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新米プロデューサーが見た『アイドルマスターSP』
【プレイ・インプレッション】

2009/2/28

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●初心者もどっぷりハマる、『アイドルマスターSP』の魅力とは?

 『アイドルマスターSP』は、プレイヤーがプロデューサーとなり、新人アイドルとコミュニケーションを取りつつ、育成していくゲームだ。アーケードやXbox 360版が発売され好評を博した同作が、ライバルとのバトルが描かれるストーリーモードや数々の新要素を加えてPSPに登場する。そんな同作を、『アイドルマスター』シリーズ初プレイとなる新米プロデューサー、世界三大三代川が実際にプレイして、その感想を綴る。

 

●遊んでみればわかる『アイドルマスターSP』が持つ、育成シミュレーションとしての魅力

 

 ゲームは知らないけど、キャラクターは知ってる。ゲームはやったことないけど、曲は知ってる。タイトルもよくわかってないけど、“とかちつくちて”は知ってる。そんな従来のゲームにはなかった知名度の獲得を果たしている『アイドルマスター』。かくいう筆者も某動画サイトで映像を観ていただけで、プレイステーション・ポータブル(PSP)で発売されたばかりの『アイドルマスターSP』が、シリーズ初体験となった。今回は、そんな新米プロデューサーのインプレッションをお送りしようと思う。


 『アイドルマスター』は、2005年にアーケードで登場したアイドル育成シミュレーションゲーム。2007年のXbox 360版、同じくXbox 360で2008年に発売された外伝的作品(『ライブフォーユー!』)を経て、シリーズ最新作の『アイドルマスターSP』が2009年2月19日にPSPで発売された。『アイドルマスターSP』は、副題の異なる3種類のソフトが発売されているが、それぞれに登場するアイドルが違うだけで、ゲームの内容自体に違いはない。外伝を除くシリーズ作の主目的はアイドルのプロデュース。不勉強ながら、筆者はあまり『アイドルマスター』シリーズのゲーム内容について詳しく知らなかったため、アイドルとの会話や楽曲と衣装の選択がメインのゲームだと思っていた。だが、今回いざ実際にプレイしたところ、想像以上にシミュレーションゲームらしい内容だったことに驚いた。今回はゲームの流れを説明しつつ、そのゲームらしい部分をフィーチャーして紹介していこう。

 

アイドルマスターSP

アイドルマスターSP


 アイドルのプロデュース期間は約1年。そのあいだにトップアイドルを目指し、レッスンや営業、オーディションなどのスケジュールを決めていく。レッスンはボーカル、ダンス、ビジュアルといったアイドルの能力を伸ばすためのもので、営業はオーディションに役立てるためのアイドルとのコミュニケーションだ。そして、オーディションはライバルたちと枠の決められたテレビ出演を競うための言わばテスト。営業も重要だし、何よりアイドルとのコミュニケーションを重視する人には欠かせないものなのだろうが、トップアイドルを育成するプロデューサーたるもの、オーディションで確実に勝つアイドルを育てるために心を鬼にして頻繁にレッスンに行かせなくてはならなくなる。
 今日もレッスン、明日もレッスン、とにかくレッスンと、まるで『巨人の星』や『エースをねらえ!』のような古いスポ根ばりのキビしさである。
 だが、そんなキビしさはなんとプロデューサー自身に返ってくる。というのもレッスンはミニゲーム形式になっており、プロデューサーであるプレイヤーがうまくこなさないと、アイドルの能力は思うように上がらないのだ。しかも、このミニゲームが意外と難しく、パーフェクトの結果を狙おうものなら、かなりの高難度になってくる。だが、アイドルはそんなプロデューサーの苦労も知らずに、つぎのような“約束”を持ちかけてくる。「プロデューサー、今日はレッスンをしたい気分なんです。もちろんパーフェクトで教えてくれますよね?」。それに応えれば能力はいつも以上に上がるのだが、約束を破れば、アイドルのテンションは一気に下落。星一徹や宗像コーチもビックリのやる気の押し売りである。だが、「一方的な約束のうえ、パーフェクト限定っすか!?」などと心で思いつつも、そんなことは微塵も見せずに「約束する」と答えるのが名プロデューサー。プレイしながらなんとなく、「モ●娘。にいろいろ言われたのかなあ」と、つ●く♂プロデューサーの切ない悲哀を想像してしまうのもしょうがない。

 

アイドルマスターSP

アイドルマスターSP


 そして、レッスンを経て晴れてオーディションへ挑戦。オーディションを受ける際には、楽曲と衣装の選択がキモとなる。楽曲と衣装にはそれそれボーカル、ダンス、ビジュアルのどの能力が上がるかが設定されており、オーディションで重視される能力(流行など)に合わせて選択していく。たとえアイドルだろうと、勝つためにはヒゲをつけたり、羽をつけたり、トゲをつけたりして能力を上げ、「こんな格好で歌うんですか!?」とイヤがられようともそれを押し切る非情さが必要となる(見た目重視でも能力高ければ勝てます)。
 オーディションには、ボーカル担当、ダンス担当、ビジュアル担当の審査員がいて、彼らから星(得点)をもらうためにアピールしていく。アピールはリズムに合わせてボタンを押す、“音ゲー”のようなミニゲーム形式。また、各審査員はそれぞれのジャンルの流行度に合った星を持っているため、星を多くゲットするにはライバルアイドルを含め自然とひとりの審査員へアピールが集中していく。だが、そこに落とし穴が。あまりにアピールが集中しすぎると、その審査員は飽きて帰ってしまうのだ。「仕事なんだから帰るなよ!」と叫びたくもなるが、なんだかバラエティー番組で「私が、私が!」と前に出るアイドルに興味を失って番組を変えたくなるのと同じ気持ちかなあと考えると、審査員の気持ちもわからなくない。そのため、審査員が帰らないようにしつつ、ほかの審査員にも訴求する、幅広いアピールが必要になるのである。

 

アイドルマスターSP

アイドルマスターSP


 こうしてレッスンとオーディションを経て、最終的にトップアイドルとなること、これが本作のおもな流れだ。苦楽をともにしたアイドルには自然と愛着を持ち、「うちのアイドルはやればできる子」という感情さえ湧いてくる。そんなアイドルからクリアー時には、プロデューサーへの評価が与えられる。ちなみに今回筆者がもらった評価は……“C”。「アイドルランクSになったし、特別オーディションもほとんど勝ったのに、C!? なぜだっ、千早ーーーー!?」……と叫びたいほどの感情が自然と湧いてくるほど感情移入し、気づけばより高い評価を目指してもう一度プレイしてしまうのである。

 

アイドルマスターSP

アイドルマスターSP

アイドルマスターSP


 本作が戦略性もあり、手応えもある育成シミュレーションゲームだということを伝えるため、今回はシステム部分を重視して紹介させていただいた。だが、当然ながら本作の魅力はそれだけではない。
 個性豊かなアイドルたちとの会話や、自分好みに着替えさせられる衣装などを好む人も多いだろう。個人的には、それ以上に収録されている数々の楽曲が気に入った。王道アイドル路線からバラード系まで、多彩なジャンルを持つ楽曲は耳に残る印象的なものが多い。1回のプレイでは絶対に全曲は聞けないため、曲を聞きたさに再度プレイしたくなるのは確実だ。
 また、その曲と合わせて踊るテレビシーンもクオリティーが高い。機種の性能上、どうしてもXbox 360版からグラフィックが劣ってしまうが、PSPの高精細な液晶で見ると、想像以上に表情豊かにかつ激しく動くアイドルに、グラフィックの劣化はあまり気にならなくなるだろう。また、PSP版で新たに加わったストーリープロデュースモードは、ライバルと担当アイドルの交流というストーリー展開がメインのモード。通常のプロデュースの合間に挟まれるストーリーがうまく、非常に先が気になる展開になっている。さらにアイドルごとにストーリーが変わるため、ついほかのアイドルでも遊びたくなってしまうこと請け合いだ。

 

アイドルマスターSP

アイドルマスターSP


 アイドルプロデュースというゲームの性質に加え、3種類に分けての発売など、初心者には若干敷居が高く感じられるかもしれない。だが、PSP版は初心者が遊んでも大丈夫なように配慮された作りになっているだけでなく、1本でも3人のプロデュース&異なるモードでのプレイなど十分価格に見合う内容になっている。興味はあるが購入を迷っている人は、まずは1本手に取ってみてほしい。生きているように動くアイドルたち、考えることが楽しいプロデュース、ついつい覚えてしまう楽曲などなど、数多くの魅力にきっとハマってしまうはずだ。そして気づけば、ほかの2種類に手を出し、ダウンロードコンテンツを購入するほどハマってしまっているかもしれない。ちなみに、筆者が追加楽曲をすべて購入してしまったのは余談である。

 

text by 世界三大三代川
 

著者紹介
世界三大三代川

アイドルマスターSP

週刊ファミ通編集部出身のフリーライター。某動画サイトをきっかけに『アイマス』にハマり、いまではiPodに『アイマス』関連楽曲が山ほど入っている状態に。本作で好きなキャラクターは如月千早。

 

アイドルマスターSP
パーフェクトサン/ワンダリングスター/ミッシングムーン

対応機種

プレイステーション・ポータブル

メーカー

バンダイナムコゲームス

発売日

発売中

価格

各5040円[税込]

テイスト/ジャンル

アイドル・育成 / シミュレーション

備考

無線LAN機能(アドホックモード、インフラストラクチャーモード)対応、プロデューサー:坂上陽三、ディレクター:石原章弘、キャラクターデザイン:窪岡俊之



※『アイドルマスターSP』公式サイトはこちら

 

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