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打倒iPhoneの秘策! マイクロソフトXNA Game Studio 4.0がWindows Phone 7 Seriesに対応
【GDC 2010リポート】

2010/3/10

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●Xbox LIVE アーケードと携帯電話向けソフトの同時開発が可能に

 2010年3月9日〜13日(現地時間)の5日間、アメリカ・サンフランシスコのモスコーニセンターにて、ゲームクリエーターによる国際会議、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)2010が開催。世界中のクリエーターによる講演が多数予定されている。ファミ通.comではその模様を総力リポートする。

 マイクロソフトが展開する次世代の開発環境XNA Game Studio。その次期最新バージョンであるXNA Game Studio 4.0の詳細がGDC 2010の会期にあわせて明らかにされた。XNA Game StudioとはXbox 360やWindows向けゲームの開発を可能にする開発環境。2006年のリリース以降、その敷居の低さからプロアマを問わず幅広い開発者のあいだで使用されてきた。さまざまなバージョンアップを遂げてきたXNA Game Studioだが、4.0最大の特徴はWindows Phone 7 Seriesへの対応だ。Windows Phone7 Seriesといえば、つい先ごろXbox LIVEやZuneの音楽、ビデオ機能が組み込まれることが発表されたばかりで、まさにいまマイクロソフトがもっとも精力的に取り組んでいる事業とも言える。現在モバイルプラットフォームと言えば、iPhoneが絶大な人気を得ているが、“対iPhone”の次世代向けのモバイルプラットフォームとして、関係者からも注目を集めているのがWindows Phone 7 Seriesなのだ。

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▲取材に応じてくれたロン・ペセナー氏(右)とマイケル・クルチャー氏(左)。

 GDC 2010の会期にあわせて行われたマイクロソフトによるプレゼンでは、まずはXbox LIVE mobileのゼネラルマネージャであるロン・ペセナー氏がWindows Phone 7 Seriesに実装されるXbox LIVEについて説明してくれた。「Windows Phone 7 Seriesは、ゲームクリエーターに大きな機会を与えてくれるプラットフォームだと思うのですが、その主因は携帯電話では初めてXbox LIVEに対応したことにあります」(ペセナー)。Xbox 360のXbox LIVEに実装されている機能はおおむねWindows Phone 7 Seriesでも楽しめる。ゲーマータグはXbox 360のものをそのまま使うこともできるし、アバターや実績なども共有できる。一方で、Xbox 360を持っていないユーザーはWindows Phone7 Seriesだけのゲーマータグを作ることも可能だ。「ここには、ふたつの思いが込められています。ひとつはXbox 360を持っていない人にもXbox LIVEを楽しんでほしいということ。もうひとつはXbox LIVEユーザーにWindows Phone 7ユーザーになってほしいということです」とペセナー氏。「マイクロソフトが携帯電話向けゲームに力を入れるのは、カジュアル層への取り組みという一面があることは確かです」(ペセナー)と、マイクロソフトも携帯電話市場には大いに注目しているようだ。

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▲プロトタイプのWindows Phone 7対応端末に搭載されていたXbox LIVEのインターフェース。Xbox 360のXbox LIVEとほとんど遜色のない機能が実装されている。


 そうしたマイクロソフトにとって、XNA Game StudioのWindows Phone 7 Seriesへの対応は必然の道と言えるのかも。「デベロッパーの生産性が上がるのがXNA Game Studioのすばらしい点です。XNA Game Studioが時間のかかる部分を肩代わりしてくれるので、開発者はクリエイティブなことに時間が割ける。簡単なゲームだったら2時間くらいでできてしまいますよ」とモバイル開発ツールの開発担当、マイケル・クルチャー氏は前置きした上で、最新のXNA Game Studio4.0の特徴は、クロスプラットフォームでの開発が容易になっている点であると教えてくれた。「ひとつのソースをいかに複数のハードで共有するか」(クルチャー)がXNA Game Studio 4.0のテーマになっているというのだ。従来まではXbox 360、PC、Zune用ソフトの開発を実現していたXNA Game Studioだが、今回それにWindows Phone 7 Seriesが加わったのだ。ちなみに、Windows Phone 7 Series対応端末向けのゲームは、タッチスクリーンや加速度センサーに対応しているが、「操作方法のアレンジについては、私たちはかなり研究しています。Windows7のタッチ機能を共有したりと、効率化すべきところは効率化しているんですよ」(クルチャー)とのことだ。

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▲同じひとつのソースを使って、PC(左)、Xbox 360(中央)、Windows Phone 7対応端末(右)の3つへとコンバートしている。XNA Game Studio 4.0ではクロスプラットフォームがさらに押し進められている。


 「XNA Game Studio 4.0のWindows Phone7 Seriesへの対応は、家庭用ゲーム機のメーカーが携帯電話向けゲームを開発しやすい下地を作りたいという思いもあるんです」と言うペセナー氏。その言葉を裏付けるかのように、サードパーティーの反応も極めて良好なようで、すでにKONAMIやセガ、バンダイナムコゲームス、ハドソン、エレクトロニック・アーツなどがWindows Phone 7 Series向けのゲームの開発に取り組んでいるという。「Xbox 360、PC、ZuneそしてWindows Phone 7 Seriesと、マルチプラットフォームをどういうふうにつなげていくかというエコシステムの構築に興味を抱いてもらっています」とクルチャー氏も語る。気になるサービスの開始時期だが、XNA Game Studio 4.0は2010年4月よりデベロッパー向けのプレビューが公開され、Windows Phone7 Seriesに関しては、欧米では2010年中にはサービスがスタートするとのこと。なお、日本での展開時期は未定とのことだ。

 なお、プレゼンではプロトタイプのWindows Phone7 Series専用端末を使用しての、Lumaarcade社開発による『Harvest』とGravity Bear社による『Battle Punks』のデモプレイが披露された。デモは、いかにXNA Game Studio 4.0が3Dグラフィックにすぐれているかをアピールするためのもの。『Harvest』はロボットが銃などを駆使しながら敵を倒していくアクションゲームで、『Battle Punks』は剣などを使って友だちと対戦するソーシャルゲーム。こちらは現在Facebookでβ版が提供されているとのことだ。

 し烈さを増す携帯電話向け市場だが、Windows Phone7 Seriesの投入がどのような一石を投じることになるのか、興味深いところだ。

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▲XNA Game Studio 4.0が3Dグラフィックにすぐれていることを証明するためにデモ制作された『Harvest』。モバイルとは思えないほどのクオリティーだった。

 
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▲Facebookでβ版が提供されている『Battle Punks』。ソーシャルゲームもWindows Phone7 Series専用端末で楽しめる。

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