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大量に襲ってくるゾンビの恐怖は確実に倍増!『Left 4 Dead 2』プレイリポート
【E3 2009】

2009/6/9

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●チームワークと移動時の戦略が重要になる

 Xbox 360用ソフト『レフト4デッド』は無数のゾンビがはびこるアメリカの一都市から脱出するというサバイバルホラーテイストが味わえるファーストパーソンシューティング(FPS)タイトルだ。日本でも今年の1月にエレクトロニック・アーツから発売され大好評を博したが、その続編である『Left 4 Dead 2』がE3でサプライズ発表! 早くも実機でプレイ可能ということで、開発元であるVALVEのブースを訪れプレイしてきた。

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▲VALVEのクローズドブースでプレイアブルで出展された『Left 4 Dead 2』。4人協力プレイをしっかりと堪能できた。


 プレイしてまず印象的だったのが、フィールドの明るさだ。前作は下水道内や霧の濃い森林の中といった暗いフィールドがメインだったのだが、今作は一転太陽の日差しがまぶしい住宅街が舞台に。暗がりからいきなり猛スピードで走ってくる大量のゾンビに対峙する恐怖が前作のおもしろさのひとつだっただけに、それが削がれるのでは?とも思ったが、大量のゾンビがまるで津波のごとく襲ってくるというテイストは健在。住宅の中や金網をよじ登って襲いかかってくるゾンビに対して、休む間もなく周囲を警戒しなければならないという恐怖は、フィールドの明るさに関わらず感じられた。ちなみに開発者になぜフィールドを明るくしたのかと聞いてみたところ、「暗いところばかりだと、飽きちゃうだろう。だから明るいフィールドも織り交ぜてみたんだ」と、脳天気な回答が(笑)。『カウンターストライク』や『ハーフライフ』シリーズなど、FPS作りに定評のあるVALVEだけに、明るいフィールドでも楽しめるものになることは、計算済みなのだろう。

 ゲームシステムは基本的に前作を踏襲。4人でチームを組んでゾンビを倒しつつ、セーフルームに入るとチャプタークリアーとなる。最終脱出地点に到着し、“フィナーレ”と呼ばれる猛烈なゾンビの攻撃を凌げればキャンペーン終了というルールも変わらず。ただし、開発スタッフが言うには「前作では小さな部屋で壁を背負って4人で密集すれば簡単にクリアーできたが、今作ではユーザーの“簡単過ぎた”という声を反映してフィナーレ中にA地点からB地点に移動しなければならない状況を増やした」とのこと。よりチームワークと移動時の戦略が重要になるということだ。

 武器に関しては、銃火器ではサブマシンガンとスナイパーライフル、ショットガンを確認。投擲武器も火炎瓶とパイプ爆弾を見つけることができた。「武器と攻撃アイテムで20種類がある」という言葉から、まだまだ隠されているアイテムは多そうだ。新アイテムのひとつが特殊な弾丸で、これを入手すると通常弾が焼夷弾になって、1発でゾンビが燃え上がるのだ。そのほかの特殊な武装にも期待したいところ。また、今作では近接武器が追加されたのも大きなポイント。近接武器には、チェーンソーと金属バット、薪割りなどで使われるタイプの斧、そしてフライパンが存在。 何とも茶目っ気のある印象だが、近接武器を導入した理由を聞いてみると「チームメイトがゾンビに囲まれているときに、銃だとチームメイトに当たってしまうこともあり、効果的ではないので組み込んだ」のだそうだ。実際問題、これらの武器ではゾンビにかなり接近しないと攻撃することができない。前作以上にチームメイトと連繋し、きちんとした役割分担を決めるのが重要になりそうだ。そのほか、前作でできた、武器チェンジを利用した殴りキャンセルでの連続攻撃がしづらくなっているように感じた。さすがに強力すぎた感もあったので、修正されるのは当然かもしれない。

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▲前作に比べフィールドが明るくなった印象が。とはいえ、ゾンビが襲いくる恐怖は健在。


 敵は、通常のゾンビとミュータントと呼ばれる強力な怪物が登場する。ミュータントは前作に登場したブーマー、ハンター、スモーカー、ウィッチ、タンクは継承。プラス3タイプが登場するとのこと。今回のプレイで確認できた新しいミュータントは、チャージャーと呼ばれるタイプ。タンクと同等の巨躯を持ち、その攻撃はプレイヤーを掴んで地面に叩きつけ続けるというもの。叩きつけられているあいだはまったく移動ができないので、これまで以上にチームが分断される機会が増えることになるだろう。

 基本設計はそのままに、さまざまなブラッシュアップがなされた本作だが、北米での発売日は2009年11月17日と決定されている。VALVEとしては日本語版の発売に関して積極的なようで、「前作が日本でも売れて、今作はローカライズに関する予算が増えている。意外とすぐに出せるかもしれない」とのこと。日本版の発売に大いに期待しながら待つことにしよう。(ファミ通Xbox 360 編集部/鈴木ノリック)

 

 


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※『Left 4 Dead 2』の日本発売にかなり前向き――VALVE社インタビュー

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