HOME> ゲーム> WCG 2009『バーチャファイター5 Live Arena』日本代表選手が決定!
●世界最大のeスポーツイベント“World Cyber Games 2009”への切符をかけた戦い!
2009年10月24日〜25日の2日間、JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)の関連イベント“デジタルコンテンツ EXPO 2009”で、2008年に引き続き、国際的なeスポーツイベント“World Cyber Games 2009(ワールドサイバーゲームズ2009、以下WCG 2009)”『バーチャファイター5 Live Arena』部門の日本予選が開催された。
WCGは、“Beyond the Game(ゲームを超えて)”のスローガンのもと、言語・文化・人種の壁を超えて全世界のプレイヤーが一堂に会し、友情、平和、感動、興奮の共有を目的としたデジタル競技の祭典。世界80ヵ所の国や地域から年間150万人以上ものプレイヤーが参加し、その規模の大きさから、2008年にはギネスブックにも登録された、世界最大級のeスポーツイベントだ。今年のWCGでは、PC9種目、携帯ゲーム2種目、家庭用ゲーム2種目を使って競い合いが行われ、日本からはオンラインRPG『レッドストーン』と『バーチャファイター5 Live Arena』の2種目に参加している。なお、2009年10月18日に行われた『レッドストーン』部門日本予選では2008年の優勝チームであるhappysweetsが勝利している。また、PCのアクションゲーム『アラド戦記』がWCGプロモーションゲームとして採用され、同タイトルからの代表選手派遣も決まっている。
国内最後の予選となった、WCG 2009『バーチャファイター5 Live Arena』部門日本予選の参加選手は6名。前大会と比べ、さらに人数は少なくなったが、参加者のほとんどが過去の大きな大会で優秀な成績を収めた強者ばかりだ。
参加選手一覧
リングネーム/使用キャラクター/過去のおもな戦績
BMニンジャ /パイ、カゲ/格闘新世紀III ベスト8
ふ〜ど/リオン/闘劇'08『バーチャファイター5R』優勝、WCG 2008日本予選準優勝
ネオ・タワー/アイリーン/『バーチャファイター5』お手並み拝見5優勝
みすのひと/ラウ/−
板橋ザンギエフ/シュン/闘劇'08『バーチャファイター5R』優勝、WCG 2008 Grand Final 優勝
マグナマ吟/アキラ/−
●去年の雪辱を晴らしたあのプレイヤーが優勝!
ほとんどのプレイヤーが顔見知りであることから、緊張感がありながらも、どこか和みのある雰囲気の中で大会は始まった。試合はトーナメント形式で行われ、1試合3ラウンド先取、さきに2試合を取ったプレイヤーが勝利となるルール。1試合ごとに使用キャラクターの変更が認められているため、複数のキャラクターを使い分けるプレイヤーもいた。また、余談ではあるが、出場選手のひとりがキャンセルとなり、急きょリザーバーとして筆者が参加することに。同シリーズを本格的にプレイしていたのは『バーチャファイター2』まで、しかもプレイヤーとしては約10年ぶりとなる大会参加だけに、現役プレイヤー相手にどこまで戦えるか?
会場となったのは東京・お台場にある日本科学未来館の1階メインステージ。デジタルコンテンツ EXPO 2009で行われているほかの展示会のお客さんも足を止め、eスポーツイベントを観戦していた。 |
本大会では遅延表示を最大限に抑えるスルーモード機能を搭載した、LGエレクトロニクスの液晶モニター“W2363V-WF”と、ハーマンミラーの“エンボディ チェア”が機材として提供されている。 |
ちなみに、筆者(写真左)は1回戦第1試合でBMニンジャ選手と戦ったが、当然ながら2-1で敗退。1試合を取れただけでも奇跡に近いが、現役プレイヤーの強さをまざまざと見せつけられる結果に終わった。 |
激戦を勝ち抜き、決勝戦へと進出したのはふ〜ど選手と板橋ザンギエフ選手。じつはこのふたり、2008年に行われたWCG 2008『バーチャファイター5 Live Arena』日本予選決勝戦とまったく同じ顔合わせ。前回は板橋ザンギエフ選手が接戦を制して日本代表の切符を獲得し、その勢いのままWCG 2008 Grand Finalで見事優勝! 金メダルを獲得している。そのため、ふ〜ど選手にとっては前回の雪辱を晴らすリベンジマッチ、板橋ザンギエフ選手にとっては大会2連覇を目指すうえで絶対に負けられない、まさに因縁の戦いとなった。
決勝戦1試合はまずふ〜ど選手が1ラウンド先取。その後、板橋ザンギエフ選手が1ラウンドを取り返すも、流れをつかめずそのまま2ラウンド連取され、ふ〜ど選手が1試合目を勝利した。続く2試合目は板橋ザンギエフ選手が執拗な下段攻撃でふ〜ど選手のガードを崩して1ラウンドを先取。シュンの得意とする飲酒(ある特定の動作で酒を飲むことで攻撃力がアップする)も織り込み、ペースをつかんだかに見えた。しかし、シュンのダメージ源となる技をきっちりガードで防ぎ、的確にコンボでダメージを与えていったふ〜ど選手が盛り返し、カウント3-2でふ〜ど選手が2試合連続で勝利! 見事、前回の雪辱を晴らしてWCG 2009 Grand Finalへの切符を手に入れた。
試合終了後のインタビューでふ〜ど選手は「前回は、バージョンによる技などの違いを修正することがきびしくカゲで出場しましたが、今回はメインで使っているリオンで挑みました。国際大会の出場経験はないですが、話を聞いていると楽しそうなので、金メダルを獲れるようがんばりたいと思います」とコメントし、大会は幕を閉じた。
筆者はここ数年、世界各国で行われる国際大会を見てきたが、世界における対戦格闘ゲームの最高峰は、間違いなくここ日本だ。WCG 2009 Grand Finalという国際舞台では世界各国からの注目だけでなく、2008年、同部門で板橋ザンギエフ選手が金メダルを獲得したことによる2連覇への期待など、ふ〜ど選手にはさまざまなプレッシャーがかかることだろう。しかし、だからこそふ〜ど選手にはぜひ国際大会への挑戦、そして他国のプレイヤーとの交流を楽しんできてもらいたいと考えている。
WCG 2009 Grand Finalは2009年11月11日〜15日の5日間、中国・成都にて行われる。eスポーツ日本代表選手の活躍に期待しよう!
2008年と同じ顔合わせとなった決勝戦。椅子を後ろに下げ、手元の動きを相手に悟らせないようにして戦う板橋ザンギエフ選手の姿が印象的。 |
カウント2-0と文句なしの優勝! 見事、2008年の雪辱を晴らし、板橋ザンギエフ選手へのリベンジを果たしたふ〜ど選手は思わずガッツポーズ! |
WCG 2009の主催を務めるテクノブラッド副社長、崔氏からWCG 2009 Grand Finalへの出場権が授与された。 |
Text by 小里浩一(マグナマ吟)
※World Cyber Games 2008の日本代表選手が決定
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