつかのカテゴリーに分けられていて、近接武器の練習クエスト、遠距離武器の練習クエスト、小型モンスターの討伐、納品クエスト、そして大型モンスターに挑むクエストも用意されている。俺は、いまでこそインナー姿にハンターナイフというお話にならない格好をしているが、中身は『モンハン』シリーズを数千時間やり込んだベテラン中のベテラン。なのでこのナメた装備のまま、いきなりドスランポス討伐クエストを受注してフィールドに飛び出した。
最初に確かめなければならないのは、Xbox 360の純正コントローラーによる操作方法である。独特な『モンハン』の操作を、このコントローラーで快適にこなせるのだろうか?
結論から書いてしまうと、意外なほど違和感なく、スムーズに立ち回ることができました。以前、こちらの記事で「Xbox 360の純正コントローラーでは“モンハン持ち”(左手の人差し指でカメラ操作を行う持ちかた)ができない」と書いたが、今回改めて挑戦してみた結果、やはりモンハン持ちをすることはできなかった(左側にあるアナログスティックと方向キーが、PSPやWiiのクラコンPROと上下の位置が逆になっているため)。ではどこでカメラ操作を行うのか? Xbox 360の純正コントローラーでは、左の方向キーもしくは右のアナログスティックでカメラを動かす。前述のモンハン持ちに慣れてしまっている俺のような人間だと、移動用のアナログスティックの下についている方向キーで視点操作をするのは至難の業。しかし、そんな融通が利かない人間をやさしくフォローしてくれるのが右アナログスティックによるカメラ操作で、これならば移動速度を落とすことなく、快適に視点の変更をすることができる。序盤の簡単なクエストならまだしも、屈強なモンスターと渡り合わなければいけない段階でカメラ操作に難があるのはきびしい……と思っていたが、この心配はあっさりと払拭されたというわけだ。よかったよかった。ちなみにそのほかの操作は、他のコンシューマー機向け『モンスターハンター』と大差はない(Xbox 360特有の、Aボタン、Bボタンが日本発のゲーム機とは逆についていることで戸惑うことは多少ある)。要するに、大きな違和感はなく遊べるということだ。
Xbox 360版『MHF』の密林は、じつに美しかった。ひとつひとつの色が鮮やかで、背景だけではなくモンスターの姿も、非常にクッキリしていて目にも楽しい。さすが「コンシューマー機では初のハイデフ対応の『モンスターハンター』」と謳うだけのことはある。ドスランポスの身体を覆っている青い鱗と赤いトサカもキラキラと輝いて見えて、不覚にも少々見惚れてしまったよ。そのあいだにさんざんランポスどもに噛み付きやらドロップキックやらを食らって息も絶え絶えの重傷を負わされたけどな。「おおお、おまえらなんか敵じゃないのに……」と言いたくなるのをグっとこらえてどうにかドスランポスを狩猟し、狩人キャンプに帰還。そして脇目も振らずにショップに入り、新米ハンター用に売られている“ルーキーシリーズ”の防具を一式購入した。各部位とも防御力が5程度あるので、しばらくはこれで安全な狩猟ができるはずである。
しばらくすると俺がいる街に、見慣れた名前のハンターがやってきた。俺のエッセイではすっかりおなじみ、狩魂Tのたけちよ君(通称・たけちー)である。彼は『MHF』をやりたいがためにXbox 360を購入し、クローズドベータテストが実施されるこの日を半年ほども前から待っていた健気な男で、俺の姿を見るや号泣せんばかりに喜びを爆発させた。「かかか、角満さん!! いっしょに遊びましょうよ!!」と。
俺とたけちーはしばらくのあいだ、メゼポルタ広場でチャットを楽しんだ。ボイスチャットではなく、キーボードによるチャットである。若干、文字入力が重いように感じたが(ウチの会社の回線のせいかもしれん)、気にせずふたりでクエストに。規制でギリギリ(?)許されているドスファンゴの討伐に出かけた。Xbox 360版『MHF』で、初の協力プレイである。でもまあ、相手はドスファンゴ。ふたりがかりで挑めば初期装備でもなんら問題はなく、わずか数分で討伐を完了してしまった。協力プレイ中で気になったのは、チャットウインドが大きめで少々画面が見にくくなることくらいかな? でも気になった点はそれくらいで、基本的には非常に快適に遊ぶことができた。
規制があるのでこれ以上書けないのが歯がゆいのだが、PC版で固定のファン層を獲得し、長い時間をかけて地道に積み上げてきた蓄積が功を奏して、武具も防具も、そしてクエストもシステムもじつに豪華絢爛な満漢全席のような『モンスターハンター』になっているのは間違いない。いやあ、オープンベータの開催が楽しみだ。
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