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ゲーム開発のノウハウを学ぶための一助に! 『RPGツクールDS』を活用した産学連携の取り組みがスタート

2010/2/19

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●3校の専門学校が参加、学生の優秀作品はWi‐Fiコネクションをとおして広く配信

 2010年3月11日にエンターブレインからニンテンドーDS用ソフト『RPGツクールDS』が発売される。『RPGツクールDS』は、専門的な知識がなくても簡単にゲームが作れちゃうおなじみの『ツクール』シリーズ最新作。シリーズ初となるタッチペンに対応し、ソフトを持っているユーザーどうしで作成したゲームデータのやり取りが可能になるなど、ニンテンドーDSならではの要素を随所に盛り込んでいる。

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▲タッチペンに対応した『RPGツクールDS』はプログラムなどの専門知識がなくてもRPGの制作ができる。気軽にRPGが作れるコンストラクションソフトだ。通信機能を使って友達とゲームデータの交換をすることもできる。


 そんな『RPGツクールDS』を活用しての産学連携の取り組みが、エンターブレインにより実施されている。こちらは、発売まえの同作を専門学校に貸与。ソフトを使って学生さんたちが実際にRPGを制作することで、ゲーム制作を学ぶ一助になれば……との意図のもとに企画されたものだ。『RPGツクールDS』での制作は授業の一環として行われ、学生さんたちは決められた期間内で作品を提出。優秀な作品に関しては、Wi‐Fiコネクションを使って配信されることになるという。「学生たちにとっては自分の作品が世に出るかもしれないチャンスということでモチベーションも上がります。学生にそういった場を提供してもらえるという点からも意義深い取り組みですね」とは、今回企画に参加していただいた学校関係者のお言葉だ。今回の取り組みには、学校法人 コンピュータ総合学園 神戸電子専門学校、学校法人 河合塾学園 トライデント コンピュータ専門学校、ほか1校の3校に参加していただき行われることになった。

 この取り組みを実施するにあたって、2010年2月3日にトライデント コンピュータ専門学校にて、『RPGツクールDS』 の開発担当者による特別講演が行われた。『RPGツクールDS』で実際にソフトを作るに際しての、イントロダクション的な役割を果たすこの特別講演には、『RPGツクールDS』のディレクターを努めるエンターブレインの重歳謙治氏と、今回の産学連携プロジェクトを企画した、アサツーディ・ケイの増尾隆氏が司会役として参加。学生さんたちが使用することになる『RPGツクールDS』の特徴がレクチャーされる一方で、開発秘話やRPGを作るにあたっての重要ポイントなどが語られるなど、現場のクリエーターのナマの声を聞けるという意味でも、学生さんたちにとっては貴重な機会となった。
 

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▲重歳謙治氏(左)と増尾隆氏(右)。

 特別講演は、まずは重歳氏がみずからの立場である“ディレクター”の仕事内容を紹介するところからスタート。プロデューサーはプロジェクトのボスであり、現場の指揮がディレクターに任されるとした重歳氏は、ディレクターの仕事として、おもに(1)企画書作り、(2)仕様書作り、(3)スタッフの管理、(4)ゲームを完成まで持っていく、の4つがあると説明。さらに、「プロデューサーの仕事としては、予算の確保や納期の徹底、クオリティー管理などがありますが、エンターブレインでは開発スタッフを絞っていることもあり、そういったプロデューサーの仕事もディレクターに任されることが多いです」と補足した。『RPGツクールDS』は、内部の主要開発スタッフは7人で制作しているそうだ。

 ディレクターのお仕事として、重歳氏がさらに踏み込んで触れたのが“納期”、いわゆる締め切りの問題。重歳氏は「納期は厳守で、締め切りが破られることがあってはならないが、やはりクリエイティブな作業なので遅れがちになることは否めない」としたうえで、「ある日いきなりイラストレーターと連絡が取れなくなった」「締め切りまでに5曲の音楽をあげてもらう約束をしていたのに1曲しかあげてくれなかった」といった過去に経験した苦労話を紹介し、学生さんたちを笑わせたうえで、「外の人に仕事をお願いするときは、連絡を密にとったり、その人の性格をわきまえて発注することがコツですね。締め切りを破りがちな人に対しては、ある程度は延びることを見越して、締め切りを早めに設定して発注するとか……」といったノウハウを教えてくれた。

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 ちなみに重歳氏自身がこの業界に入るきっかけは、『RPGツクール』シリーズで作品を投稿し続けていたら「開発をしてみないか?」と誘われたからとのこと。つねにネタ帳を持ち歩いており、「思いついたことをつねに書けるようにしておきます」とクリエーターとしての取り組みを披露。設定や役に立つキーワードなどをストックしておき、開発に役立てるようにしているという。「開発に詰まったときにネタ帳をめくってみると、“こんないいことを書いていたんだな!”と過去の自分に助けられることも多いです(笑)。ネタ集めは習性に近い感じですね」とのことだ。一方で、ゲーム開発に取り組むようになったら、それまで嫌いだった旅行にも積極的に出かけるようになったとのこと。こちらは、「実際に見てみないとわからないことがある」と気づいたことがきっかけで、「そのことを知っているか、知らないかで、伝えられる内容が違ってくるから」だという。こうした現場のクリエーターのナマの声に、学生さんたちは熱心に耳を傾けていた。

 さて、今回の取り組みのメインとなるRPG作りに関しては、司会役の増尾氏の「RPGの三大要素としては、ストーリー、世界観、キャラクターの3つがありますね」という前置きを受ける形で、重歳氏は「大切なのは自分の見せたいものを全面に押し出すことです。作り手の主張が見えないとのんべんだらりとした作品になってしまいます」とアドバイス。そのうえで「テーマをがっちりと決めることが大切です。テーマが決まるとそこからおのずとシナリオが出てきますよ」(重歳)と説明した。また、制作にあたってのコツとして興味深かったのが、主要なシーンを先に作ってしまうのもありだというコメント。「最初から順番に作る必要はなくて、いきなりクライマックスから作ってもいいと思います。自分の好きなところからはじめて行くと飽きがこないですし、バラバラに作ってつないでいけばいいんです」(重歳)とのこと。さらには、RPGの重要な要素のひとつとしては“戦闘”があるが、重歳氏は、RPGのダメな戦闘シーンの三原則として、(1)敵とのエンカウントがやたらと多く、ゲームプレイのテンポを損なう、(2)敵が強すぎる、(3)もらえる経験値が少ない、を列挙。学生さんたちがRPGを作るうえで大きなヒントになったのでは?

 さて、今回の『RPGツクールDS』を使っての取り組みで、学生さんたちに与えられた時間はおよそ20日間。応募作品は3月上旬からはニコニコ動画内特設ページや『RPGツクールDS』 の公式サイトでプレイ動画が公開され、優秀作品に関しては、Wi‐Fi機能を使って広く配信される予定だ。今回の取り組みに関してトライデンド コンピュータ専門学校の学生さんたちに話を聞いてみたところ、「ゲームが実際に作れるので、おもしろそうだと思い参加することにしました。この企画に参加することで、ゲーム制作に大事な“何か”がつかめるといいなと思っています。斬新なRPGを作ってみたいですね」と、モチベーションも相当高い。学生さんたちの成果に期待したい。

 なお、今回の取り組みに参加した3校の専門学校のうち、神戸電子専門学校に関しては、すでに学生さんによるRPG制作が終了済み。今回ファミ通.comでは特別に、神戸電子専門学校の学生さんが作ったRPGのプレイ動画を先行配信することにしよう。『あやかし学園退魔録』と『Escape姫』の2本だ。


『あやかし学園退魔録』
制作:武政逸也さんほか1名
(エンターテインメントソフト学科 ゲームソフト1コース所属)


『Escape姫』
制作:岸原伸弥さん、田中悠貴さん、森安晋也さん
伊藤早由美さん、増田絵梨香さん、村岡光子さん
(いずれもゲームデザインコース1年) 


※『RPGツクールDS』の公式サイトはこちら
 

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