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この春大きな発表が相次いだXbox 360の戦略とは? マイクロソフトのキーパーソン坂口城治氏を直撃

2010/5/6

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●「Project Natalを筆頭に、E3は充実の内容を期待してほしい!」

 Xbox 360用ソフト『ギアーズ オブ ウォー 3』や新バージョンの同梱パックの発表など、ここへきて積極的に施策を仕掛けているマイクロソフト陣営。6月に開催される世界最大規模のゲーム見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)を間近に控えての立て続けの発表にはどのような戦略が込められているのか? マイクロソフトのホーム&エンターテイメント事業本部 Xbox 360マーケティング本部長、坂口城治氏に聞いた。

――まずは、現時点における2010年のXbox 360の感触を教えてください。
 

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坂口 2010年の出だしとなる2010 International CESのグローバル発表において、「2010年はProject Natalの年」だとアピールできたのは大きかったと思います。ふつうマイクロソフトの場合、年の始めにホリデーシーズンのことを言明するのは極めて稀なのですが、「Natalを2010年のホリデーシーズンに出す」ということを大々的に発表することで、うまく流れを作ることができたと思います。そのあとも、『Game Room』やXbox 360の記憶媒体としてUSBメモリーのサポートなども発表して、新しいことに着実に取り組んでいるという手応えがあります。ゲームのほうも『北斗無双』を始めとする良作を着々と出していただいていますし、ファンの方に喜んでいただけているのではないかと。

――4月に入って、新バージョンのXbox 360 エリート バリューパック『ロスト プラネット 2』の同梱版を発表されましたが、どのような戦略が?

坂口 今年の4〜6月にはいくつかの主力となるタイトルが出るのですが、その中のひとつが『ロスト プラネット 2』でして、「手軽にはじめてみたい」という方のために用意させていただきました。また、新しいバリューパックに関してですが、同時期に主力タイトルラインナップのほかにも『モンスターハンター フロンティア オンライン』や『Halo(ヘイロー): Reach』のβテストもあり、Xbox 360を始めるには絶好の機会ではないかと思っています。そんなユーザーの方が「何から始めよう?」というときに、ぜひこの新しいバリューパックを購入していただいて、Xbox 360の世界に入っていただければ、との思いから発売を決定したんです。

――新しいバリューパックには、『BAYONETTA(ベヨネッタ)』と『フォルツァ モータースポーツ 3』が同梱されていますが……。

坂口 2009年に発売されて、非常に人気が高かった2本ですね。週刊ファミ通さんのレビューでもプラチナ殿堂入りしていますし、Xbox 360自慢の2本です。きわめて評価が高かったですし。オフラインでもオンラインでも楽しめるXbox 360らしいソフトをということでこの2本をセレクトしました。

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▲2010年4月28日に発売された新しいXbox 360 エリート バリューパック(左)と、2010年5月20日発売予定の、“Xbox 360 ロスト プラネット 2 プレミアム パック”(右)。


――そして、ついに『ギアーズ オブ ウォー 3』が発表されました。


坂口 びっくりしましたね(笑)。

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――E3ではなくて、あえてこの時期に発表する理由は何でしょうか?

坂口 『ギアーズ オブ ウォー』シリーズは僕らにとっても非常に思い入れのあるソフトです。とくにファーストパーティータイトルで言うと、『Halo(ヘイロー)』と『ギアーズ オブ ウォー』はいちばん大切なブランドなので、そういった意味では、皆さんにきちんと伝えられる時期を見ながら、発表のタイミングを探っていたのは事実です。ソフト発売の1年まえということもあり、このタイミングで発表しました。あえてこのタイミングで、ということは、E3ではまだまだびっくりしていただける情報がたくさんあるということでもあります。

 

――発売日も2011年4月7日と、明確にアナウンスされましたね。

坂口 どうせ発表するのなら、いちばん喜んでいただける形で、なおかつインパクトのある発表したいと思ったんです。これは、『1』と『2』は海外と国内の発売時期が少しずれてしまいましたが、『3』はほぼ世界同時期に発売しますというメッセージでもあります。

――『2』は表現問題の兼ね合いで発売時期がずれたという事情がありましたが。

坂口 そうですね。正直言って、まったく同じものを持ってくるとなるとハードルは高いと思いますが、そのへんはぎりぎりまで調整が続くことになるのではないでしょうか。できるだけみなさんの要望に応えられるクオリティーのものを出していきたいですね。

――『2』のときは、オンラインプレイで海外と日本とでサーバーが異なりましたが『3』ではどうなりますか?

坂口 『2』のときは日本独自のサーバーだったのですが、それが賛否両論だったのは事実です。『3』に関しては、いろんな意見を聞きながらどうするのかを決めていきたいと思っています。

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――それにしても、レーティングやサーバーなどの事情がある中で、発売日を明言するのはすごいことですね。

坂口
 勇気ありますよね(笑)。死ぬ気でやるしかないですね。『1』と『2』は日本の皆さんにお待たせしてしまったので、今回は世界中の皆さんと同じタイミングでゲームを楽しんでほしいという思いはあります。僕もまだぜんぜん知らないのですが、『3』では、『2』の絶望的な状態からさらに奥深い話が展開されると聞いています。『3』では、シリーズの特徴であるアクションの楽しさとストーリーの重厚さを楽しんでいただければ……と思います。ぜひ心待ちにしていてください。

――このあとはE3が控えていますが、Project Natalが楽しみですね。

坂口
 Project Natalに関しては触ると不思議な感覚があって、”ゲームとはこういうものだ”という従来からの既成概念から抜け出せるきっかけになるのではないかなと思っています。クリエーターの方からの、さらなるパワーが出てくるのではないかと期待しています。
 

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――単なるデバイスではなくて、ゲームのありかたを変えるもの?

坂口 
ゲームのありかたを変えるのではなくて、広げるという感覚がしますね。コントローラーを使うゲームは絶対になくならないと思うのですが、Natalを遊ぶ楽しさはそれとはまったく別のものです。コントローラーとNatalを併用する”ハイブリッド”も出てくるでしょうし、そういった意味で、Natalはゲームの楽しさを広げるものだと思っています。いままで「自分にXbox 360は関係ない」とか「ゲームはあまり遊ばないんだけど」という層にも、Natalをきっかけに手にとってもらえるとありがたいです。

――日本市場では、Natalを年末に発売するというアナウンスは正式にしていませんが……。

坂口
 当然目指しています。いまそれに向けて調整しているところです。正式な発表をいましばらくお待ちください。

――E3では、やはりNatalがメインになるのですか?

坂口
 もちろんNatalには力を入れていますが、それだけ、というわけではありません。大きな発表を期待してくださっていいですよ。今年のホリデーシーズンは『Halo(ヘイロー): Reach』や『Fable III(フェイブルIII)』などの期待作が出揃うわけですが、E3を見ていただければ、いかにXbox 360にとって2010年がビッグな年になるのかを理解していただけると思います。ぜひとも、期待していてください。

[関連記事]
※新たなるマルチプレイ・ワールドの幕開け! 『Halo(ヘイロー): Reach』プレイ・インプレッション
※『ギアーズ オブ ウォー 3』の日本発売が決定、発売日は2011年4月7日!
※『ベヨネッタ』 と『フォルツァ モータースポーツ 3』を同梱したXbox 360 エリート バリューパックが発売決定
※“Xbox 360 ロスト プラネット 2 プレミアム パック”が発売決定
※「2010年はXbox 360最大の年になる!」マイクロソフトCEOのキーノートでProject Natalの発売時期などが明らかに
 

 

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