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なぜ『MGS ピースウォーカー』は“PSP”なのか?
【TGS2009】

2009/9/25

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●新川氏が即興で描いたイラストプレゼントも

 

 東京ゲームショウ2009の初日(2009年9月24日)に、世界初公開となるムービーを公開し、ゲームファンのド肝を抜いたKONAMIのPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』(以下、『ピースウォーカー』)。ムービー公開とともに小島秀夫監督によるステージイベントも実施され、初めて本作のストーリーやキャラクターの詳細が判明した。

 

 このステージイベントが東京ゲームショウ2日目にあたる本日(2009年9月25日)も開催されたが、今回はゲストとして『MGS』シリーズのアートディレクターである新川洋司氏が出演。イベントの内容自体は、昨日お伝えしたステージイベントとほぼ同じだったが、本作でもキャラクターデザインなどを手掛けている新川氏が加わることで、より濃密なイベントとなった。

 

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▲PSPで『MGS』シリーズの続編を出す意味を語った小島監督。

 今作の舞台は’74年のコスタリカ。軍隊を持たない国として知られるこの地を、謎の武装集団が占拠し、その状況を打開すべく、スネークに依頼が舞い込むところから物語は始まる。「映画『七人の侍』のような感じ」(小島)という。この’74年という時代を選んだのには、シリーズの中でもとくに評価の高かった『メタルギア ソリッド 3 スネークイーター』の10年後でもあり、村上春樹氏の小説『1Q84』の10年まえということを意識しているんだとか。新川氏も「世代的にも舞台も、バリエーションに富んだステージを作ることができるなと思います。とくに70年代は兵器も活発に作られていた時代。楽しみながら開発しています」と、舞台や時代設定を非常に気に入っている様子だった。

 

 そこで突如、小島監督は「「なぜプレイステーション3やXbox 360ではなく、PSPで作るのか?」ということをよく聞かれるので、ここで語らせてください」と、その理由をつぎのように語った。

 

 「当然新世代機でやりたいですし、『MGS ライジング』のチームが楽しんで作っているのを横目で見ています。でも、20年後くらいにはどこかのコンピューターにネット接続するだけでいろいろなゲームが遊べるような時代になると思うんです。外からでも家からでも。そうなるとゲームをどこでも持ち歩けるようになる。そういう時代を見越していまPSPで『MGS』を出して、そういう状況を実験したかったんです」(小島)


 流行やビジネス的なものからPSPで発売しようと思っているのではなく、将来を見据えた試みというわけだ。小島監督のスケール感の大きさが伝わるじつに興味深い“理由”と言える。小島監督は「PSPだから(本流の『MGS』シリーズとは違う)、ということは決してない。あくまで『MGS』シリーズの続編と考えてもらっていい」と続ける。つまり、ファンにとっては『MGS』シリーズの続編がいつでもどこでも誰とでも遊べるということ。PSPという新たなプラットフォームでの展開だけに、これまで以上にファンの幅が広がりそうだ。
 

 新川氏も「PSPだから、ということは決してない」と力説。逆に試行錯誤し、工夫しながら開発に取り組んでいて、「本当の『MGS』シリーズを作っています」と重ねてアピールした。また、イベントではなんと新川氏がステージ上で、イラストを即興で描き、それを後日ウェブを使ってプレゼントするというおもしろい試みも。筆で描かれたイラストは、とても数分で描かれたとは思えない出来だった。

 

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▲初代『MGS』からシリーズに関わっている新川洋司氏。いつも筆でイラストを描くという新川氏は、ステージ上で筆を鮮やかに滑らせ、瞬く間にスネークと本作のヒロイン“ラ・パス”のイラストを仕上げた。

 

 なお、このイベントは2009年9月26日午後2時15分〜、同年9月27日午後4時〜も実施予定。26日には新川洋司氏が再び登場するほか、27日には大塚明夫、井上喜久子、水樹奈々、杉田智和といった『ピースウォーカー』に出演している豪華声優陣も登場予定となっている。

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