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[海外ゲームニュース]FPSの歴史を変えるかも? 驚愕のシステムを持つ新作『DUST 514』詳報

2009/10/4

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●PCと家庭用ゲーム機のゲーム世界が繋がる!?

 

 アイスランド時間の2009年10月3日、PC用SFオンラインゲーム『EVE Online』で知られるCCP Gamesがレイキャビクにてファンイベントを開催。家庭用ゲーム機向けに開発中の対戦型FPS(一人称視点シューティング)『DUST 514』の詳細を発表した。

 

 北欧発ながらも世界中のハードコアなSFファンのハートをガッチリつかみ、月額課金ベースで30万人以上のプレイヤーがいるとされる『EVE Online』をサービスしてきたCCP Gamesが、家庭用ゲーム機に進出してリリースするゲームとは。イベントは海外の超人気DJコンビ2 Many DJsが出演するなど、相当に盛り上がっているようなのだが、アイスランドは遠すぎる。というわけで、じつは東京ゲームショウ2009期間中に記者が極秘で受けていたプレゼンテーションから、その内容をご紹介しよう。

 

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 説明を行ってくれたのは、CCP GamesのATLI MAR SVENSSON氏。CCP Gamesに加わる前は『バトルフィールド』シリーズで知られるDICEを経てユービーアイソフトで『エンドウォー』の製作に関わり、2006年よりクリエイティブディレクターとして、上海にあるスタジオで本作『DUST 514』の製作を指揮している。

 

 家庭用ゲーム機版の『バトルフィールド』でリードデザイナーをやっていたというSVENSSON氏の経験からか、『DUST 514』は『バトルフィールド』シリーズよろしく超広大な戦場で32人対32人の大規模戦闘が楽しめ、しかもただ相手を倒していくのではなく、きちんと戦略性をもって戦わないと相手を攻略できない。さらにもうひとつ、本作ならではの大きな特徴がある。それは従来のFPSにはなかった、「もっと大きなものと繋がる」(SVENSSON氏)こと。「CCP Gamesでは、自分たちが家庭用ゲーム機でなにをできるのかずっと考えてきました。『EVE Online』をただ移植するのでは意味がない。いままでいくつかのパブリッシャーがPC用のMMOをそのまま家庭用ゲーム機に移植してきましたが、それはうまくいってません。だからなにが家庭用ゲーム機というプラットフォームに合っているのかを考えました。(欧米では)FPSは家庭用ゲーム機で人気があります。そしてCCP Gamesは『EVE Online』でMMOの下地がある。このふたつを合わせて生まれたのが“MMOFPS”『DUST 514』です」。

 

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 『EVE Online』は一般的なオンラインRPGなどと違って、プレイヤーにすべてを委ねているのが特徴だ。7000もの太陽系を抱えた巨大な宇宙のシステム自体がCCP Gamesが用意したもので、そのなかでプレイヤーによって独自の経済活動が営まれ、たくさんの同盟によって宇宙の覇権をめぐっての物理的・経済的な戦争が行われている。だが、いままで『EVE Online』では惑星単位のできごとは余り重要ではなかった。「これを『DUST 514』によって変えたい」とSVENSSON氏は言う。

 

battle_cluster_copyrighted

 

 そのために『DUST 514』で取られたアプローチは、いままでにあまり聞いたことがないユニークなもの。『EVE Online』のプレイヤーたちは、惑星を支配して自らの勢力を拡大すべく、『DUST 514』のプレイヤーと契約し、戦ってもらうことになる。つまり、『DUST 514』のプレイヤーは『EVE Online』の各同盟に雇われた傭兵であり、クランであればそれは戦場と報酬を求めて宇宙をさすらう傭兵軍団なのだ!

 

 もしあなたがSFファンなら、ふたつの作品が織りなす構造は『スタートレック』を想像してもらうとわかりやすいかもしれない。宇宙船上で繰り広げられる政治的なドラマや、大きな勢力同士のかけ引き、大規模な宇宙戦争などは『EVE Online』のもの。惑星上に降り立って敵勢力と撃ち合うことになったりするアクション部分は『DUST 514』が担うものだ。大きな戦いの一部として戦闘が発生し、アクションパートの結果がより大きなストーリーに影響する。本来ふたつが不可分であるところを、PC用の『EVE Online』と家庭用ゲーム機の『DUST 514』で補完しあっているわけだ。

 

 FPSのオンライン対戦は瞬間の判断が要求される強力なアクション性と、チームとともに協力して戦うマルチプレイの快感があるが、それは1マッチごとにリセットされてしまう。「FPSはすごく楽しいけど、それは一時的なもの。試合結果で順位がついたりランキングもあるけど、それ自体にはあまり意味がない。『DUST 514』では、プレイヤーが戦ったマッチの結果が『EVE Online』の世界に影響していくんです。これまでのFPSのようにマッチにすぐ参加して戦うこともできますが、やがてもっと大きな世界が広がっているのに気がつくでしょう」。

 

 コアの部分でFPSの快楽を楽しませたうえで、さらにその外側に別のゲーム(『EVE Online』)がすでに持っている壮大な社会を用意し、関係性を持たせる。これが『DUST 514』の目指すものとなる。『DUST 514』の内部でも、プレイヤー同士の関係性は重視されている。プレイヤーは軌道上に用意されたロビー部分に集まってチャットしたり、自分の部屋(ゲームシステムとしての“ルーム”ではなく、本当の部屋!)にほかのプレイヤーを呼ぶこともできる。もちろん、傭兵として得た報酬を使って、部屋を自分好みにカスタマイズしていくことも可能だ。さらに、『EVE Online』と『DUST 514』を合わせた、いわば“EVEユニバース”内のコミュニケーションを加速させるツールとして、公式ソーシャルネットワーク“COSMOS”を『DUST 514』に先駆けて来年リリースするとのこと。これは「テーマパークのように」(SVENSSON氏)すべて用意したものをプレイヤーに楽しんでもらうのではなく、ツールを用意してプレイヤーみずから体験し、創造していってもらうというのがCCP Gamesのポリシーによるもの。

 

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 さて、実際にデモも見せてもらったのだが、開発中ながらグラフィックは非常に美しく、眼下に惑星を望むロビー部分を見たときには、思わずため息が漏れたほど。ちなみにGDC Europeで発表した際、実際のゲームエンジンで作成したものにも関わらず、プリレンダ(映像用に特別に作成したムービー)と思われてしまったらしい。そして、フィールドは圧倒されるほど巨大で、壮観。グラフィックエンジンについては秘密だそうだが、なんと5キロメートル×5キロメートルもの広さを持つ。もちろん徒歩ですべてを移動するのは難しいので、飛行兵器やバギーなどの搭乗兵器も用意されている。

 

 ゲームの目的は、敵チームの母船を落とすこと。フィールド上に存在する5か所のエネルギー拠点を取り合い、母艦がエネルギー不足でシールドを張れなくなると最終局面に。ロケットランチャーなどをここぞとばかりにたたき込み、見事母艦を落とせば勝利となる。フィールド上の自軍拠点ををどう構成するかといった部分も、ユーザーが作成可能だ。また、32人のプレイヤーのうちひとりが指揮官として、どこに乗り物や武器などの物資を投下するかといった判断を行なう。指揮官が見ているマップにはすべての敵が表示されているわけではないので、斥候なども必要だろう。この辺りは『エンドウォー』の製作に関わった経験が活かされているリアルタイムストラテジー(RTS)的な部分だ。

 

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▲ロビー部分は、SFドラマにでてくる作戦司令室そのもの! 『バトルスター・ギャラクティカ』でも、『スタートレック』でも、『宇宙戦艦ヤマト』でも、好きな作品のブリッジにいるつもりになって歩き回れば、気分が高まりまくりである。

 

 FPSの快楽にRTSの戦略性、そしてMMOのコミュニケーションを兼ね備えた本作。すでに『EVE Online』で成功しているように、宇宙の傭兵として戦うロールプレイの楽しさもある。気になる対応ハードだが……まだ未定とのこと。とりあえず、デモを作動させていたPCにはすでにあるハードウェアのコントローラーが繋がっていた、というところでご勘弁いただきたい。なお、『EVE Online』では日本語化も進行中。ひと足先に“EVEユニバース”へ足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

 

※この記事は海外発の情報を取り扱ったものです。

※CCP Gamesの公式サイトはこちら

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