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『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』完成披露発表会詳報
【MGS ピースウォーカー完成披露発表会】

2010/4/7

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●TwitterやAR(拡張現実)を使った、前例のない演出続々

 

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▲発表会開始前からツイートするレポーターたち。

 2010年4月7日に都内で、KONAMIから2010年4月29日に発売されるPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』(以下、『MGS PW』)の完成披露発表会が行われた。『モンスターハンターポータブル 2nd G』や『アサシン クリードII』、ユニクロといったさまざまな企業・商品とのコラボレーションについては別記事でお伝えしたとおり。『MGS』シリーズらしい非常に豪華な発表が相次いだ。

 

 今回の発表会は、Twitterを使った一般のリポーターたちも参加。リポーターたちによるTwitter実況中継が行われ、その模様を全世界の人たちが目にすることができるという、前例のない試みも。会場後方に陣取ったリポーターたちが、iPhoneやケータイで一心不乱に書き込んでいる様子が印象的だった。この記事では、完成披露発表会の全容をお届けする。

 

●未来を見据えた新型『MGS』が完成

 

 発表会は二部構成。第一部の冒頭、壇上に上がったのはコナミデジタルエンタテインメントの田中富美明代表取締役社長。田中社長は「発売日のタイミング等で皆様にご迷惑をお掛けすることになりましたが、無事にこの日を迎えることができました。『MGS』は従来しっかり腰を落ち着け、テレビでしっかり遊ぶものでしたが、今回PSPというすばらしい携帯ゲーム機で発売するという新たな挑戦でもあります」とコメント。これまで『MGS』シリーズを遊んだことのない人、幅広いユーザー層に遊んでもらいたいとアピールした。続いて『MGS』シリーズの生みの親である真打ち、小島秀夫監督が登壇。今作のテーマなどについて語った。

 

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▲「新たな『MGS』が生まれた」と小島秀夫監督。

 「「なぜ『MGS』シリーズの正当派続編を携帯ゲーム機で発売するのか?」とよく聞かれます。その理由のひとつは、未体験の若い子たちに『MGS』を遊んでもらいたいという想いです。『MGS』シリーズのサブテーマは“つぎの世代に何を伝えられるのか?”ということ。だからこそ、ぜひ若い人たちに遊んでもらいたいと思います。そしてもうひとつの理由は、将来的な実験をしたかったということです。近い将来プラットフォームに依存しないクラウドコンピューティングのような時代がやってくると思います。自宅、移動中でも、外出先でも同じソフトで継続的に遊べる時代がくると信じています。そういうときに『MGS』を展開したらどうなるかというのをいまのうちに知っておきたいという気持ちがありました。どういう変化がもたらされるのか? それでPSPで実験をしてみました。ハイスペックのゲーム機での『MGS』ではありませんが、未来を見据えた新型の『MGS』になっていると思います」(小島)
 

 続いてソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンの河野弘プレジデントが登壇し、『MGS PW』の完成をお祝いするとともに同シリーズがプレイステーションプラットフォームの中核コンテンツであると明言。マーケティング面でも『MGS PW』を強力にバックアップするとし、完全オリジナルデザインのPSP本体をソフトとセットで発売することを発表した。このPSP本体は迷彩柄のデザインとなっており「1台として同じ柄のものはない」(河野)んだとか。『MGS』ファン必携のアイテムとなりそうだ。また、ビデオでSCEの平井一夫CEOが「PSPというプラットフォームで『MGS』が発売されるのはとてもうれしいこと。KONAMIさんとタッグを組んで発売を盛り上げたい」と応援メッセージを寄せた。

 

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▲SCEJの河野プレジデントと平井一夫氏が、プレイステーション陣営の応援団としてメッセージを贈った。

 

●新ジャンル“TACTICAL ESPIONAGE OPERATINS”

 

 第二部に入ると、『MGS PW』の詳細やゲームシステムについて紹介された。プレゼンテーションを行ったのはもちろん小島監督。小島監督は「発売まで3週間と迫り、ドキドキしますね」と言いながら壇上に上がると、「Twitterしてくださいねー」とリポーターたちにアピールした。プレゼンはキーワードをもとに展開。まず最初のキーワードは“ピースマーク”。小島監督は「舞台は平和運動が活発だった`74年。ちょうど冷戦状態で、兵器によって平和が保たれているという意味をロゴマークで表しました」と解説。『MGS PW』は抑止論がテーマになっており、いままで『MGS』シリーズは反戦反核というスタンスだったが、「なぜ軍隊と核兵器がなくならないのかを、抑止論をテーマにわかっていただきたかった」(小島)と物語の中核となるテーマと説明。「決して説教くさいものではなく、楽しみながらそういった抑止論について理解してもらえる。理解してもらえるきっかけになれば」(同)と続けた。今作の舞台はコスタリカ。軍隊を持たないコスタリカにあるとき軍隊が攻めてきて、それを救うためにスネークが立ち上がる。つまりスネークが“抑止”となり、謎の武装集団を追い出そうというところから物語が始まるのだ。その流れのなかで、抑止となるためにどんどん軍拡せざるを得ない状態に陥ってしまい、軍拡をし始めると国際社会に影響を与え、ますます軍拡をせざるを得ず……といったものが物語の骨子になっているという。

 

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▲『MGS PW』のテーマを語る小島監督は、「なぜ戦争や核がなくならないのか? それを抑止論を中心に、皆さんに理解していただきたい」と語った。

 

 


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▲巨大なAI兵器についても解説。これらの敵を倒すことでパーツが手に入るという。

 続いて、気になる携帯ゲーム機になった『MGS』シリーズのシステム面について。小島監督によると、「これまでのシリーズの操作感、アクション、潜入感はそのままに、従来の『MGS』がPSPで遊べるようになっています」と自ら太鼓判。それに加えて、携帯ゲーム機の特性を活かした協力プレイや通信など、「あらゆる携帯ゲーム機に入っている要素はすべて入っています」(小島)と、ある意味携帯ゲーム機ならではの要素の“全部盛り”なゲームに仕上がっているとした。その具体的な要素として、“潜友”というキーワードを挙げ、「友だち以上親友未満」(小島)の関係で遊べる協力プレイが楽しめるという。たとえば、AとBのプレイヤーの体力が一本化され、Aがダメージを受けてもBがダメージを受けても体力が減るといった協力プレイができたり、ほかのプレイヤーを助け合ったりすることが可能。戦場を舞台にまさに“潜友”として助け合うコミュニケーションが味わえるというわけだ。また、小島監督が「今作のキモ」と語るのが“仲間を集める”という要素。この要素は「兵士をつかまえて自分の基地に送る」というのが基本的なシステムとのことで、その捕まえかたを小島監督が舞台上で実演した。

 

 その実演方法というのが、AR(拡張現実)を使ったもの。舞台上に本来ならいるはずのない兵士が、スクリーン上に映し出された舞台上の映像には映し出されるというAR技術を使い、まるで小島監督の横に兵士がいるように見えるという演出でゲームプレイの一端を実演したのだ。実際には小島監督が麻酔銃で兵士を撃ち、兵士が眠ったところをバルーンで基地(マザーベース)に運ぶという一連の流れを披露。マザーベースやボスとなるAI兵器についてもARを使ってスクリーンに映し出し、その詳細を説明した。ちなみに、集めた兵士をマザーベース内にどのように配置するかはプレイヤー次第で、その配置によってマザーベース自体が進化するんだとか。その進化させたマザーベースで武器やアイテムなどを作ることが可能となり、マザーベースの進化がミッションに影響するという。これまでのシリーズになかった新しいシステムが組み込まれ、「基地経営もひとつの醍醐味」(小島)ということだ。


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▲AR(拡張現実)という最近話題の新技術を使ったプレゼンを行うあたり、さすが小島秀夫監督。舞台上には実際にいない兵士やAI兵器が、スクリーンにはあたかも小島監督の横にいるように見えるという新たな演出で会場を沸かせた。

 

 ゲームについては後ほど詳細をお届けするが、『MGS PW』は従来の『MGS』シリーズのスニーキングアクションだけでなく、基地を経営したり、仲間を集めたりといった新しい楽しさが追加されたというわけだ。こういった新しい要素を盛り込んだ本作を小島監督は「“TACTICAL ESPIONAGE OPERATINS”という新しいジャンルの作品」と言い表した。

 

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●“モンスター”級のコラボレーションが続々と発表

 

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▲世界中のゲームファンがド肝を抜かれたであろう『2nd G』とのコラボレーション。小島監督も「これ以上ない奇跡のコラボレーションです!」と表現した。

 

 ゲームの詳細が語られたのち、『MGS PW』のコラボレーション企画が続々と発表された。既報のとおりカプコンの『モンスターハンターポータブル 2nd G』はもとより、ユニクロ、ペプシNEX、ウォークマンといった異なる業種のさまざまなジャンルのコラボレーションが実現。スクウェア・エニックスとタッグを組み、『MGS PW』のフィギュアを2010年夏に発売することも発表されるなど、メーカーどうしの垣根、業界の垣根を超えた『MGS』シリーズ、小島監督らしいコラボレーションといった印象だ。

 

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▲AI兵器の声を作るために、ヤマハのVOCALOIDという技術を使用しているという。これを使うことによって人間の声をよりデジタルなロボットのような音声にすることが可能なんだとか。ちなみにプレイヤーがセリフや歌詞を作って、サーバーに送ることで、このシステムを使った声になって戻ってくるというシステムも『MGS PW』に採用。これを使ったコンテストなども実施予定という。

 

 「『MGS』は最先端のプラットフォームで、時代の最先端を目指してここまで来ました。フィギュアスケートで言うとつねに四回転ジャンプをしてきた感覚です。今回は、四回転ジャンプではなくて、垂直方向の飛躍ではなく水平方向の広がりの挑戦をしました。ハードのスペックは退行しますが、ゲーム性は飛躍的にアップすることがあると思います。できないことをゲームデザインで補うということから『MGS PW』が生まれました。あえてPSPというハードで作ったからこそ、新しい『MGS』になったと思います。今後は“TACTICAL ESPIONAGE OPERATINS”という新しいジャンルを、最先端のテクノロジーとプラットフォームで、四回転ジャンプむしろ五回転ジャンプに戻りたいと思います。『MGS』の第二章にご期待ください」(小島)

 

 小島監督の締めのあいさつ後には、『MGS PW』の主題歌『HEAVENS DIVIDE』の生ライブ。迫力満点のライブに会場に集まったマスコミ、関係者、レポーターたちは酔いしれていた。ゲーム内容や新システム、大型コラボレーションなど、『MGS』シリーズだからこそ実現した豪華絢爛の完成披露発表会。北米や欧州での発売も決定し、この春世界規模で『MGS PW』旋風が吹き荒れそうだ。

 

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