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2Dへのオマージュに満ちた3Dゲーム、『3Dドットゲームヒーローズ』を先行体験

2009/8/31

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●ユニークな見た目とは裏腹に、遊びやすさが印象的

 

 先日開発が発表された、フロム・ソフトウェアのプレイステーション3用新作タイトル『3Dドットゲームヒーローズ』(2009年11月5日発売予定)。本作はファミコンやスーパーファミコンの時代を彷彿とさせるレトロな2Dドットを3Dで再現し、ストーリーはどこかで見たことがあるようなもの……というアプローチで制作されたアクションRPGだ。

 

 2009年8月31日、この作品のメディア向け先行体験会が、東京・新宿にある“8 bit cafe”で開催。開発中のロムをプレイさせてもらうことができた。

 

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▲ファミコンを始め、レトロなゲームへの愛に満ちた8 bit cafe。本作を遊ぶにはピッタリの場所だ。

 

 本作の魅力をひとことで言えば、レトロな表現と新しい表現が混在しているミスマッチ感だろう。文頭でも述べたとおり、ゲーム中のグラフィックは2Dドットを3D化したものなのだが、その仕上がりはいい意味でプレイステーション3の高い処理能力を無駄使いしたものとなっている。ドット特有の温かみを残しつつも、光の当たり具合やドットの“それっぽい”質感などがリアル(?)に描かれており、いままでにない箱庭感を表現。一方で、水面や敵を倒したときのエフェクトは、新世代ハードで描かれた美麗なグラフィックそのもの。動きに関しても、キャラを構成するドットすべてに高度な物理演算処理が施されており、はじけ飛んだドットの上を歩くとそれぞれに反応がある、といった無駄な(もちろんいい意味での)こだわりも見ることができるのだ。


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▲2Dドットを3D化。ブロック細工のようなポップなグラフィックと、美麗なエフェクトや水面のリアルな表現が、独特の世界を生み出している。

 

 一定年齢以上の方には、このグラフィック表現だけでも魅力的な作品かもしれないが、実際にプレイしてストーリーに触れてみると、さらに“グっとくる”ポイントが散りばめられていることに気づくはずだ。

 

 ストーリーのコンセプトは、昔体験したRPGのテイストを感じられる、いわゆる“王道系”。つまり、魔王がいて勇者がいる、剣と魔法の世界といったもの。今回の体験会では、オープニングから最初のボスを倒すところまでプレイできたのだが、いたるところで「昔のRPGってこんなシーンがあったよなあ」とか「たぶん、つぎはこういう展開になるのだろう」と感じられる機会があった。王様が勇者にかける言葉だったり、途中で加わるナビゲーター的キャラの存在だったり、細かいところで言えば宿屋でのやり取りや、道具屋で売っているアイテムのラインアップなどなど……。昔のゲームに強い思い入れがある人ならば、そういった要素を捜すだけでも十分楽しめるかもしれない。

 

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▲いちどは封印された魔王が蘇り……とある意味ベタベタなストーリーで、昔ながらのRPGを知る人ならニヤリとしてしまうこと必至。

 

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▲ちなみにゲーム内の世界はもともと2Dだったのだが、「これからは3Dの時代じゃ!」という王様の号令で、一気に3D化されたとのこと。

 

 ゲームのシステムも、これまた王道系アクションRPGを踏襲。剣とサブアイテムおよび魔法を駆使していく進んでいくというシンプルな操作形態で、バシバシと敵を倒す爽快感を味わうことができる。ダンジョンなどにある謎解きは、『ゼ●ダの伝説』シリーズをプレイしたことがある人ならピンと来る内容。パズル要素を含んだブロックの移動や離れたところにあるスイッチなど、これまでに培ってきたゲームプレイのノウハウを試されているような感覚で楽しむことができるだろう。

 

 もちろん、すべての要素が過去のゲームを踏襲しているわけではなく、本作ならではの味つけも複数見られる。たとえばゲーム内には複数の剣が用意されており、それぞれ異なったパラメーターを持っている……と、ここまではほとんどのアクションRPGでも見られる要素。このゲームがユニークなのは、パラメーターの中に剣の大きさを示すものがあり、その効果がやり過ぎで思わず笑ってしまいそうになるのだ。たとえばゲーム序盤に入手できる、かつての勇者が使用していた剣の大きさは、振った瞬間「主人公からレーザーが出ているのでは?」と思うほど太くて長い。序盤に入手できるものでこれなのだから、物語が後半に進めばさらにやり過ぎな剣が出てくることに。実際に見たわけではないが、ひと振りで画面全体を覆えるほど大きいものもあるんだとか。
 

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▲ちなみに剣は体力がマックスのときに振ると最大の力が発揮される。


 今回は40分程度プレイさせてもらったのだが、とにかく遊びやすさが印象に残った。それは世界設定やゲームシステム、操作性のすべてに当てはまるもので、これまで遊んできたアクションRPGの経験を直感的にゲームへ反映できるという感覚だ。もちろん、アクションRPGの経験がない人でも問題はない。本作に対する一種の懐かしさは感じられないかもしれないが、ひとつのアクションRPGとして見て、操作はシンプルだし世界設定やゲームシステムは非常にユニークなものに映るだろうから。

 

 近年の高精細なグラフィックや練りこまれたゲームシステムもいいけど、もうちょっと気楽に遊べるゲームも欲しい……なんて人にはぜひチェックしてもらいたい作品だ。

 

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▲会場にはプロデューサーを務める竹内将典氏(左)と、開発を手掛けるシリコンスタジオの坪井プロデューサーも来場。竹内氏は「最近は似たような見た目のゲームが多い。自分たちもそういう作品を作っているのだが、そればっかりになっている状況に“危機感を感じた”」と開発経緯を説明。シリコンスタジオでも同じ思いを持っていたところから、今回タッグを組むことになったのだという。

 

※『3Dドットゲームヒーローズ』の公式サイトはこちら

 

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