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今度の『バイオ』は恐怖だけじゃない 『バイオハザード5』インプレッション
【プレイ・インプレッション】

2009/3/16

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●これまでのシリーズにはない、新感覚の『バイオ』体験

 カプコンの人気サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズ。そのシリーズ最新作としてプレイステーション3とXbox 360でリリースされた『バイオハザード5』では、バイオテロを画策する者たちと、それを未然に防ごうとする者たちの戦いが描かれる。今回は、このシリーズ最新作の魅力を、『バイオ』シリーズをすべてプレイしているフリーライター、世界三大三代川が紹介していく。



●絶妙なバランスが生む、恐怖と焦燥感のエンターテインメント

 

 集団に襲われる恐怖や、狂気をはらんだ敵と対峙する恐怖を味わいつつ、少ない残弾数から来る焦燥感が弾切れという新たな恐怖も生む。もう無理。もう限界。もうやられる……と思っていると、ふと気づけば残弾数ひとケタで敵を倒している。そんな恐怖のピークを越えひと息つくたびに、このゲームがどれだけよくできているかを痛感させられる。

 『バイオハザード5』は、ホラーゲームの金字塔と言われる『バイオハザード』シリーズの最新作。敵が迫り来る恐怖と、周囲を探索するアドベンチャーを絶妙に融合した俯瞰視点で進行する初期作品から、『4』では主人公の後方から覗くような視点(ビハインドビュー)にフルモデルチェンジ。敵を狙い撃つアクションとしての楽しさを追加し、世界中から多くの賞賛を浴びた。『5』は、その『4』のシステムを受け継ぎパワーアップさせた、プレイステーション3&Xbox 360初の『バイオハザード』新作である。主人公は、初代『バイオハザード』や『コード:ベロニカ』などに登場したクリス。彼と、同じく初代『バイオハザード』から登場している宿敵・ウェスカーとの因縁の決着が描かれる。こう書くと、初代『バイオハザード』から遊んでいない人には敷居が高いように感じられるが、まったくもってそんなことはなく、本作で初めて『バイオハザード』シリーズに触れるという人にも楽しめるストーリー展開になっているのでご安心を。

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※画像クリックで拡大されます。


 『5』の最大の特徴は、クリスのパートナーであるシェバが加わったこと。シェバはAIで自動的に動くため、つねにパートナーとともに行動するのだが、彼女とは運命共同体であり、彼女が敵に襲われてやられてしまってもゲームオーバーになってしまう。だが、当然ながらデメリットだけではなく、銃で敵を倒してくれるほか、こちらや自分がピンチになればハーブを使って体力を回復してくれる。ときおり、「もっとハーブを大事に使えよ!」と思うこともあるが、そのおかげで生き延びているのも事実なので、あまり強くは言えない。そのため、シェバとは着かず離れず、お互いをカバーし合いながら行動していくのが最適なのだが、いかんせんゲームはそうさせてくれない。シェバでしか進めない場所、ひとりがスイッチを抑えて進行ルートを確保しておかないといけない場所などがたびたび登場するのだ。シェバに強力な武器を持たせておけば、ひとりでも十分活躍してくれるのだが、それでも限界はある。離れ離れになった状況で、ライフルを使った遠隔攻撃でカバーしたり、少しでも早く合流できるように近づいたりする必要が出てくる。だが、そういう場面に限って大量の敵がシェバを襲ったり、シェバが襲われるだろうなーと思っていると、クリスの背後から敵が出てきて「こっちかよ!」と焦ったりするのが、いかにも『バイオハザード』である。
 ちなみに、このシェバを人間が操作するCo-op(協力)モードこそ本作の真骨頂なのだが、それはのちほど紹介させていただく。そして、このパートナーに加えて大きな変更が加えられたのが、方向キーを押すだけで装備している武器を切り替えられるシステムだ。

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 従来の『バイオハザード』シリーズでは、武器を変更する際に、一旦メニューを開く必要があった。突如現れた敵の集団を前にショットガンを使おうと判断した場合、まずはメニューを開き、そこで心を落ち着かせつつショットガンを選択できたのだ。だが、本作では方向キーの上下左右それぞれに武器をセットし、上を押せばショットガン、下を押せばライフルといった瞬時の切り替えができるようになった。これにより、武器変更のたびにメニューを開いてゲームを中断することはなくなり、ゲームが著しくテンポアップ。実際にはポーズを使ってゲームを止めることもできるのだが、武器変更のたびに若干でもできていた小休止がなくなると、プレイヤーの焦り、混乱は倍増するものだ。ライフルで遠くの敵を攻撃して武器を下ろしたその瞬間に目の前に敵が現れ、急いでハンドガンに切り替え……るつもりがボタンを押し間違えて、手榴弾を装備。なんてことも焦るほどに起こってしまうものだ。だが、このシステムによりアクションゲームとしての緊張感はさらに高まり、その場に応じた最適な武器の判断を瞬時に考えることも非常に楽しくなってくる。また、メニュー画面を開く必要がなくなったことは、前述の協力プレイの快適さにもつながっている。


 本作では、オンライン、もしくは画面を分割することで、ふたりでの協力プレイができる。協力プレイでは、AIで動いていたシェバをもうひとりのプレイヤーが自在に動かせるのだが、プレイする人次第でゲーム性が大きく変わることとなる。クリス、シェバ両方のプレイヤーがともに本作を初めて遊ぶ者どうしならば、さきの展開を予想しながら相談しつつ進んでいくという王道の楽しみかたができるだろう。
 これが、片方がすでに本作をクリアーした人だったり、ゲームがうまい人だったりすれば、初めて遊ぶ人をカバーしながら遊ぶ、ボディーガードのような楽しみかたが可能になる。そして、ふたりのプレイヤーがどちらもクリアー済みの熟練者だった場合、これはゲームの目的さえも変化する。さきの展開を知ったうえでのムダのない行動、瞬時に敵を倒し、いかに迅速にクリアーできるかを目指す、すなわちハイスコアアタックのような楽しみかたができるのだ。しかも、本作はクリアー時間などのスコアがランキング形式で集計されるため、まさにランキング入りを目指したプレイが楽しめるわけ。熟練者どうしならではの役割分担、ふとした瞬間に味わえる意志の疎通は非常に気持ちよく、これまでの『バイオハザード』シリーズにはなかった感覚と言える。


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 ひとりプレイ、協力プレイ、どちらでも初めてプレイしたときには、冒頭に書いたようにギリギリの残弾数でボス敵を倒すといったシチュエーションになることが多いはずだ(的確に敵を倒すうまい人たちは例外)。というのも、本作の敵の強さや敵の行動パターンがプレイヤーの腕前によって変わるためである。プレイヤーに合わせ、ハラハラドキドキしながらも、難しすぎると感じさせない、絶妙なゲームバランスがそこで成り立っているのだ。どんな腕前の人でもつねに緊張感を持って遊べるこの土壌があればこそ、ひとりプレイでも協力プレイでも熱く楽しめるというわけだ。


 最後に。筆者はひとりプレイ、協力プレイ両方で遊んだのだが、圧倒的に協力プレイが楽しかった。とくに、さきの展開を知らない友人とのプレイは、ふたりで悩み、ふたりで叫び、ときに責任をなすりつけ合い、大興奮で楽しめた。もし、これから本作を遊ぼうとしている人で、いっしょに遊べる知人、友人がいるならば、ぜひ協力プレイで遊んでほしい。さきの展開を知らない1度きりの体験を友人と味わえる機会、その貴重な機会は極上の楽しさを味わわせてくれるはずだ。

 

text by 世界三大三代川

 

 

著者紹介
世界三大三代川

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週刊ファミ通編集部出身のフリーライター。ホラー映画、ホラーゲームは大の苦手ながら『バイオハザード』シリーズだけはひと通りクリアーしている。だが、基本的に憶病なチキンプレイのため、プレイの様子を見ていた編集者から「お前のクリスは操作してないときだけカッコいいな」と言われる始末。……余計なお世話だ。

 

バイオハザード5

対応機種

プレイステーション3、Xbox 360

メーカー

カプコン

発売日

発売中

価格

各8800円[税込]

テイスト/ジャンル

ホラー / アクション・アドベンチャー

備考

プレイステーション3版はPLAYSTATION Network対応、Xbox 360版はXbox LIVE対応、Xbox 360版『デラックス エディション』(数量限定)は8800円[税込]、メタルケース、セレクショントラック(サウンドトラックCD)同梱、プロデューサー:竹内潤、川田将央



※『バイオハザード5』公式サイトはこちら
 

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