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“レッツゴージャスティン!” アメリカ屈指の格ゲープレイヤー、ジャスティンを直撃インタビュー!

2009/8/17

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●アメリカトッププレイヤーの素顔に迫る

 

 小社エンターブレインでは2009年8月14日から16日まで、東京都水道橋のJCBホールにて“闘劇'09 FINAL”を開催。そこに“あの男”が海外から参戦すると聞いて、ファミ通.comでは直撃インタビューを敢行した。

 

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 その名は、ジャスティン・ウォン。アメリカ屈指の格闘ゲームプレイヤーである。日本でも“Evolution 04”などでの梅原選手との激闘により、その名前だけは知っている人も多いかもしれない。今回ジャスティン選手は、わざわざユーロ予選に参加しての参戦。まさに「俺より強い奴に会いに行く」を地で行く彼は、いったいどんな人物なのか? すべてを語ってもらった。

 

――まず自己紹介をお願いします。

ジャスティン ジャスティン・ウォン、ニューヨーク出身で、Empire Arcadiaのメンバーです。

 

――アメリカではどうやってみんな格ゲーをプレイしているんですか?

ジャスティン アメリカではアーケード筐体ではなくて家庭用機でプレイするのが普通なんだよね。対戦ゲームを筐体で毎回お金を入れてプレイするのは高いと思われているし、家で遊ぶのが浸透しているんだ。

 

――ちなみにアーケードでプレイするときにはいくらぐらいかかるんですか?

ジャスティン 1ドルか4ドルぐらいかな。

 

――最低が1ドルだと確かに辛いですね(笑)。闘劇では残念ながらアメリカ予選で負けてしまい、ユーロ代表としての出場になりましたが、アメリカのプレイヤーレベルはジャスティンでもなかなか勝てないくらいに上がってきているんですか?

ジャスティン 純粋に国内に限定するならそんなに負けてない。トーナメントは勝ち進めたんだけど、最後にダイゴ(梅原選手)に負けちゃったんだよね。

 

――ユーロ予選はどうでしたか? プレイヤーのレベルとか。

ジャスティン 予選はフランスの“Stunfest 2009”で行われたんだけど、友達のPerfectSinがスポンサーしてくれたおかげで出場できて、『ストリートファイターIV』と『III 3rd Strike』の出場権を取れたんだ。ヨーロッパのプレイヤーは日本とアメリカに比べるとまだこれからだね。

 

――韓国のプレイヤーなどと比べるとどうでしょう?

ジャスティン 韓国で強いなと思うプレイヤーはふたりぐらいいるけど、どちらもどんどん前に出てきてアグレッシブなプレイをするね。

 

――ユーロ予選の決勝では最後にサガットに大逆転されてしまうシーンをみんなYoutubeなんかでチェックしてますが……。

ジャスティン ダイゴと戦ったときとか、自分が負けた試合の動画がアップされてるのはよくあることだし、気にしてないよ。

 

――では実際にプレイしていたときの心境を教えてください。最後は割と安易にバイソンのスーパーコンボで削りに行ったのを、サガットのウルトラコンボで逆転されてますね。

ジャスティン 最後のシーンはミスだった。ダッシュストレートからスーパーコンボに繋ごうとしたんだけど、会場で使われていたHDTVにラグがあってうまくいかなかったんだ。

 

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――“Evolution 09”(以下、EVO)では梅原選手と戦った際に、最初に普段あまり使っていないアベルを選んでいましたが、なぜですか? 4月のエキシビジョンで彼と対戦したときはルーファスを使ってましたよね?

ジャスティン 4月は1キャラクターしか使っちゃいけなかったんでルーファスを使ってたんだけど、ダイゴのリュウに対してはあまり使いたくなかった。EVOでは複数のキャラクターを使ってよかったんで、アベルを使ってみたんだ。

 

――日本では梅原選手はアベルが苦手と言われているんですが、それを知っていてアベルを選んだんですか?

ジャスティン それは知らなかったな。韓国チャンピオンのPoongkoとやったときに、彼のリュウに5-1で勝てたんだ。それが理由だね。

 

――そのあとバイソンにキャラクターを変えたのはなぜですか?

ジャスティン トーナメント中に観客席にいる友達がこういう(ボクシングの)サインを送ってきたんで、それまでずっと使ってなかったんだけど、彼を信用して使うことにした。プレイヤーとしてすごいうまいわけではないけど、分析力があるんだ。

 

――アメリカではバイソンは人気あるんですか? キャラクター評価を教えてください。

ジャスティン バイソンは人気あるよ。やっぱりボクサーだからかな。一番強いとされているのはリュウだね。サガットは、みんなサガットに対してどう戦ったらいいかいま研究しているところだ。豪鬼はこれから先がピークになりそうだね。リュウはやっぱりほかのキャラクターを抑え込む技があるし、隙が見えない。ダイゴが使っているのも大きい。彼はほとんど全員のプレイヤーに勝っているからね。

 

――僕も『ストIV』プレイヤーで、バイソンを使っているんですが、アドバイスをもらってもいいですか?

ジャスティン もっとしゃがみ弱パンチで暴れたほうがいいよ。攻撃だけじゃなくてディフェンスにもなるから、すごく便利なんだよね。でも日本人はあまり使ってない印象がある。

 

――ではジャスティンの一番好きなキャラクターはなんですか?

ジャスティン ルーファスだ。ステレオタイプな太ったアメリカ人って感じだからね(笑)。

 

――ではちょっと違った話をしましょう。プライベートはどう過ごしているんですか?

ジャスティン 彼女と過ごしたり学校に行ったりしてるよ。

 

――学校!? もしよかったら教えてほしいんですが、何歳ですか?

ジャスティン 今年の11月で24歳になる。

 

――わ、若い! 昔からいるような気がするのに!

ジャスティン 最初のチャンピオンシップに出たときは15歳だった。いろんなトーナメントに出て勝った賞金で学費とか生活費をまかなってるんだ。

 

――プ、プロゲーマーだ! 彼女はジャスティンがゲームをするのをどう思ってるんですか?

ジャスティン あんまり好きじゃないね(笑)。ニンテンドーDSをあげようとしたんだけど、うまくいかなかった。

 

――ダハハハハハ! ハードコアゲーマーの悩みはどこでも変わりませんね! トーナメントは年間どれぐらい出るんですか?

ジャスティン 50ちょっとぐらい。アメリカにヨーロッパ、オーストラリア……。海外に行くときにはだいたいどこかスポンサーがチケットを提供してくれる。今回もユーロの予選を勝ち抜いたからフリーチケットだね。

 

――ちなみに梅原選手はラーメンが好きらしいんですが、ジャスティンが好きなものはなんですか。

ジャスティン スシだね。でも見たことない魚とかはダメなんで、日本のじゃなくてアメリカのスシだ。カリフォルニアロールとかね。

 

――普段格闘ゲームプレイヤーとしてどんなトレーニングをしているんですか? 日本人だと毎日ゲームセンターに通ったりするんですが……。

ジャスティン 『ストIV』の筐体は全米チャンピオンになったときにもらったんだけど、Xbox 360があれば十分だったから売っちゃったんだ。トレーニングモードでいろんなキャラクターをずっと練習しているよ。7月ぐらいからはルーファスをとくに練習している。彼女が寝てから、1日1時間か2時間ぐらいプレイするかな。アーケードに行くこともあるんだけど、あんまり強いプレイヤーがいつもいるわけじゃないからちょっと退屈なんだよね。

 

――オンラインではプレイしないんですか?

ジャスティン どうしてもラグがあるからね。家に仲間と集まってやることはあるよ。日本に滞在しているときは朝から晩までゲームセンターでプレイするよ。

 

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▲トッププレイヤーなら1日のなかで相当プレイしていそうだが、意外にも普段は1〜2時間ほどと語るジャスティン。

 

――格闘ゲーム以外でよくプレイするゲームは?

ジャスティン どこか出かけたりするときはニンテンドーDSを持ち歩いて遊んでいる。もちろん自宅にはいっぱいゲームがあるんで、カジュアルにゲームを楽しんでるよ。好きなのは『ギターヒーロー』。彼女もちょっと興味を示しているしね。

 

――初めてプレイしたゲームはなんですか?

ジャスティン 5歳ぐらいのときにNES(日本のファミコン)で遊んだ『スーパーマリオブラザーズ』だね。

 

――では格闘ゲームを本格的にプレイするようになった経緯を教えてください。

ジャスティン 最初の『マーヴル VS. カプコン』を12歳のときにプレイしたのが初めてで、『2』が出たときに友達に「大会に出てみなよ」って言われて勝ったのがきっかけだね。

 

――では現在のベストゲームトップ3を教えてください。

ジャスティン 1番は『ストIV』、2位はニンテンドーDSの『Elite Beat Agents』(海外版『押忍!闘え!応援団』)、3位はそうだな……MMORPGの『World of Warcraft』だね。トーナメントのオフシーズンにはずっとやってるな。オールタイムベストなら『マジカルドロップ』や『魂斗羅スピリッツ』なんかも好きだね。『テトリス』も好きだ。

 

――では格闘ゲームのベスト3は?

ジャスティン 『ストIV』、『マーヴル VS. カプコン 2』、それと『鉄拳6』。『鉄拳5』のときにチャンピオンになったんだけど、『鉄拳6』と『ストIV』が同時に出てきちゃって、どちらかメインを選ばなきゃいけなかったから、『ストIV』を選んだんだ。

 

――3Dの格闘ゲームもやるんですね!

ジャスティン 2Dも3Dも好きなんだけど、格闘ゲームでブロック(ガード)ボタンがあるのはやだな(笑)。

 

――アメリカではこれから『タツノコ VS. カプコン』が出ますが、発売されたらプレイしますか?

ジャスティン 出たらパートナーと一緒にプレイするとは思うんだけど、あんまりやらないかな。今回予選も通過してるんだけどね。タツノコのキャラクターはよくわからないし……。

 

――ワハハハハ! 僕の友人のパトリック・マシアス(『OTAKU USA』編集長)に聞いた限りだと、日本オタクの人はかなりやりたがってるみたいですが、確かにアニメオタクでもないとタツノコのキャラクターがなんなのか知らないですよね。

ジャスティン それにゲームは悪くないと思うけど、ちょっとエンジンが好きじゃないんだよね。

 

――では……ちょっと聞きにくい質問ですが、いまだに「レッツゴージャスティン!」(※)と言われることに関して正直どう思っていますか? 今日はTシャツも着ていますが……。

ジャスティン 僕としてはあくまでゲームのことなんでそんなに気にしてないんだ。むしろそう言われることで、自分の知名度がそこまで行ってるんだなって思うし、みんなが沸いているのはおもしろいよね。

 

(※)“Evolution 04”の『ストリートファイターIII』で梅原選手と戦った際、ジャスティン選手の操る春麗が梅原選手のケンをあと少しまで追い詰め、スーパーアーツを発動させた際に観客が放った言葉。ジャスティン選手の勝ちを確信してのものだったが、梅原選手が全攻撃をブロッキングした挙句、ケンのスーパーアーツを絡めたコンボを逆に決めて大逆転を成し遂げた。

  

――観客を意識してプレイすることはありますか? 「ここで一発やってやろう」とか。

ジャスティン あのときは別に観客を気にしたわけじゃなくて、「ここでスーパーアーツを出したらどうなるかな?」って一発勝負で出したところがあって、全部ブロッキングされるとは思ってなかったんだけど、結果としてはされちゃったね。基本的には観客を意識すると緊張しちゃうんで、気にせずに自分のプレイに集中するようにしてるよ。

 

――今回の闘劇も『ストIII 3rd Strike』と『ストIV』でエントリーしていますが、どちらが好きですか?

ジャスティン 『ストIV』はすごい注意深くプレイするようにしている。『ストIII 3rd Strike』は僕がトッププレイヤーとして参加してほしいっていう声があるからって部分が大きいかな。

 

――よく世界大会で戦う梅原選手についての印象は?

ジャスティン いい人だと思うんだけど……ちょっとロボットっぽいよね(笑)。

 

――つねに独特の冷静さを保ってますよね。

ジャスティン アメリカのプレイヤーはダイゴのことがみんな好きだよ。マッチョな奴ってアメリカでもあんまり好かれないけど、彼は勝っても「勝った……」って感じでクールだからね。僕は場合に応じてわざとマッチョに振る舞うことはある。そのほうがおもしろいときはね。僕が日本にいるときにゲームセンターで見かけたら対戦しにいくことはあるけど、ダイゴと直接連絡を取って個人的に会ったりすることはないね。

 

――噂で「ジャスティンがゲームの記録をギネスに申請しようとしている」というものがあるんですが、真偽はいかに?

ジャスティン スポンサーに推されてやったんだけど、本当だよ。今週マネージャーが受け取るハズだった気がする。自分はなにで載るのかよくわかんないけど(笑)。アメリカではプロゲーマーは仕事としてステータスがあるんで、ダイゴがアメリカに来たらリッチになると思うんだけどな(笑)。

 

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――トーナメントにはいつまで出るつもりですか?

ジャスティン 『ストリートファイター』シリーズがある限りはやり続けたいね。

 

――最後に全然関係なくなっちゃうんですが、昨日見かけたときUFOキャッチャーの景品を山ほど持ってましたよね? あれはなんですか?

ジャスティン 7月に来たときにはヤバいマシンにひっかかっちゃって、8000ドルぐらい使っちゃったんだよね。

 

――8000ドル? 8000円ではなくて?

ジャスティン 8000ドル。今回は研究してわかってきたからまだ30000円ぐらいしか使ってないよ! 取った景品はお土産にしている。フィギュアなら、日本に来た時に買って自宅に飾ることもあるよ。

――まだ30000円っていうのもスゴいですね、今日はどうもありがとうございました!

 

※闘劇の公式サイトはこちら

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